カラフルで丈夫な花を育てたい人必見!メネシアの育て方6ポイント

今回ご紹介する「メネシア」は、花の咲く時期が長く、鉢植え・地植えを問わずに栽培できる植物です。


育て方の基本をおさえ、適切なタイミングで切り戻しを行なえば、夏場を除いて多くの花を鑑賞できます。


今回は、メネシアの育て方や人気品種など、6つのポイントでご紹介します。

●「メネシア」ってどんな花?

メネシアは、南アフリカを原産地とするゴマノハグサ科に属する植物です。


草丈は15~30センチとコンパクト。


花の咲く時期は、真夏を除く3~12月までと長期に渡り、室内栽培では冬期も花を楽しめる開花時期の長さが魅力です。


ただし、基本的には丈夫なメネシアでも、高温には弱いため、夏季は花が枯れやすい特徴も。


メネシアは、品種によって一年草と多年草の両方があり、花色の数の多さや、かわいらしい花の形によって、多くは鉢植えや寄植えの素材として使われています。

●メネシアの好む環境

メネシア栽培の場所選びで注意するのは、「雨が当たらない場所に植える」ということです。


理由は、メネシアに雨が当たってしまうと、花の色が変色したり、華奢な花びらが落ちたりするからです。


高温期は直射日光の当たる場所は避け、半日陰になるような場所に移動させてあげるとよいでしょう。


前述のとおり、メネシアは丈夫な植物ですので、夏季以外は日光が当たり、風通しの良い場所で育てるのが基本です。


また、土は排水性の良いものを好みます。市販の土を使うなら、「草花用培養土」を利用しましょう。

●メネシアの植え付け

メネシアの種の植え付け適期は、以下のとおり場所によって異なります。


・関東より西……9月~10月

・関東より東……春


種からの栽培では、育苗ポットに浅植えを基本にして植えます。


育苗ポットでは日陰で水分を与えて育てますが、秋に植えたメネシアは、翌年の春が到来してから植え替えを行ないましょう。


市販されている苗を購入して育てる場合、購入時に気をつけるポイントは次のとおりです。


・葉の色艶がよい

・徒長していない

・茎がしっかりしている


メネシアは日光が不足すると、茎がひょろひょろと成長する「徒長」しやすい特徴があります。


徒長しているメネシアは、あまり丈夫ではない証拠ですので、なるべく避けたほうがよいでしょう。

●メネシアの日常管理

メネシアの基本的な日常管理について見ていきましょう。

・水やり

鉢植え栽培では、土の表面が乾いたら水を十分に与えます。


地植え栽培の場合、基本的には降雨のみで育つため、水を与える必要はありません。


本来メネシアは、乾燥した地域で育つ植物のため、夏は加湿に注意が必要です。


特に鉢植えでは、冬場は水やりの回数を減らしながら育ててください。

・肥料

植え付け時の元肥は、粒状の緩効性肥料を与えます。


追肥は、最も花が咲く3月~6月、9月~10月に2週間に1回の頻度で、液体肥料を与えましょう。


地植え栽培では、肥料の量は鉢植えよりも控えめが基本。


いずれの方法においても、肥料が多いと葉ばかりに栄養がいってしまうため、適量または少なめの量を意識しましょう。

・植え替え

鉢で育てたメネシアの根を観察し、窮屈そうに感じたら、3~4月に植え替えしましょう。

・切り戻し

開花時期の長いメネシアは、1つの株にたくさんの花が咲きます。


多くの花を咲かせたいなら、花が先終わった株の上部から2節目を切り戻しておくと、そこからさらに新芽が成長して、2番花を楽しむことができます。


花後に下に落ちてしまった花びらは、病害虫の防止や景観を保つためにも、都度処分するようにしてください。

●メネシアのかかりやすい病害虫

メネシアに発生しやすいのは、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシです。


病気は、風通しの悪さや加湿が原因で、灰色かび病が発生しやすくなります。


花がらの処理で防げる場合がありますので、花がら摘みは怠らないようにしてください。

●メネシアの人気品種2選

洋風の庭にマッチするメネシアには、たくさんの品種があります。


ここでは、人気品種を2つご紹介します。


お庭の雰囲気にあうメネシアを見つけてくださいね。

・サンサシアプラス・チェリーオンアイス

チェリーオンアイスは、メネシアのなかでも耐暑性に優れたバイカラーが魅力のシリーズ。


宿根草と一年草の掛け合わせにより作られた、サンサシアプラスの一種です。


チェリーオンアイスの花弁は、1つの花に赤と白が入りますが、赤とピンクの組み合わせの「ベリーデライト」も人気。


にぎやかで活力あふれる寄植えをつくりたい人におすすめできるメネシアです。

・大輪ネメシア

豪華で落ち着きのある雰囲気のメネシアを育てるなら、宿根草の大輪メネシアがおすすめです。


その名のとおり、一般的なメネシアよりも花弁が大きく、分枝がよいため、たくさんの花を咲かせます。


シックな花色が多く、耐寒性に優れる特徴があります。

●さいごに

メネシアは一年草や宿根草など、品種による栽培の違いはほぼありません。


かわいらしい見た目の印象とは異なり、強い植物のため、加湿や雨に注意すれば、失敗することはないでしょう。


開花時期も長く、花数も多いため、庭の主役になる花をお探しの方は、ぜひメネシア栽培にチャレンジしてみましょう。

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