ラディッシュを育てよう! 種まきから収穫までの3ポイントをご紹介

「小さなスペースで野菜を育てたい」
「種まきから収穫まで時間がかからない野菜はある?」

このような希望や疑問をもつ方にはラディッシュ栽培がおすすめです。
狭い場所でも無理なく栽培が可能なラディッシュは、鮮やかな赤で食卓に彩りを添える存在です。

今回は、ラディッシュ栽培の種まきから収穫までをご紹介しましょう。

●ラディッシュ栽培の準備から種まきまで

ラディッシュは「二十日大根」の和名の通り、種まきから収穫までが約1ヶ月間弱。
生育期間が短いため、病害虫の心配がほとんどありません。

種まき適期は3~11月。約13~30℃の気温であれば数日から1週間程度で発芽します。
生育適温は18~30℃くらいなので、北海道の冷涼地は9月頃までなら種まきが可能です。

ラディッシュは涼しい気候を好み、猛暑は苦手としますので、なるべくなら春または秋に栽培をはじめるとよいでしょう。

それでは、プランター栽培でラディッシュを育てるときに必要なものからご紹介していきます。

・プランター
ラディッシュの株自体は小さいので、大型サイズはもちろん小型サイズのプランターでも栽培ができます。
また、植木鉢での代用も可能です。

・土
ラディッシュのプランター栽培では市販されている野菜用培養土の利用が便利です。
湿った環境を嫌うため、プランターの底に発泡スチロール・鉢底石・赤玉土などを敷きましょう。
培養土はウォータースペースを確保するためにも、プランターの約8分目までに留めておいてください。

・種
ラディッシュは品種が多く、一般的にイメージされる「赤くて丸いラディッシュ」以外にも、白・薄桃・ピンク・紫・白など色が豊富な「カラフルファイブ」や、直径が約8ミリしかない「マイクロラディッシュ」など、さまざまな種が販売されています。

古い種で育てたラディッシュは「ス」が入る場合があるので、なるべく新しい種を使用しましょう。

種まきのポイントは次の通りです。

1 種まきは「すじまき」
2 種と種の間は1センチ・深さは1センチ・条間は10~15センチ
3 種まき後は、土を5ミリから1センチかぶせる
4 最後にしっかりと水やりをする

「すじまき」とは、土の表面に溝をつくり、その中に種を撒く方法を指します。支柱などを使って軽く土をおさえると上手く作ることができますよ。

また「条間」とは、溝と溝の間を指します。
ラディッシュ栽培で奥行きのある大きなプランターを利用するなら、二条植えも可能です。

発芽するまでの間は、土が湿っている状態を保たせるためにも、乾燥させないように水やりをおこなってくださいね。

●ラディッシュ栽培3つの栽培管理

種まきを終えた後の栽培管理をご紹介しましょう。

・水やり
発芽した後の水やりは、土の表面が乾燥したのを確認してから十分に与えましょう。ラディッシュは、土の中の水分が多すぎると生長が遅れ、少なすぎると根が固くなりやすくなるので、適度な湿度を与えることが大切です。水やりの時間帯は午前中がベストです。

・間引き
質の良いラディッシュを収穫するために、間引きは2回おこないます。
・1回目 全ての種が発芽したあたり
・2回目 本葉が3~4枚揃ったあたり

病害虫の被害にあっているものや、小さくて生育状態が悪い芽を間引きましょう。
1回目は3~4センチ、2回目は4~5センチの株間が取れるようにおこなってください。
間引きをした後は土の表面がえぐれて、根が表面に出てしまうことがあります。そのままの状態にせずに、必ず「土寄せ」をして、最後に水やりを忘れずにおこないましょう。
間引きしたラディッシュの葉は「ベビーリーフ」として活用できます。
サラダの具材などで楽しみましょう。

・追肥
野菜用培養土を利用した場合のラディッシュ栽培では、元々土に栄養が含まれており、生育期間も短いために、基本的に追肥の必要はありません。
もし与える場合は、液体肥料を希釈して(規定濃度よりも薄くする)与えましょう。
追肥の与えすぎはアブラムシの発生につながりますので、注意してください。

●ラディッシュの収穫

収穫の見極めポイントは、土の表面にラディッシュの根(赤い部分)が2センチくらい見えてきたあたり。
その頃になると、根全体の大きさも直径3~4センチまで生長し、収穫適期となります。
「もっと根が大きくなってから収穫しよう」と放置しておくと、スが入ったり、割れたりするので注意してくださいね。

収穫したてのラディッシュは、葉の部分もサラダ・ナムル・煮浸しなどで食べられますので、全体をしっかりと洗っておきましょう。

まとめ

収穫した後、ラディッシュの生育期間内であれば、使用したプランターに再び種を撒いて育てることができます。

ただし、ラディッシュは連作障害を起こす可能性のある野菜です。
2~3回繰り返して土を利用する分においては問題ないと考えられていますが、それ以上の土の利用は病害虫や生育異常を引き起こす原因になります。

再び種をまくときは、新しい土や完熟肥料を混ぜて連作障害の発生を防ぎましょう。

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