寄せ植えとは「同じ鉢に複数の植物を植えること」。
植える植物によって色々な個性を演出することができます。
今回は、ガーデニング初心者向けに寄せ植えのポイントを5つに絞ってご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
寄せ植えの場所を決めよう
寄せ植えを作るときに最初に決めることは「どの場所に置くか」ということです。
寄せ植えは庭・ベランダ・室内など場所を選ばず、どこでも楽しめるのがメリット。
寄せ植えを作り終えてから「適切な置き場所がない」なんてことがないように、先に置き場所を決めておきましょう。
場所が決定したら、日当たり・風通し・周りの植物やインテリアなどとの組み合わせを考慮して、植える植物を選んでいきましょう。
必要な道具
・鉢やコンテナ
植物を植える鉢やコンテナは、寄せ植えの魅力を引き出す大切な要素。
通気性・排水性・吸収性を求めるなら、テラコッタ鉢や素焼きの鉢を選ぶとよいでしょう。
プラスチック製や木製コンテナなどを選ぶなら、底に水を排出する穴が空いているものを選びましょう。
また、植える植物や庭などの雰囲気に素材や色を合わせることも重要です。
和風の庭には和風の鉢、洋風の庭には洋風のコンテナを選ぶことで周りとの統一性が出てきますよ。
玄関周りに置くなら、大きな寄せ植えがシンボルツリーのような印象づけの役割をします。
室内やベランダに置く場合は、持ち運びの際に苦痛にならない程度の重さに留めておくことも忘れずに。
また初心者の寄せ植え作りで忘れがちなのが、植物の大きさや特性を考えること。
植物によっては上に向かって伸びるものや、横に根を広げて生長するものなど、その特性はさまざまです。
寄せ植えの鉢やコンテナを選ぶときは、植物との相性・庭や室内の雰囲気などを総合的に判断して選択することが大切です。
・土
容器が決まったら、土を用意しましょう。
一番手頃な方法は、市販されている培養土を入れること。
自分で作るなら、腐葉土と赤玉土を3:7の割合で混ぜておくとよいでしょう。
また、必要であれば(植える植物によって異なる)元肥を一緒に入れておきましょう。
ここで注意することは、植えようとしている植物の好む土壌酸度を知ること。
植物によっては酸性やアルカリ性土壌を好むものもあります。
極端に好む土壌の違う植物を一緒に植えると上手に育たないので、なるべく似通った土壌を好む植物を選んでください。
市販されている培養土の中には、酸度調整のされていないものも存在します。
必要であれば土に「苦土石灰」を施し酸度調整をして、植物に見合った土を作りましょう。
・その他
土を鉢やコンテナに入れるときは、鉢底ネットと鉢底石も必要ですので忘れずに用意しましょう。
また、じょうろ・スコップ・ハサミも必要です。手や洋服を汚したくなければ、園芸用の手袋・長靴・エプロン・帽子などもあると役に立ちますよ。
植え方のポイント
全ての準備が整ったら、植え付けの開始です。鉢やコンテナの底に鉢底ネット・鉢底石を敷きましょう。
土を投入するときは、容器の半分くらいの高さで1度留め、購入した植物を入れたときにどの程度の高さになるのか確認します。
また、植物ごとの配置も決めておきましょう。
高さと配置が決定したら、ポットから植物を取り出し、根や土をほぐして容器に植え付けます。
根と根の間にも土を埋めて水やりをして終了です。
オシャレな寄せ植えを作るには
せっかく寄せ植えに挑戦するなら、センスの良いものを作りたいですよね。
オシャレな寄せ植えを作るには、いくつかのポイントがあるのでさっそく見ていきましょう。
・色合い
寄せ植えは使う植物の花色によって、見る人に色々な印象を与えます。
すっきりとした寄せ植えを作りたいなら、花色は2色くらいに抑えるとよいでしょう。
ブルー系・ピンク系・ホワイト系などの同系色同士を組み合わせたり、オレンジとパープル・ホワイトとピンクなどのように復色で組み合わせたりしても素敵です。
また、花色だけでなく葉の色や形を考慮することも大切。
濃い緑や黄緑、斑点が入ったものなど、葉によっても寄せ植えの印象は大きく異なります。
似通った形のものを一緒に植えるとメリハリがなくなりますので、単調な寄せ植えを避けたいときは、一つ特徴のある色や形のものを入れることをおすすめします。
・高さでメリハリを
大きな容器を使用するときは、たくさんの植物を植えて賑やかな寄せ植えをつくりましょう。
ただし、同じくらいの高さのものばかりを集めてはバランスが良くなりません。背丈の高い植物・普通の植物・下草になる植物の3つを植えると、見た目にも美しい寄せ植えができますよ。
特に背丈の高い植物は容器の中央または中央後部に配置すると、周りの植物とのバランスが良くなります。
また、寄せ植えは土を隠すことが基本ですので、必ずグランドカバーで土を覆うようにしましょう。
管理方法
管理方法は、水やり・花がら摘み・剪定(切り戻し)・花後の処理の4つです。水やりは、土の表面の乾燥が確認できたら鉢底から水が溢れ出てくるくらいに十分な水を与えます。
注意することは、加湿状態にしないこと。
鉢皿の水は必ず捨て、室内の寄せ植えの場合は外に出して風や日光に当てて水切りをしましょう。
花が咲き終わったものはすぐに処理することで、景観を保つと同時に病害虫の予防にもなります。
また、マリーゴールドやダリアのように切り戻しをすることで元気になる植物もいるので、場合によっては切り戻しが必要です。
花のシーズンが終わったら、容器から植物を抜き取って処理しましょう。
また、多年草や宿根草は他の場所に植え替えておきましょう。
ガーデニング初心者が寄せ植えをするなら、2~3種類の植物で始めるのが良いかもしれませんね。
植物選びでは、開花時期の長い花を選ぶと何ヶ月も寄せ植えを楽しむことができますよ。
まずは、植える場所や植物を決めるガーデニングプランを作るところからはじめましょう。