壁掛けハンギングバスケットは、スリットのある花器と根付きの植物を使ったフラワーアレンジメントのような寄せ植えです。
花壇や庭がない家庭でもガーデニングを楽しめ、壁やフェンス、玄関などをおしゃれな空間にしてくれます。
しかし、「壁掛けハンギングバスケットを手作りしたいけど、作り方がわからない」「管理の仕方はどうしたらいいの?」と思う方も多いはず。
こちらの記事では、壁掛けハンギングバスケットの基本的な作り方と、その後の管理方法をご紹介します。
初めて手作りする方は、ぜひ参考にしてみましょう。
作り方①準備
【用意するもの】
・スリットバスケット(スポンジ付き)
・培養土
・緩効性化成肥料
・鉢底石
・土入れ
・割り箸、棒など
・ハサミ
・水苔(水で戻しておく)
・活力剤
・苗(13株)
初めて壁掛けハンギングバスケットを作る方は、まず上記のものを準備しましょう。
培養土は、ハンギングバスケット用の軽量タイプがおすすめです。
緩効性化成肥料は規定の量を目安に、培養土に混ぜ込んでおきます。
スリットバスケットには、スポンジを丁寧に貼り付けます。
上から飛び出ないように、高さを合わせて貼っていきます。
貼り終えたら、スポンジの上部分を切り離し、植えやすいようにしておきしょう。
スポンジは粘着力が高く、そのままにしておくと草花がくっついてしまうので、粘着部分に土をこすり付けておくと安心です。
スポンジで草花が痛まないように、必ず土を付けるように覚えておきましょう。
初心者は13株の苗からスタートします。
苗の選び方は、こんもりと茂るような草花で高さを合わせることがコツ。
丸い形のハンギングバスケットが簡単に作れますよ。
花の色やバランスを考えて、上手に苗を選びましょう。
作り方②植え方
スリットバスケットには、全部で5つのスリットがあります。
向かって左から順番にA列、B列、真ん中がC列、D列、E列として、植え方を解説します。
【植え方の例】
5段目 A C E
4段目 B D
3段目 A C E
2段目 B D
1段目 A C E
まずはスリットバスケットに鉢底石を入れ、底穴が隠れるくらいを目安に敷き入れます。
培養土を2〜3cmほど入れてから、苗を植えていきます。
1段目はA、C、E列に、スリットの上からスライドさせて植え付けます。
苗は土を落として、根鉢のサイズを小さくしておくと植えやすくなります。
植え終わったら培養土で隙間を埋めていきましょう。
2段目はB、D列に苗を植え付けます。
どの角度から見ても丸くなるように、苗の向きを変えたりバランスを見たりして植えるのがポイントです。
土を盛り過ぎないように注意し、割り箸や棒を使って、隙間にもしっかり培養土を入れましょう。
3段目のC列は、壁掛けハンギングバスケットの主役です。
人目を引く華やかな花を選び、中心に植え付けます。
A列、E列も植え付けたら、4段目へと進みましょう。
4段目はスリットバスケットの上部と側面を繋ぐ役割があります。
苗を斜め上へと向けて、緩やかな曲線を描きましょう。
5段目のC列は、少し高さのある植物を選ぶと、全体が丸く見えます。
A列、E列はバランスを見ながら、丸くなるように植え付けてください。
最後に培養土を入れて、隙間がないようにしっかり土を入れ込んでいきます。
割り箸や棒で土を揺すって隙間をなくし、土を入れ終わったら植え付けが完成です。
作り方③仕上げ
壁掛けハンギングバスケットは、乾燥しやすい寄せ植えです。
水で戻しておいた水苔を使い、表面に敷いて乾燥対策をしましょう。
次に、活力剤を混ぜた水で、たっぷり水やりをします。
スリットバスケットの底穴から、水が流れ出るまであげるのがポイントです。
活力剤は新しい根が発根しやすくなり、弱った植物に活力を与えてくれます。
管理方法④養生期間とその後
壁掛けハンギングバスケットは、作ってから約3〜4日を養生期間とします。
植物が弱っているときに日光に当てると、そのまま枯れてしまうリスクがあるためです。
養生期間中は、風通しの良い日陰で管理しましょう。
養生期間を過ぎたら、日光がよく当たる場所で管理してください。
花付きや生長が良くなり、植物がふんわりと馴染みます。
植物によっては、半日陰を好む種類もあるので、草花に合わせた置き場所で管理しましょう。
管理方法⑤手入れ
壁掛けハンギングバスケットの手入れ方法は、咲き終わった花を摘み取り、形が乱れたら適宜ハサミで切り戻したり、剪定したりして丸い形に整えてください。
黄色くなった葉は病気の原因になるので、見つけたら取り除きましょう。
1週間〜10日に一度、希釈した液体肥料を水やりと同時に与えると、花付きが良くなり、絶え間なく花を咲かせてくれますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
壁掛けハンギングバスケットは、作り方のコツを押さえれば、初めての方でも簡単に作れます。
管理方法のポイントも参考にして、素敵な壁掛けハンギングバスケットを、玄関や壁、フェンスなどに飾ってみましょう。