多肉植物の一種「サボテン」には、大型や小型、花を咲かせるタイプ、面白い形をしたタイプなどさまざまな品種が存在します。
「育て方がわからない」
「育ててはみたものの、枯れてしまった」
せっかく手に入れたサボテンを育てようと思っても、このような思いをした方も多いかと思います。
そこで今回は、サボテンの育て方や枯らさないためのポイントを4つにわけて解説します。
●健康的なサボテンを選ぼう
店頭に並んでいるサボテン。
購入するなら状態の良いものを選択したいですよね。
サボテンを購入するなら、以下のような点をチェックして、元気のよいサボテンを選びましょう。
・緑色がきれいかどうか
・形が先細りしていないか
・害虫がついていないか
・鉢と株のバランスがとれているか
健康的なサボテンは美しい緑色をしています。
黄色っぽく変色していたり、緑色が薄くなっていたりするサボテンは健康的とはいえません。
また品種本来の形よりもヒョロヒョロと細かったり先細りしていたりする場合は、日光が不足している証拠です。
そのようなサボテンは購入後に十分な日光に当てても、一度形成された形は元に戻りません。
適切な水分と日光で育てられているサボテンは色艶がよく、ハリがあります。
失敗せずに育てるためにも、健康状態の良いサボテンを選択しましょう。
●サボテンの栽培環境は品種にあわせて
本日のおすすめ情報🌵
— FlowerShopAssist (@AssistFlower) July 11, 2020
〖 ミニサボテン 〗
とにかくかわいいです🌵✨お部屋の窓際など明るいところに置いて下さい⭐️ pic.twitter.com/TSyeWHErVw
サボテンには多くの品種があり、乾燥に強い、日光が少ない場所でも育つ、病気に強いなどいろいろな特徴があります。
そのため購入前に自宅の環境と品種の特徴を照らし合わせておくと、栽培で失敗する確率は低くなるでしょう。
以下は一般的にサボテンが好むとされている環境条件です。
・日光が当たる
・風通しが良い
・気温は5℃以上
サボテンの多くは、南北アメリカ大陸などの乾燥地帯で自生しています。
日光を好む植物なので、屋外または室内であれば窓際での栽培が適しています。
ただし直射日光があたると、葉焼けする場合があるので、屋外であれば庇の下、室内であればレースのカーテン越しで育てるのがよいでしょう。
サボテンの中には寒さに強い品種も存在し、屋外で越冬できるものもありますが、寒さに弱い品種の場合は5℃以上の気温が必要です。
寒さで枯れさせてしまわないためにも、冬の季節は室内に移動しておくと安心です。
●失敗しないサボテン栽培は水やりがカギ
サボテン🌵の水やり完了(ºωº)ゞ#サボテン pic.twitter.com/CIzcK0wysj
— 咲良 (@MilkyCandy0) June 26, 2020
サボテンを枯らせてしまう最も多い原因は「水分過多」または「水分不足」です。
サボテンに水分を与えすぎると根が腐って株全体がブヨブヨになり、水分が不足するとやせ細って枯れてしまうので注意しましょう。
サボテンを上手に育てるためには、季節ごとに水やりのペースを変えなければなりません。
まずは、季節別のサボテンの状態を理解しておきましょう。
・春と秋………生育期
・夏………成長は穏やか
・冬………休眠期
サボテンは気温の高い砂漠地帯に生息しているイメージがあるため「水分はあまり必要ないだろう」と考えがちですが、以下のような季節に見合った水やりが必要です。
・春と秋………土の表面が乾燥したらたっぷり与える(午前中)
・夏………土の表面が乾燥してから約3日後(夕方以降)
・冬………様子を見ながら月に1回程度(日中の気温の高い時間帯)
サボテンの生育期にあたる春と秋は水分を必要とする季節。
したがって土の表面が乾燥したら十分な水やりが必要です。
どの季節にもいえることですが、水分を鉢の中に貯めないためにも、鉢底は穴が空いたものを利用し、鉢皿にたまった水分は必ず捨てるようにしてください。
夏は成長が穏やかになる季節ですので、乾燥気味に育てるのがポイント。
また気温の高い日中に水やりをすると鉢の中が蒸れてしまうため、気温が低下しだす夕方以降の時間帯に水を与えましょう。
冬になるとサボテンは休眠期に入ります。
水やりをしてもほぼ水分を吸収しません。
土の表面の乾燥はもちろん、サボテン自体が乾燥しだしたら与える程度にとどめましょう。
●サボテンの植え替えは生育期の初期がおすすめ
サボテンを植え替えると、根にダメージを与えることがあります。
ダメージを回復させるためにも、植え替えは生育期の「春と秋のはじめ」におこないましょう。
頻度は年に1回がおすすめです。
サボテンの植え替えのポイントは次のとおりです。
・土は市販のサボテン専用を使うと便利
・土を自作するなら水はけがよくなる小粒赤玉土と川砂などを混合させる
・鉢は根が詰まらない程度の大きさのあるものを使用
・植え替え時は土が乾燥している時期におこなう
・古い土は落とし、伸びすぎている根はカットする
なお、古い鉢から取り出したサボテンは日陰で約1週間十分に乾燥させてから新しい鉢へ移します。
新しい鉢へ移動したサボテンはすぐに水を与えることはせず、約1週間経過した後に少量の水を与え、次第に通常通りの水やりに移行させます。
加えて植え替えをしたさいには、緩効性化成肥料を適宜与えておきましょう。
さいごに
サボテンの栽培はほぼ手間がかかりません。
しかし、水やりのペースや量を間違えると簡単に枯れてしまいます。
サボテン栽培するなら、今回ご紹介したようなポイントに気をつけてチャレンジしてみてくださいね。