お部屋の中が殺風景だな……、と感じたらお花を飾ってみませんか?
小さな花の存在一つでも、心が潤い、活気に満ちた空間になりますよ。
とはいっても、花を飾るのにはちょっとした道具が必要です。
今回は、準備しておきたい花道具を5つご紹介します。
花バサミ
花バサミは庭にある花を生けるとき、人からプレゼントされた花を飾るときなど、必ず必要になるアイテムです。
家にある工作用のハサミでも大丈夫では?と考える方もいるかと思いますが、
花バサミは細めの枝でも切ることができるように作られているもの。
紙を切るための工作用のハサミを使うよりは、花バサミを利用した方が、
花の茎や枝の細胞へのダメージが少なくて済むというメリットがあります。
自分で花バサミを選ぶときは一度手に取り、グリップがしっかりとなじむものを選びましょう。
また、刃の長さは5センチくらいのものを選ぶと、少々太めの枝でも簡単に切ることが可能です。
購入した花バサミを長く使用するために大事なのは日々のお手入れ。
最近では刃が錆びないように加工がなされているものが多く販売されていますが、
使用後にそのまま放置しておくのは厳禁です。
枝や茎から出たアクや水分は刃の切れ味を悪くする原因となりますので、
使用後は必ず洗い、布などで汚れをふき取り、きちんと乾燥させましょう。
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フローリストナイフ
フローリストナイフは花バサミよりも切れ味が鋭く、花を長持ちさせることができるのが特徴です。
使い方で勘違いされやすいのは、刃を向ける方向。
花材を持ち、刃を自分のほうへ向けカットするのが基本です。
現在では様々なフローリストナイフが販売されていますが、
初心者であれば刃先が丸くカーブしているものを選ぶと使用しやすいでしょう。
また、フローリストナイフには表と裏があります。
裏面で花材をカットすることはできません。
左利き用と右利き用がありますので、必ずチェックしてから購入しましょう。
カットするときは、刃を持つ手を固定し、花材を手前に引くようにすることがポイントです。
刃を動かしてカットするよりも茎の断面をきれいに鋭く切ることができますよ。
花バサミと同様に、使用後のお手入れは必ず行いましょう。
切れ味の悪いナイフは危険を伴いますので、使用後は必ず汚れを落としておきましょう。
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吸水性スポンジ
花を生けるときに便利な吸水性スポンジ。
「オアシス」、「アクアフォーム」などの商品名を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
吸水性スポンジを使うと、花を好きな形で固定しながら、同時に水分を補給させることができます。
ブロック型やリース型、ホルダー形やボール型など様々な形で販売されていますので、
自分の作りたいアレンジの形にそって選んでいきましょう。
固定した花を長くもたせるために重要なのは、スポンジへの水の含ませ方。
使うときはバケツなどの容器に水を張り、スポンジに水分を吸わせましょう。
ただし、手で上から押したり水をかけたりしてはいけません。
じっくりと時間をかけてスポンジの下から水を吸わせ、必ず空気の逃げ道を作ってあげることがポイントです。
水を吸ったスポンジが重みで沈んだら完成です。
準備ができたら、細いナイフなどで使う分だけ切り、用意した器に入れましょう。
茎を挿す深さは3~4センチなのでスポンジは5センチくらいの高さがあれば充分です。
水を吸わせた吸水性スポンジは一度しか使うことができませんので、使用後は衛生面なども考慮して処分しましょう。
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花器
飾る花をより美しく際立たせる花器。
食器と同じ感覚で色々な種類を集めるのも楽しいですよね。
一口に花器といってもその形は様々。
ピッチャー型やブック型、つぼ型やラッパ型などお部屋や花の雰囲気に合わせて花器を選びましょう。
ここでも重要なのがお手入れです。
表面がくもっていたり、汚れがついていたりしては綺麗な花も台無しに。
景観だけでなく内側に汚れがついたままでは、バクテリアなどが繁殖して花への影響も出てきます。
花器の使用後は、必ずぬるま湯につけて汚れを浮き立たせ、スポンジを使って台所用の漂白剤を染み込ませましょう。
繊細な素材の場合は薄めた中性洗剤を使うとよいでしょう。
ツボ型のような口が小さく手が入らないような花器の場合は、
漂白剤を入れて手で口をふさぎ、揺さぶりながら洗いましょう。
どの形の花器もしっかりと水でゆすいで、乾燥させましょう。
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剣山
生け花で花を留める際に必ず使用する剣山。
枝など重さのあるものを留めるときは金属製のもの、初心者や子供、
透明度の高い花器を使うときはプラスチック製のものを利用するとよいでしょう。
使用する花器によって大きさや高さ、型を決めましょう。
生ける素材によって「草木兼用」、「草もの」、「木もの」に大きく分けられ、針の数が異なります。
種類にもよりますがお値段は少なくても数千円から。
生け花となると敷居が高いと感じる方もいるかもしれませんが、百均でも販売されていますので、気軽に始めてみるのもいいですね。
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まとめ
今回ご紹介した道具は、ホームセンターやネットなどで気軽に購入できるものばかりです。
お手入れなどのちょっとした手間は必要ですが、
雰囲気のある部屋づくりや気分転換で花を飾る際には、あるととても便利ですよ。
花道具を揃えて、花のある心豊かな楽しい生活を送ってみませんか。