最近、新たな趣味として注目を集めている苔玉作り。
しかし、「どうやって作ればいいの?」と作り方がわからない人も多いと思います。
そこで今回は、苔玉の作り方を5つのステップごとに解説。苔玉の育て方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.苔玉とは?
苔玉とは土を球状に丸めて、周囲に苔を貼り付けたものを指します。
そこへ好きな植物を植え付けることで、山の自然を切り取ったかのような雰囲気で植物を育てられるおすすめのガーデニング手法です。
室内に飾ればグリーンの癒しの空間が広がり、植物を日々愛でられる喜びを感じられます。
丸いフォルムも可愛らしく、和モダンやナチュラルなインテリアにもぴったりでしょう。
2.【苔玉の作り方】5つのステップを解説
まずは、苔玉の作り方から解説していきます。
5つのステップを参考に、自分だけの苔玉を作ってください。]
2-1.必要な材料を揃える
はじめに、苔玉作りに必要な材料を揃えていきます。
<苔玉作りに必要なもの>
・植物
・ハイゴケ
・糸(麻紐か木綿糸がおすすめ)
・培養土
・ケト土
・赤玉土
・水
・ボウルorトレー
2-2.土作りをする
次に、苔玉の土台となる土作りをしていきます。
赤玉土とケト土を3対7の割合でトレーに乗せて全体を混ぜ合わせ、少しずつ水を加えてこねていきます。
耳たぶくらいの硬さになるまでこねればOK。
水を入れすぎてしまった人は土をプラスするといいでしょう。
全体を綺麗な丸い形に整えます。苔玉を受け皿などに置いて飾る場合は、下側を平らにすると安定します。
2-3.植物を植える
植物を植えるために先ほど作った土の球体の上部分へ穴をあけて、培養土を敷き入れます。
そこへ植物を植え込みむのですが、ポット苗などは土や根がたっぷりついているので、そのままの状態では植え込みができません。
そのため、まずは植物の根についた土をふるい落していきます。
この時、茶色くなった根や長く伸びすぎた根はハサミでカットするといいでしょう。
植物の根鉢がコンパクトなサイズ感になったら、培養土を入れたところへ植え込み、隙間にも培養土を入れて植え付けていきます。
しっかり培養土を入れられたら、周囲のケト土で蓋をして形を整えてください。
2-4.苔で包む
ハイゴケを苔玉の土台に貼っていきます。
全体を綺麗に覆えたら、糸をぐるぐると巻いてハイゴケを固定していきます。
糸は苔が育つにつれて次第に見えなくなっていきますが、緑色や黒い色の糸を使用すると、当初から糸が目立たない苔玉作りができます。
2-5.水を吸わせたら完成
最後に、ボールやトレーに水を張って苔玉を浸します。水をよく吸って重くなったら苔玉作りの完成です。
3.【苔玉の育て方】コツを押さえて上手に管理しよう
育て方を間違えると、植物が枯れたり苔が茶色くなったりなど、「せっかく作った苔玉が枯れてしまった…」というケースになり兼ねません。
続いて、苔玉の育て方のコツを紹介していきます。育て方のコツを押させて、苔玉を上手に管理しましょう。
3-1.明るい日陰で風通しよく
一見、室内で育てるのが最適と思いがちな苔玉ですが、実は日当たりと風通しのいい場所を好みます。
植物を元気に育てるには光合成が必要不可欠。
とはいえ、苔は強い日差しが苦手なので、柔らかい日差しが当たる場所や、明るい日陰に置くのが最適です。
強い直射日光に当たると、苔が乾燥して枯れてしまうケースもあるため、窓際に置く場合はレースのカーテンで遮光することがポイント。
風通しよく管理し、カビなどの発生を防ぎましょう。
3-2.水やりはボールに水を入れて浸す
苔玉は苔玉が軽くなってきた頃を見計らって水やりをします。
水やりの仕方はボールやトレーなどに水を張り、そこへ苔玉を入れて浸すだけ。
注意点としては、水やりを霧吹きだけで済ませないことが大切です。
霧吹きだけでは土の中まで水分が行き渡らず、植物の元気がなくなってしまうからです。
また、水受け皿に常に水を張っているような状態はNGです。
過湿によって植物や苔が枯れてしまうので、水やりが終わったら水を必ず捨ててください。
3-3.霧吹きで苔を元気に育てよう
空気中の乾燥が気になる場合は、苔に霧吹きをするのもおすすめです。
苔は湿気を好む傾向にあることから、空気の乾燥が気になる場合は霧吹きを使って調整するといいでしょう。
苔を触ってみてしっとりしているようなら水分が足りている証拠です。
様子をみながら、必要な時に霧吹きをしてください。
3-4.元気がない時は活力剤を与えよう
苔玉を育てていると、植物や苔に元気がなくなってしまうケースがあります。
育て方によって原因はさまざまですが、一度活力剤を与えてみると元気になるパターンもあります。
活力剤には水に希釈して与えるタイプと、土に差し込むアンプルタイプがあるので、使いやすい方を選んでください。
ただし、苔玉の元気がない時に肥料を与えるのは避けましょう。
植物が弱っている時に肥料を与えると、そのまま枯れてしまうことがあるからです。
活力剤を購入する時は、肥料と間違わないように注意して選びましょう。
4.まとめ
苔玉の作り方と育て方について解説しました。
苔玉は作ることも育てる過程も楽しめる新しいガーデニングです。
おしゃれな受け皿に飾れば、風情を感じられますね。
リビングや部屋に吊るして飾ると、空間を素敵に演出できます。
上記で紹介した苔玉の作り方や育て方を参考に、苔玉のある暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。