「庭の土が見えている場所を草花で埋めたい」
「空きスペースに何を植えてよいのかわからない」
「手間のかからないグランドカバーが欲しい」
園路や花壇、コンクリート目地など、空いているスペースを持て余していませんか?
そんなときは短期間で地表に広がるグランドカバーがおすすめです。
今回は雑草対策としても役立ち、生命力が強く育てやすいおすすめのグランドカバー5つをご紹介します。
レインボーファン
イワヒバ科イワヒバ属の常緑多年草「レインボーファン」はグランドカバーだけでなく、観葉植物やテラリウムでも使われるシダ植物。
地を這いつつ側枝を分枝しながら広がって生長するのが特徴です。
夏場の直射日光に弱いため「明るい日陰」に植えるのがおすすめ。
その名の通り7色に見えると言われる葉色は、日の光量によって変化すると言われています。
レインボーファンは湿地を好み乾燥を嫌うので、管理するうえでは土の乾燥に気をつけることが大切。
根腐れや葉が枯れてしまわないように水はけのよい土を選び、適宜水やりが必要です。
大きく生長すると高さ30センチほどになるため、こんもりとした草地が欲しい場合に使うとよいでしょう。
ポリゴナム
Good evening everyone.
— chayu スローペース♪ (@chayu321) November 19, 2019
今夜からグーッと
冷え込みそうですよ
あたたか~くして
ゆっくりお休みくださいね♪#おつかれさまでした#ヒメツルソバ #ポリゴナム pic.twitter.com/kNUGSpsbXx
乾燥や暑さに強いグランドカバーをお探しなら「ポリゴナム」がおすすめです。
特徴は春から秋にかけて約1センチのピンクの花どんどん咲かせ、秋になると葉が紅葉すること。
病害虫の心配もなく、よほど乾燥しない限りは降雨のみで育ちます。
肥料を与えすぎると花が咲かなくなるので追肥は不要ですが、元肥として緩効性化成肥料を施しておきましょう。
繁殖力が旺盛なため放置しておくと他の植物のスペースまで侵入ことも。そのような場合は適宜切り戻しをして形を整えましょう。
生長スピードが遅め、あまり繁殖力を望まないのであれば葉に班が入っているポリゴナムを選びましょう。
葉の色が白・ピンク・緑と多様で秋になると紅葉するので花と一緒に葉の色の変化も楽しめます。
イワダレソウ
イワダレソウのグランドカバー。だいぶ広がってきた。 pic.twitter.com/AOdTcZgm
— sorano (@mirukuneko82) June 28, 2012
踏みつけに強く、雑草対策として最適な「イワダレソウ」は芝生の代わりとしても植えられる多年植物。
耐暑性、耐寒性、耐陰性に優れているためガーデニング初心者でも育てやすいのが特徴です。
イワダレソウは根を地中最大60センチほどまで伸ばし、茎が地を這うようにして生長、初夏から秋にかけて白やピンクの花を咲かせます。
雑草が生える間もなく伸びていくので雑草対策にもなり、加えて害虫が寄ってこないコンパニオンプランツとしての役割も果たします。
基本的な水やりは降雨のみで十分なうえ、特に肥料を与える必要もありません。
繁殖力が旺盛なため芝生代わりに植えるのは問題ありませんが、他の植物が近いと場所を駆逐してしまう可能性があります。
植える前には周りへの影響をよく考えてから場所選びをしましょう。
グレゴマ
別名グランドアイビーの名を持つ「グレゴマ」は、春に咲く小さな紫色の花と白の班が入った葉が特徴のシダ科の植物。
南西アジアやヨーロッパが原産国ですが、日本国内でも自生している様子が見られます。
グランドカバーとして庭植えするなら、直射日光の当たらない「日なた・半日陰」を選びましょう。
降雨のみで育ちますが乾燥を嫌うため、乾燥する季節には水やりが必要です。
土質は選ばす、肥料やりの必要がないので手間をかけず、楽に育てられます。グレゴマは放置しておいてもどんどん生長を続けますが、必要以上に増えてしまった場合はツルをカットして量を減らす必要があります。
他の場所にも植えたいなら、株分けや挿し木で簡単に増やせるので、チャレンジしてみましょう。
メキシコマンネングサ
草丈10~20センチほど伸びる「メキシコマンネングサ」は春から初夏にかけて黄色い花を咲かせる多肉植物。
鮮やかな花色に加え、明るい緑の葉色と秋の紅葉で庭に彩りを添えてくれます。
半日陰な場所でも十分育ちますが、日光の当たりが悪いと花つきが悪くなるので、日中数時間程度は日が当たる場所に植えるとよいでしょう。
屋上緑化にも活用されているメキシコマンネングサは、夏の強い直射日光が当たっても葉焼けなどの心配は全く必要ありません。
水やりは降雨のみ、多少栄養のない土質でも育つほど強い植物なので、肥料やりもほぼ必要ありません。
グランドカバーとしての栽培管理は、定期的に茎の間引きと花後の処理。
生長するにしたがって広がり密集していくので、蒸れや防ぎ風通しをよくするためにも茎の間引きは欠かさずおこないましょう。
今回ご紹介したおすすめグランドカバーはどれも生命力が強く、育てるうえでは手間がかからないのが特徴です。
そのため、繁殖力が旺盛で他の植物に悪影響を及ぼしてしまうものも含まれています。
グランドカバーを植えるときは他の植物とのスペース配分、周りの石材や木材などとの配色や雰囲気の兼ね合いを考えて選びましょう。
グランドカバーは土が見えているスペースや石やコンクリートに囲まれた無機質な雰囲気を和らげる役目も持っています。
さっそくお気に入りのグランドカバーを見つけて、素敵な庭造りを楽しんでください。