室内のインテリア、心の癒やしとして活躍する観葉植物。
「存在感のある観葉植物を置きたい」
「インパクトのある見た目でインテリアに使える観葉植物はある?」
このようなお悩みを持つ方におすすめしたいのが、今回ご紹介する「クワズイモ」です。
この記事ではクワズイモの基本的な育て方や植え替え方法などを、5つのポイントに分けてまとめました。
●クワズイモってどんな植物?
クワズイモは、中国・台湾・オーストラリア・太平洋諸島などの暖かい地域を原産地とするサトイモ科の植物です。
「アローカシア」または「アロカシア」などの別名を持ち、耐暑性とともに日本国内では南の地方であれば、外で越冬できるほどの耐寒性をも持ち合わせています。
成長が早い植物のため購入時に小さくても、育てているうちにあっという間に立派に育つ特徴も。
葉も大きく水分を蒸散するため、室内栽培では加湿器の役割を果たします。
サトイモに似ている見た目から食用と勘違いされることもありますが、不溶性シュウ酸カルシウムを含んでいるため、クワズイモから出る液体は口にすることはもちろん、皮膚に触れると炎症を引き起こす原因になる場合もあるため注意が必要です。
●クワズイモの種類
太い幹に大きく広がる葉で、ボリューム感たっぷりな見た目が特徴のクワズイモ。
現在では約65種類が自生していると言われていますが、その中でも見かける機会の多いクワズイモ4つをご紹介しましょう。
・アロカシア・アマゾニカ
深い緑色の葉に白い主脈が特徴のアマゾニカ。
クワズイモの品種の中でも寒さに弱く、栽培では15度以上の気温が必要です。
インパクトのある個性的な葉模様で、エキゾチックな雰囲気を醸し出します。
・アロカシア・オドラ
小笠原諸島や沖縄では自生している姿も見られるオドラ。
クワズイモと言えば、このオドラを指すほど一般的に普及している人気品種です。
・アロカシア・セブリナ
矢印のような葉形、ゼブラ柄のような茎が特徴のセブリナ。
個性的なクワズイモを育てたい人におすすめです。
・ヒメクワズイモ(シマクワズイモ)
こんばんは😌
— イッセイ (@IsseyJp) September 21, 2020
100円ショップ出身のクワズイモくん✨
小さな葉っぱが増えてきました。
ちなみにこの子はシマクワズイモ(ヒメクワズイモ)という品種なのであまり巨大化はしないんだとか。
↑YouTubeの視聴者さんに教えてもらった!😎https://t.co/Op0EvvW9Te pic.twitter.com/pJWr6eKrXp
「クワズイモは育てたいけれどスペース確保が難しい」という方には葉の形がハート型に近いヒメクワズイモがおすすめ。
名前の通り一般的なクワズイモよりもコンパクトに育てられます。
●クワズイモの栽培環境
クワズイモ葉焼けしちゃった。ごめんね pic.twitter.com/a9EYWw3Djz
— こもらべ (@eryos_m) June 28, 2014
南国を原産地とするクワズイモは日光を好む植物です。
そのため室内で育てる場合は、レースのカーテン越しなど、ほどよく日光の当たる場所に置いてあげましょう。
一つ注意点として、気候の良い夏などは庭やベランダなどで日光浴をさせることがあるかと思います。
室内育ちのクワズイモは急に直射日光に当てると葉焼けを起こす場合があるので、時間をかけながら(数日間)徐々に強い光に慣れるように調節してあげましょう。
●クワズイモの日常管理
ここではクワズイモの日頃の基本的なお手入れについて見ていきましょう。
・土
自作で土作りをするなら、赤玉土小粒と腐葉土を7:3の割合で配合しましょう。
市販されている土を購入するなら、観葉植物用の土を利用します。
・水やり
クワズイモの水やり頻度は、成長期と休眠期で異なります。
成長期はおよそ5月から10月で、土の表面が乾燥したら十分に水を与えましょう。
根腐れ防止のためにも、鉢皿に溜まった水は必ず捨ててください。
また乾燥している室内では、霧吹きで葉に水を与えましょう。
一方、11月以降の休眠期に入ると水やり頻度は「控えめに」が基本です。
土の表面が乾燥して、数日間経過した後(3~4日)に水を与えましょう。
・肥料
成長期のクワズイモは水の他にも肥料が必要です。
「葉の色をキレイにしたい」
「葉が黄色くなってきた……」
となった場合は、水やりの時に液体肥料を10日~14日に1回の頻度で施します。
ただし、クワズイモをあまり大きくしたくない場合は量を控えめにしておきましょう。
・植え替え
クワズイモは成長が早いので、植え替えをしないで育てると根詰まりを起こしてしまいます。
適期は5月頃ですが、冬などの寒い時期を避ければ他の季節でも問題ありません。
植え替えの頻度の目安は次のとおりです。
・小~中サイズの鉢……毎年
・大サイズの鉢……2年に1回
・花
クワズイモの開花時期は6月から8月にかけて。
一見、花には見えない白いカラーやスパティフィラムのような形をした花を咲かせます。
開花後はまれにオレンジ色の実をならせることもあります。
花や実を見たいのであればそのままの状態にしておいて構いませんが、そうでないなら葉や幹に行き渡る栄養分が減ってしまいますので、適宜処理するようにしてください。
●クワズイモの病害虫
プレゼントでいただいたクワズイモが軟腐病に感染>_<
— Smurakami (@Sowonero) October 28, 2012
生命力を信じて、これよりオペ開始します( ̄^ ̄)ゞ
そして、部屋の中での土いじりはお勧めしません。 pic.twitter.com/KQMbZEro
クワズイモがかかりやすい害虫には、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシなどがあります。
あらかじめ防除するための薬剤を使用するか、見つけ次第殺虫剤を利用するとよいでしょう。
また病気では水分過多による「軟腐病」に注意しましょう。
細菌の繁殖による病気ですので放置しておくと株全体が腐ってしまいます。
病気になってしまった場所は切り落とし、切り口には殺菌剤などを塗布して対処しましょう。
さいごに
クワズイモの花言葉には「復縁」や「仲直り」などの意味があります。
またクワズイモは「出世芋」とも呼ばれ、とても縁起が良いことでも知られている観葉植物です。
栽培難易度の高い植物ではありませんので、自分で育ててもいいですし、贈り物やプレゼントとしても活用できるでしょう。