豪華絢爛な花を咲かせるダリア。
ホームセンターや園芸ショップでは、ダリアの美しさに魅了されて購入する方が多くいます。
しかし、「育て方が難しそう…」と、購入を断念してしまう方も少なくありません。
そこで今回は、ダリアの育て方や種類について詳しく解説します。
ダリアを自宅で育てたいと悩んでいる方は必見です。
1.ダリアとは
ダリアの原産地はメキシコやグアテマラで、涼しい環境を好む多年草です。
日本に渡来したのは江戸時代末期。
当時は「天竺牡丹(テンジクボタン)」と呼ばれ、古くから多くの人々に愛されてきました。
花は夏の暑さで休むことがありますが、開花期が6月〜11月ごろまでと長く楽しむことができます。
また、ダリアは種類が非常に豊富なことも魅力のひとつ。
花色や大きさ、花弁の形など、さまざまな種類のダリアがあります。
1-1.ダリアの種類
花の咲き方には、一重咲き、八重咲き、アネモネ咲き、ボール咲きなどの種類があります。
花色は青以外ほとんどの色があり、複色のダリアも人気です。
他にも、皇帝ダリアのように背丈が高く大きく成長する種類や、草丈20cmほどの小型の種類もあります。
そのため、多くの種類の中から、自分の好みにぴったりのダリアが選べるでしょう。
1-2.ダリアの楽しみ方
ダリアの豪快な花姿は、庭や花壇に植え付けると主役の花になり、あたりを華やかな雰囲気を作り出します。
鉢植えや寄せ植えで楽しむ時は、玄関やアプローチなど、人目につく場所へ飾るのがおすすめ。
綺麗に咲いた花は切り花にして室内に飾ったり、フラワーアレンジにしたりするのも素敵ですね。
長い期間楽しめる花だからこそ、いろいろな飾り方や植え方でダリアの花をおしゃれに楽しんでください。
2.ダリアの育て方
ここからはダリアの育て方について紹介します。
2-1.環境
栽培環境は日当たりがよく、風通しのいい場所で育てるのがポイントです。
しかし、夏の暑さが厳しい時期は、日よけをしたり鉢植えを日陰へ移動させたりした方が、水切れがしにくく栽培もしやすくなります。
冬は地上部を枯らして球根で冬越しをしますが、霜がおりる場所では凍結を防ぐためにも掘り上げた方が無難です。
2-2.用土
ダリアは水はけのいい土で栽培することが、上手な育て方のコツ。
自分で土をブレンドする場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な土作りの割合で配合するといいでしょう。
もちろん、市販の培養土を使うのもOKです。
ただし、水はけが十分でない場合は、赤玉土をプラスして排水性や通気性を高めてください。
2-3.植え付け
球根を植え付ける時期は、4月〜5月ごろが適しています。
球根には向きがあり、細首になっている部分が発芽するため、そちらを上にして植え付けます。
また、ダリアは球根植物なので、根の扱いには十分に注意してください。
苗を植え付ける時は、できるだけ根鉢を崩さないように植え付けましょう。
2-4.水やり
水やりは加湿と水切れに注意して与えるのが、うまく育てるポイントです。
水を与えすぎると、球根が腐ってダリアが枯れてしまいます。
かといって、強く乾燥させてしまうと水切れを起こし、葉が枯れ落ちたり全体がぐったりしたりと、弱ってしまうリスクもあります。
地表が白く乾いた時が水やりのサインなので、タイミングを見計らい、上手に水を与えましょう。
2-5.肥料
植え付け時には、元肥として緩効性肥料を与えておきます。
次第に元肥の効き目が失われていくので、4月〜6月の間は1ヶ月に一度のペースで緩効性肥料を与えましょう。
7月〜8月は暑さで花が休まるので、肥料は不要です。
9月ごろから追肥を再開しますが、10月の下旬には休眠へ向けて再び追肥をストップしてください。
2-6.病害虫
ダリアがかかりやすい病気は、うどんこ病、灰色かび病などがあります。
害虫にはアブラムシ、ハマキムシ、ハダニ、メイガなどが挙げられ、食害により景観を損なうケースが多く見られます。
梅雨の時期や長雨が続く時は、できるだけ風通しをよくし、雨よけをしてあげると、病気対策に効果的です。
害虫対策には、早期の発見と駆除が肝心です。
葉の様子や裏側など、細かい部分までチェックをすると、被害を最小限に抑えられます。
2-7.球根の掘り上げ
球根の掘り上げは、霜が降りる前に行いましょう。
茎は地上部で切り取り、スコップを使って土ごと広く掘り上げます。
この時、スコップで球根を痛めないように注意してください。
掘り上げたあとは軽く土をはらってから水洗いします。
そして日陰で約1週間乾燥させ、気温が5度以下にならない冷暗所で保管します。
保存する時は球根が極端に乾燥しないよう、ダンボールや袋の中に湿らせたピートモスを一緒に入れて保存してください。
3.まとめ
ダリアの種類や育て方について紹介しました。
ダリアは球根で冬を越冬する多年草です。
上手に育てることで、華やかなダリアの花が毎年長く見られます。
ぜひダリアを自宅に迎えて、綺麗な花を咲かせてみましょう。