自宅でオリーブを育てるには!? 育て方のポイント6つを解説

瀬戸内海の小豆島で有名なオリーブは、オリーブ油や実を利用したさまざまなレシピで知られています。


ガーデニングにおいては、その姿の美しさから観賞用樹木として人気です。


そこで今回は、ガーデニングでオリーブの木を取り入れる場合の、栽培ポイント6点についてご紹介します。

◆オリーブの栽培環境

日光を好み、耐暑性に優れるオリーブは地植えの場合、関西よりも西の地域で栽培が可能です。


育成適温は15~20℃。


寒冷地や準寒冷地では鉢植えにして室内で楽しめます。


ただし耐陰性がないため、室内栽培は窓際などの暖かく日光のあたる場所に設置することが重要です。


オリーブ栽培では特別土質にこだわる必要はありませんが、土壌酸度はpH6.5~7.0程度、なるべく排水性と保水性に優れた土を選びましょう。


鉢での栽培ではオリーブ用で市販されている培養土を利用してもよいでしょう。

◆オリーブの種類

オリーブには500以上もの品種が存在し、国内での栽培は約60種類といわれています。


樹形や葉の形、実の性質などが異なるため、それぞれの違いをよく見極めて品種を選択しましょう。


オリーブの中でも知名度のある品種3つをご紹介します。

●ミッション

樹勢が強く、上に向かって伸びる特徴があります。


観賞用の樹木として多く使われますが、ピクルスにした実の味にも定評があります。

●ルッカ

成長するに従って横に広がる特徴があり、国内で最も多く栽培されているスタンダードな品種。


新漬けなどにも活用されますが、基本的にはオイル用で育てられています。


葉は表裏共に濃い緑色で、少々ねじれがあります。


自家結実しやすいので、1本植えをしても実の収穫が期待できます。

●ネバディロ・ブランコ

葉数の多さや薄さ、細長い形からシンボルツリーとして人気のある品種。


実はあまり食用に適さないため、樹形や花を楽しみたい人におすすめです。

◆オリーブの苗の購入

苗の購入で注意すべきポイントは、株元が丈夫で枝や葉が自然に成長しているものを選択すること。


栽培過程で剪定しながら自分好みの樹形を整えていきたい場合は若い苗木を、そうでない場合はある程度成長した苗を購入しましょう。


オリーブは自家結実しにくい樹木ですので、実の収穫までを考えているなら別品種で2本以上のオリーブを植えます。


鉢栽培での基本は、苗木よりも一回り大きな鉢(7~10号くらい)を用意します。


ただし鉢の大きさによってオリーブの成長度合いが変化するので、小さめで仕立てるなら小さい鉢を、大きめで仕立てるなら大きな鉢を選んでおきましょう。

◆オリーブの栽培管理

ここではオリーブの栽培管理を見ていきましょう。

・水やり

オリーブは乾燥に強い植物のため、地植えでの水やりは降雨のみでそれほど気にする必要はありません。


ただし猛暑で日照りが続いたときや、植え付けて間もない苗の場合は水やりが必要です。


ポイントは水分を株元だけではなく根の先端に行き渡るように与えること。


根の先端は、幹から枝や葉の先端と同じくらいの位置に存在します。


しっかり深くまで浸透するように与えてください。


鉢栽培では地植えとは異なり、土の表面の乾燥が確認できたら、受け皿に水がたまるほどの十分な水やりが必要です。


受け皿に溜まった水は必ず捨てるように心がけましょう。

・肥料

肥料やりのタイミングは地植え栽培と鉢栽培ともに以下のタイミングでおこないます。


3月………元肥
6月………追肥
11月………お礼肥


肥料には有機質肥料や化成肥料を適量施しますが、お礼肥には速効性化成肥料を与えましょう。

・植え替え

鉢栽培での植え替え適期は4~10月。


鉢の中で根が一杯になってきたと感じたころ(1~2年に1回)におこないましょう。


ただしオリーブを大きくしたくない場合は、鉢から苗を取り出して根についた土をほぐしてから、根の切り詰め作業をします。

・人工受粉

オリーブは自家結実性が低く、自家結実するといわれる品種でもその可能性は十分ではありません。


実の収穫を希望するなら別品種で2種類以上のオリーブ栽培が基本です。


また複数本のオリーブを植えても受粉がうまくいかない場合があるため、人工受粉をおこなっておくと安心です。


人工受粉のポイントは以下の通りです。


・時期は花が咲く5~6月
・時間は花粉が多く出される午前中がよい

・摘果

摘果作業の適期は6~7月。成熟度の高い実を収穫するために摘果をおこないましょう。


目安は1つの実に対して葉が8枚あること。小さな実はハサミで切り取り、大きな実を残すようにしてください。

・剪定

剪定の適期は3~4月。


病害虫を防ぐためにも混み合っている枝は根元から切り落としておきましょう。


また、枯れている枝やひこばえ、地面に向かって伸びている枝なども剪定の対象です。


使用するハサミは清潔なものを使用してください。

◆オリーブのかかりやすい病害虫

オリーブは比較的病害虫に強い樹木です。


とはいえ、炭疽病・梢枯病・オリーブアナアキゾウムシなどには注意が必要です。


特にオリーブアナアキゾウムシは4月から初冬の長い期間にわたって発生し、木を食害するオリーブの天敵。


株に穴が空いている、地面に木くずが落ちている場合は穴のなかから取り出し、すぐに捕殺して対処しましょう。

◆オリーブの収穫

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・ 本日、NHK趣味の園芸講師の岡井路子先生による「まるごと楽しむオリーブ」講座でした。 * 剪定や植え替えの実演の後、実際にもりのかぜらぼに実ったオリーブの収穫体験😃🎶3キロ以上採れました🎵 三枚目は、渋抜きするためにオリーブに傷をつける道具です。渋抜きの方法と美味しく食べるまでの方法を幾つか教わりました。 * 先生作のトルコなどの現地の漬け方、先生考案の塩漬けと今試作品の秘密の味漬けを試食。ほんとに美味しかった✨ 収穫したこれらは現在渋抜中😃 うまくいったら自家製のテーブルオリーブ!✨⤴果たして美味しく成功するか、、、楽しみで~す❤ 🌱 🌱 🌱 #もりのかぜらぼ #オリーブ講座 #岡井路子先生 #趣味の園芸 #オリーブ #オリーブの剪定 #オリーブの実 #オリーブの収穫 #トルコ #イタリア #オリーブの新漬け #テーブルオリーブ #オリーブの渋抜き #ふくしま #郡山 #田舎暮らし #花のある暮らし

もりのかぜらぼ(@morinokaze2015)がシェアした投稿 –

実の収穫適期は10~11月ころ。


オリーブは品種や実をどのように利用するかによって、収穫のタイミングが異なります。


食感を楽しむなら若い薄い緑色の実を、完熟した実を獲りたいなら紫色になってから摘み取りましょう。

さいごに

枝葉が細く、爽やかな印象を受けるオリーブは圧迫感を感じない樹木で洋風の建築物によくマッチします。


またおしゃれな鉢を用意して室内で小ぶりに育てて楽しんだり、地植えで実の収穫を目的に育てたりすることもできます。


用途にあったオリーブ栽培を楽しんでくださいね。

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