ニチニチソウは熱帯地方の草花なので暑さに強く、夏の花壇に彩りを与えてくれる花です。
種類が豊富で、白・ピンク・紫などの花色や小輪タイプなどがあり、初心者でも簡単に育てられることも人気の理由です。
こちらの記事では、ニチニチソウの育て方や種まきの手順などを詳しくご紹介するので、ぜひ今年の夏の花壇に迎えてみましょう。
1.ニチニチソウの育て方
さっそく、ニチニチソウの育て方についてお伝えします。
1-1.環境
夏の直射日光下でも元気に育つので、一日中日光が当たり、風通しのいい場所に植え付けます。
高温多湿の環境には弱いので、日陰やジメジメした場所を避けて植えつけましょう。また、寒さにも弱いので屋外での冬越しは厳しいです。
翌年も育てたい場合は一年草と割り切って苗を買い直すか、種を採取しておき種まきから育てるようにしましょう。
1-2.用土
ニチニチソウは過湿を嫌うので、水はけのいい土で育てます。
ガーデニング初心者は草花用の培養土がおすすめです。
ブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を7対3の割合で混ぜ合わせると、水はけのいい土作りができます。
1-3.肥料
開花期が長い花なので、肥料切れを起こさないように追肥をしましょう。
液体肥料を使うなら1週間から10日に一度、希釈したものを与えてください。
緩効性化成肥料の場合は2ヶ月一度を目安に与え、必ず規定の量を与えます。
葉色が黄色みを帯びたときは、肥料が足りない合図なので、速効性のある液体肥料がおすすめです。
1-4.植え付け
ニチニチソウの根は直根性です。
そのため、植え付けるときは根鉢を崩さず、できるだけ根に触れないように植え付けましょう。
また、深植えにも注意が必要です。
鉢や花壇に植え付けるときは、深植えにならないよう土で高さを調節して植え付けましょう。
1-5.水やり
ニチニチソウは暑さに強い草花ですが、乾燥して水切れを起こすと下葉が枯れ落ちてしまいます。
過湿にも弱いので、水やりはタイミングを見計らって与えることが大切です。
鉢植えは土の表面が乾いてから、水やりをしてください。
庭や花壇に地植えしてある場合は、植え付けて約1ヶ月の間、地表が乾いてきたら水やりをします。
それ以降は、雨が降らない日が続く場合に与えましょう。
1-6.手入れ
花は自然と落ちるので、花がら摘みをする必要はありません。
しかし、散った花は雨や水やりによって腐り、灰色かび病を発生させます。
そのため、咲き終わった花が株元や葉にある場合は取り除いておきましょう。
特に梅雨の時期は要注意です。
1-7.病害虫
なりやすい病気としては、立ち枯れ病が代表的です。
連作障害や過湿などが原因となり、発症するとそのまま枯れてしまいます。
予防方法としては、風通しよく育てることと、昨年と同じ場所や同じ土で育てないようにするといいでしょう。
アブラムシ食害に合うこともあります。
大量に発生するとウイルスの病気にかかることもあるので、早めの駆除をおすすめします。
ベニカスプレーなどの殺虫剤を使うと効果的です。
2.ニチニチソウの増やし方〜種まきの3つの手順〜
ニチニチソウの花後にできる種を採取しておき、翌年の5月〜6月の時期に種まきをして増やしてみましょう。
続いて、種まきの手順をご紹介します。
2-1.準備をする
<必要なもの>
・育苗トレー、小さいポットなど
・種まき用の土
・ニチニチソウの種
まずは上記のものを用意します。
次に、育苗トレーやポットへ種まき用の新しい土を入れておきます。
種まき後に水やりをすると、そのまま流れてしまうケースもあるため、先に土を水で湿らせておきましょう。
水を張ったところへ育苗トレーや育苗ポットを入れて、底から水を吸収させる方法もおすすめです。
2-2.種まきをする
種は小さいポットに2〜3粒を目安にして種まきをしましょう。
ニチニチソウの種は嫌光性なため、光に当たると発芽率が下がってしまいます。
種まき終えた後は必ず土を被せることが大切です。
2-3.種まき後の管理方法
ニチニチソウの種は、25度前後が発芽に適した気温です。
なるべく温かい環境で管理し、温度を保つことがポイントです。
夜間に気温が下がるようなら、室内に取り込んでおくといいでしょう。
だいたい10日ほどで発芽するので、それまでは土を乾かさないように気をつけます。
発芽後はしっかりと日光に当てて、元気なものを残して間引きをします。
希釈した液体肥料で成長をサポートしましょう。
摘心をすると、株姿がこんもりと育ちます。
ぜひ試してみてください。
3.まとめ
ニチニチソウの育て方と、種まきの3つの手順を紹介しました。
ニチニチソウは暑い夏の中、元気いっぱいに花を咲かせてくれます。
開花期が長く、ガーデニング初心者でも簡単に育てられるのも嬉しいですね。
種まきをして苗をたくさんつくり、庭や花壇を鮮やかに彩ってみてはいかがでしょうか。