今回ご紹介する「ハツユキカズラ」はテイカカズラに班が入った園芸品種。
特徴は、「ピンク・白・緑・赤」と成長過程や紅葉によって変わる葉の色と、耐寒性、耐陰性に優れ病気に強いことです。
また、グランドカバー・ハンギングバスケット・寄せ植え・フェンスに絡ませるなど多様なアレンジも魅力。
今回は、植えるだけで庭の雰囲気がぐんと明るくなる「ハツユキカズラ」の特徴や育て方のポイントを6つに分けてご紹介します。
1 葉の色はどのように変化する?
彩り鮮やかなハツユキカズラの葉の色は、以下のような条件によって変化します。
・濃いピンク………新芽
・白………新芽から成長したとき
・緑………白から成長して最終的に緑になる
・赤………秋から冬にかけて紅葉するとき
ハツユキカズラは葉色の変化とともに班が入るのも特徴です。
カラフルかつ優しい色合いが庭の雰囲気を華やかに彩ります。
2 好む環境・土づくり
ホムセンで多肉用の土10Lを買ってきた!
— りんか@植物&アクア (@syokubutu_love) March 26, 2016
植物見てたら、ハツユキカズラの良い感じの色が入荷してたので買った(*´ω`*)
前に見た時は白やピンクの葉は殆どなかったから止めたんだけど、止めて正解だった笑 pic.twitter.com/5TVH9EWTEJ
寒さに強いハツユキカズラですが、関東以北の地域では外での冬越しが難しいため鉢植えで栽培し、冬場は家の中に入れてあげましょう。
関東以南であれば地植えをしても問題ありません。
では、ハツユキカズラの好む環境を見ていきましょう。
・日なたまたは半日陰で育てる
・夏の直射日光は葉焼けの原因になるので避ける
・あまり日光が当たらない場所は、葉に入る班や発色が期待できない
・寒い時期は寒風が当たらない場所を選ぶ
ハツユキカズラの植え付け適期は「4月上旬から7月上旬」と「9月中旬から10月下旬」の2回。
り土質を選ばない植物ですが、なるべく水はけの良い土を用意しましょう。
また、あらかじめ元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜておいてください。
3 水やり・肥料
夕方の水やりで発見♪ ハツユキカズラの花でしょうか(・_・?) pic.twitter.com/inu7rmFs
— サユゾー (@Sayuzo_A) May 22, 2012
地植えの場合の水やりは基本的には降雨のみで大丈夫です。
日照りが続き乾燥しているようであれば、十分な量の水やりが必要です。
鉢植えで育てているなら、土の表面が乾燥しだしたら十分に水分を与えましょう。
ハツユキカズラの根は丈夫にできているので、他の植物のように根腐れを心配する必要はあまりありません。
特に水分が必要な夏場は朝と夕方の2回与えること。
水分が不足してすぐに枯れることはありませんが落葉の原因になりますので、様子をよく観察して水切れを起こさないように注意しましょう。
また、鉢植えの場合の追肥は水やり時に液体肥料を施して与えるか、春から秋の成長期(夏は除く)に置き肥(緩効性肥料)をしましょう。
水やりと同様、与えすぎて枯れることはありませんが、追肥が少なすぎると葉の発色が悪くなる場合があります。
4 剪定と植え替え
家のハツユキカズラ
— ぺペロンチーノ (@pesca1128) October 2, 2016
壁を這い上がっています
凄く元気なので
年に2回剪定をします pic.twitter.com/iEh0GekYLi
ハツユキカズラの形が崩れてきたら剪定をしましょう。
成長の鈍い冬以外であれば剪定時期は選びません。
剪定をすると新芽が出てハツユキカズラの最大の魅力である班入りの葉が楽しめます。
また、ハツユキカズラはまれに約3センチの白くて小さな花を6月ころに咲かせます。
花を期待するなら、開花期または剪定は花が咲いた後におこないましょう。
植え替え適期は植え付けと同じく「4月上旬から7月上旬」と「9月中旬から10月下旬」。
鉢の中で根詰まりをしているようであれば、一回り大きめの鉢に根鉢を崩して移し替えましょう。
根詰まりも生育や発色の不良につながるので注意が必要です。
5 増やし方
おはようございます☀
— つみき (@moon06010617) July 25, 2015
挿し木したハツユキカズラ。芽が出てきました🌱°.*\( ˆoˆ )/*.°
失敗続きだったから嬉しいな(๑^^๑) pic.twitter.com/UrmTWzqdHx
「もっとハツユキカズラを増やしたい」
そう感じたら苗を購入せずに自分で増やしてみましょう。
ハツユキカズラは「さし木」と「とり木」の2パターン。
それぞれの手順は以下の通りです。
・さし木
さし木とは「枝・根・葉」の一部を取って土に挿し、新しい植物を栽培して増やす方法です。
ハツユキカズラの「さし木」は初夏から夏(6月から8月上旬)にかけておこなうのが基本。
枝の先から5~10センチくらいの長さを切り取り、鹿沼土小粒または赤玉土小粒にさしましょう。
作業ポイントは次の通りです。
・枝は元気なものを選択
・葉は先端についている2~3枚だけを残す
・切り口は水分を吸収しやすいように斜め切りする
作業が完了してから約1~2か月経過すると根が出てきます。
秋になれば成長した苗を鉢に移し替えてください。
・とり木
とり木はさし木のように切り離して育てるのではなく「植物の枝を土に埋める・樹皮をはぎ取りミズゴケなどで水分を与える」などして初根させる方法です。
ハツユキカズラのとり木は5~6月が適期。
伸びたツルの一部に土をかぶせておくと節から根が出てきます。
発根が確認できたら根の下から切り、鉢や地面に植え替えましょう。
6 かかりやすい病害虫
恵比寿にて、ハツユキカズラ。
— なー (@Pi9NUTS18Ne) June 17, 2015
寒さ、暑さ、乾燥、病気、虫に強い。全部や。
園芸種としては難易度がやさしめのこの子。
9/18(MyBD)の誕生花だそうで。
強くしなやかに育ちたいわ、私も。
花言葉は「素敵になって」。ふむふむ。 pic.twitter.com/OcKp0I0iya
ハツユキカズラは基本的に強い植物なので特に注意する病気はありません。
害虫で気を付けるのはカイガラムシやアブラムシ。
葉や枝が込み合って風通しの悪い環境で発生しやすくなるので、適度な剪定と密集して栽培しないことが大切です。
害虫は見つけ次第薬剤などを利用して駆除しましょう。
ハツユキカズラはガーデニング初心者でも失敗することなく育てられる植物です。
きれいに葉が発色すれば、花を植えなくても十分に明るい庭づくりができます。
苗はホームセンターや園芸店で安価で販売されているので、是非一度栽培に挑戦してみてください。