庭や花壇のグランドカバー、シェードガーデンなどに最適な「アジュガ」。
今回は育て方や増やし方が簡単で、綺麗な花を咲かせてくれるアジュガについて詳しく紹介します。
これから初めてアジュガを育てる人は、育て方や増やし方のポイントをぜひ参考にしてください。
1.アジュガとは?
「アジュガとはどういった植物なの?」と、ご存知ない方のために、まずはアジュガの基本的情報と人気の種類を紹介していきます。
1-1.アジュガの基本情報
シソ科の常緑多年草であるアジュガ。
花は4月〜6月が開花時期で、白、青、紫、ピンク色の花が上に向かって咲いていきます。
葉の色は種類によって異なりますが、魅力的な葉色なのでカラーリーフとしても楽しめることがメリットです。
性質は暑さや寒さに強いものの、根の張りが浅いため乾燥には弱い傾向があります。
耐陰性が強いので日陰に植栽する方が元気に育つでしょう。
また、アジュガはランナーを伸ばして横へ広がっていく性質をもつことから、グラウンドカバーにもおすすめできます。
1-2.アジュガの種類
・チョコレートチップ
アジュガのなかではもっともポピュラーな種類です。
コンパクトにまとまる小型の品種ですが花付きがいいため、開花時期はシェードガーデンの主役として重宝します。
葉色は寒さに当たるにつれ、次第にチョコレート色へと変化し、深みのある葉色が鑑賞できます。
・バーガンディグロー
バーガンディグローは斑入りの葉が特徴的で、新芽はピンクを帯びることからトリカラーが華やか。
花が咲かない時期も十分に楽しめる種類です。カラーリーフとして寄せ植えにもおすすめ。
・ディクシーチップ
小型の品種でバーガンディグローと同じようなトリカラーの葉が印象的です。
開花期には爽やかな青紫色の花が一面に咲き誇ります。花と葉のコントラストも楽しめる美しいアジュガです。
・ダークマホガニー
シックな葉色が幻想的な雰囲気をつくりだすダークマホガニー。
深みのある花色と葉色が特徴で、庭や花壇の引き締め役としても重宝します。
・バニラチップ
バニラチップはチョコレートチップ、バーガンディグローと同様に小型の種類です。
緑の葉にバニラ色の斑が入るため、涼しげで明るい印象をもちます。
花色は青とピンクから選べるので、自分の好みに合うものが選べます。
2.アジュガの育て方
ここからはアジュガの育て方や増やし方について、ポイントごとに解説していきます。
2-1.環境
耐陰性があり乾燥にやや弱いアジュガは、半日陰〜日陰の環境で育てるのがおすすめです。
西日が強い日は葉焼けすることがあるため、日陰の場所や庭木の下草として植えるのがいいでしょう。
また、風通しが悪く、湿り気が強い場所では、病気に感染しやすくなるので、加湿にも注意が必要です。
2-2.植え付け
植え付け時期は冬と夏をのぞけばいつでも植え付けできます。
3月〜6月、9月〜10月が適期なので、この時期に植え付けると問題なく成長してくれるでしょう。
用土は排水性、通気性をよくし、保水性も兼ねた土づくりを心がけてください。
2-3.水やり
鉢植え栽培では、土の表面が乾いた時に鉢底から水が流れ出るまで水やりをします。
夏は特に水が乾きやすいので、一日に2回水やりをしなければならない日もあるでしょう。
一方、地植えでは、植え付け直後は土の表面が乾いていたり、乾燥が気になったりする時に水やりをします。
一度根付いてしまえばその後の水やりは不要です。
ただし、夏の高温期は、降雨がない日が続く時やアジュガが元気がない時に、朝か夕方の涼しい時間帯でたっぷりと水やりをしましょう。
2-4.肥料
アジュガはやせ地でも育つ草花なので、肥料を与えなくても育ちます。
もし、肥料を与えるのであれば、春の生育期に緩効性化成肥料を規定の量で与えてください。
肥料を与えすぎると肥料焼けや立ち枯れ病を引き起こすケースがあるので、あげ過ぎには注意しましょう。
2-5.増やし方
アジュガの増やし方には、種まきと株分け、挿し芽があります。
ただ、アジュガの種はほとんど流通していないので、株分けか挿し芽で増やすのが基本です。
まず、株分けでの増やし方は、ランナーから出ている子株を親株から引き離し、それから新たな場所に植え付けをします。
挿し芽での増やし方は、伸びたランナーを10cm程度の長さに切り取り、清潔な用土に挿し芽をして発根させます。
発根したあとは、庭や花壇、鉢植えなど、好きな場所に植え付けて育ててください。
3.まとめ
アジュガの育て方、増やし方などについて詳しく解説しました。
アジュガは育て方のポイントさえ押さえれば、ガーデニング初心者でも簡単に育てられる草花です。
環境が合えば植えっぱなしで何年も育つので、上記の育て方や増やし方を参考にし、綺麗な花をたくさん咲かせてみてくださいね。