秋植え球根の準備をしよう!植えるポイントとおすすめ5選をご紹介

春に植えた種や苗が、ベランダや庭で華やかな姿を見せる秋の季節。
ガーデニングの手入れも一息つきたいところですが、来春にむけて秋植え球根の計画を立ててみませんか?

一口に「秋植え」といっても、花の種類によって植え付けのポイントは異なるもの。

今回は、秋植え球根の選び方やおすすめ植物の特徴などについてご紹介しましょう。

球根を選ぶポイントは3つ

園芸店やホームセンターなどでたくさん並べられた球根を目にしたとき、どれを選べば良いか迷ってしまいませんか?
良い球根を選ぶポイントは以下の3つです。

・大きさと重量がある
・分球していない
・傷がなくツヤ・張りがある

鮮度の良くない球根は縮んでしまっている場合があります。
また、見た目にきれいでも小さな球根は花を咲かせない可能性があるので注意しましょう。
購入後は風通しの良い涼しい場所で保管してください。

ラナンキュラス

バラのようにいくつもの花弁が重なった姿が、優しい雰囲気を醸し出すラナンキュラス。
地植えや鉢植えでの栽培はもちろん、近年では結婚式に使われるブーケの素材としても人気です。

開花時期は3~5月。
植え付け適期は気温が15度以下を目安にしましょう。
ラナンキュラスの球根は最初から土の中に入れると、急激に水分を吸い取ってしまい、腐敗することがあります。
そのため、植える前に吸水処理を必ず施すのが鉄則です。
湿気を含んだバーミキュライトの上に球根を置き(芽は下・上部は空気にさらす)、ゆっくりと水分を吸収させましょう。
球根がふっくらしたのが確認できてから、用土に植え付けてくださいね。

クロッカス

「春の訪れを告げる花」の代表格とされるクロッカス。
ガーデニング初心者にも育てやすい花として、昔から不動の人気を誇っています。
開花時期は早く、暖かい地域だと2月頃から花を咲かせた姿を見ることが可能。他の植物よりも開花時期が早いので、球根も9月下旬~10月の秋植えの中では早い時期に済ませましょう。

クロッカスは春の花後、夏に入ると休眠します。
翌年の春も花を咲かせたいなら、花と茎が枯れたのを確認してから土の中から球根を取りだしましょう。
掘り出した球根はしっかりと乾燥させ、秋植えの時期がきたら活用してくださいね。

スイセン

スイセンは1万以上の品種が存在する多年草
花や草の形、花色から大きく12系統に分類され、開花時期も11月中に咲く品種や、春になってから咲く品種などさまざまです。
年内に花を咲かせるスイセンなら9月下旬から1ヶ月間内に植え付けを完了させましょう。

基本的にスイセンは、花後の球根の掘り上げが不要。
特に地植えの場合は3~4年そのままにしておいても、翌春には再び花を咲かせます。
鉢でスイセンを楽しむなら、記述のラナンキュラスなどと一緒の鉢に植え、開花時期を考えながら寄せ植えにするのも楽しむ方法の一つ。
ただし、株間が狭く植物同士が密着すると病害虫の発生の原因になるので、スペースには余裕を持たせて植えましょう。

ハナニラ

可憐な雰囲気と星のような花の形が特徴的なハナニラは、4月頃に開花時期を迎える多年草。
草丈は20~30センチと低く、名前の通り葉をちぎったり、球根を手で擦ったりするとニラのような香りを放ちます。一番の特徴は力強い生命力。
踏みつけに強く、特に地植とニラのような香りを放ちます。

一番の特徴は力強い生命力
踏みつけに強く、特に地植えの場合は一度植えたら自然と増殖するので、栽培管理に手間がかかりません。
球根の植え付け適期は9~10月
スイセンのように一度土の中に埋めた後は、球根を掘り起こす必要はありません。

ハナニラを増やしたい場合は、土の中から球根を取り出して分球し、良質な球根を新たな場所に植えるとよいでしょう。

ムスカリ

小さな房が密集した姿が特徴的なムスカリ。
ラベンダーのような濃い青紫色が代表的ですが、白・黄・ピンク・など品種によって花色も豊富です。
群生させてグランドカバーにしたり、花壇のワンポイント素材として植えたりと、使える用途もさまざま

球根の植え付けは秋植えの中でも遅めの10月下旬から11月におこなうのがポイントです。
理由はあまり早い時期に植え付けると、先に葉ばかりが伸び、開花時期には伸びすぎた葉が垂れ、見た目が悪くなるから。
1度植えた球根は植えっぱなしにしても良しとされていますが、見栄えの良いのムスカリを育てるなら、球根は毎年花後の6月頃に掘り上げて分球し、適期に植え付けましょう。

今回ご紹介したどの種類の球根も、冬の寒さにしっかりとあてることが翌春の花の生長につながります。

花芽を出すためには、水やりを忘れずに。
タイミングは、鉢植え球根の場合は土の表面が乾燥したのを確認してから、地植えの場合は乾燥した日が続くようであれば比較的暖かい日を選んで水分を与えましょう。
秋の段階でガーデニングスペースに余裕がない場合は、ポットなどで芽が出るまで育成し、その後適切な場所に植え付けても構いません。

余裕があれば、秋植え球根で来年のガーデニング計画を考えてみてくださいね。

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