植物を鉢植えで育てる時に、どんな鉢を使えばいいのか悩んだことはありませんか?
鉢は材質によってメリット・デメリットがあり、植物に優しい鉢、管理しやすい鉢など、種類によってさまざまです。
今回は主な5種類の鉢についてのメリット・デメリットをご紹介していきます。
1.プラスチック製の鉢
<メリット>
・色や形、サイズが豊富
・軽いので管理がしやすい
・価格が安価
・壊れにくい
<デメリット>
・通気性・排水性が悪い
・熱がこもりやすい
プラスチック鉢は手頃な価格で多く色や形、サイズが取り扱われており、最もポピュラーな鉢です。
植物をこまめに植え替えをする方には、プラスチック鉢がおすすめです。
しかし、排水性と通気性が悪いので、根腐れを引き起こしてしまうことがあります。
植物をプラスチック鉢で育てるなら、水やりに注意する必要があるでしょう。
また、夏場は熱がこもりやすくなるため、高温多湿の環境になり、植物が弱ってしまうことも。
日陰に移動させて鉢の中の熱を下げたり、水の入ったバケツに入れると、鉢の中の熱を取ることができます。
2.陶器の鉢
<メリット>
・デザイン性が高い
・色や形が豊富
・通気性・排水性がいい
・塗装されているものは汚れにくい
<デメリット>
・壊れやすい
・重い
・価格が高め
・塗装されているものは通気性・排水性が悪い
・物によって熱くなるものがある
陶器鉢は通気性と排水性に優れていますが、表面に塗装が施されているものは通気性と排水性が悪くなってしまうことがあります。
その分手触りが柔らかで、汚れがつきにくいという利点があり、さまざまな形やおしゃれなものがたくさん販売されています。
陶器は鉢の中でも重量があるので、動かしにくく、壊れやすいため、こまめに置き場所を変えるような植物には不向きです。
3.テラコッタ(素焼き)鉢
<メリット>
・通気性・排水性がいい
・熱がこもらない
・ナチュラルなテイストが楽しめる
・土でできているため植物に優しい
<デメリット>
・壊れやすく割れやすい
・耐久性が悪い
・陶器より軽いが若干重い
・苔が生える
植物にとって優しい鉢と言えば、テラコッタ(素焼き)鉢でしょう。
土でできているので、目には見えない小さな穴が空いており、それが通気性と排水性をよくしてくれています。
根腐れしにくく、根にとっても優しい素材なので、植物が元気に育つでしょう。しかし、壊れやすいため、衝撃で割れてしまうことしばしば。
耐久性が悪いので、数年経つと大体ヒビが入ったり、自然に割れたりしてしまいます。
植物のことを考えるならテラコッタ鉢で育てることをおすすめしますが、そのうち買い換える必要が出てくることを覚えておきましょう。
4.ブリキ缶の鉢
<メリット>
・デザイン性が高い
・おしゃれな空間づくりができる
・空き缶をリメイクできるのでコストダウンできる
<デメリット>
・夏場はかなりの高温になる
・熱がこもりやすい
・通気性・排水性が悪い
ブリキ缶は使い終わった空き缶をリメイクし、オリジナリティのある鉢を作ることができる面白みがあります。
好きな加工を施し、自分好みのブリキ缶で植物を育てる喜びはひとしおでしょう。
100均でも売られているほど、価格は手頃で安価なものが多いです。
ブリキ缶で育てた植物を並べれば、おしゃれな空間づくりができ、インテリアとしても活躍します。
しかし、デザイン性は高いものの機能的には悪い面が多く、特に夏場の直射日光に当ててしまうとブリキ缶が高熱になり、植物が熱によって枯れてしまいます。ブリキ缶で植物を育てるならば、直射日光や暑さに注意する必要があるでしょう。
5.木製の鉢
<メリット>
・植物とよく馴染み自然な雰囲気を楽しめる
・デザイン性がある
・植物に優しい
・通気性・排水性がいい
<デメリット>
・木が腐りやすい
・変形することがある
・耐久性が悪い
木製の鉢はもちろん植物にとって優しい素材です。
通気性・排水性に優れており、植物の育てやすさと、ナチュラルな雰囲気を楽しみたい方にはおすすめです。
ただ、木製の鉢は木でできているため、腐ってしまったり、苔が生えたり、温度差によって変形することもあります。
耐久性が悪いので、長く使うことはできないでしょう。
木製の鉢を長持ちさせたい方は、ビニールシートを入れてから土を入れると、直接水が木に触れないため、長期間使うことができますよ。
ビニールシートには水が流れ出るよう、底の部分にいくつかの穴を開けておくようにしましょう。
6.まとめ
今回は5種類の鉢をご紹介しましたが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の育て方や植物にあった鉢を選ぶようにしましょう。
植物を活き活きと育てたいのならテラコッタ鉢を、こまめに植え替えをして大きく育てたい方はプラスチック鉢がおすすめです。
陶器やブリキ缶、木製の鉢はおしゃれな空間作りに役立ち、室内の観葉植物をインテリアの一部として見せることもできます。
鉢が持つ特性を知って、日々のガーデニングに役立ててみてくださいね!