カラーリーフの代表的存在である「コリウス」。
その色鮮やかな葉色で夏の花壇を飾りませんか?
こちらの記事では、丈夫で育てやすいコリウスの育て方のコツを解説。
挿し木や水挿しでの増やし方も紹介するので、夏をたくさんのコリウスで彩りましょう。
1.コリウスの基本情報
コリウスは、シソ科コリウス属に分類される植物です。
初夏から晩秋まで育てられる一年草で、色鮮やかな葉色が持ち味。
種類が豊富で、緑、赤、黄色、オレンジ、複色など、バリエーション豊かな葉色の違いを楽しめます。
花は6月〜10月ごろに開花しますが、コリウスは花よりも葉を楽しむ植物なので、花はあえて咲かせない方が長期間育てられます。
栄養系の品種は大型に育つので、花壇や鉢植えなどでも一際目を引く存在に。
コンパクトに茂るコリウスなら、ハンギングバスケットや寄せ植えに活用するのがおすすめ。
色の異なるコリウスがお互いを引き立て、華やかさを演出できます。
2.コリウスの育て方6つのコツ
それでは、コリウスの好む環境や水やり方法、肥料の与え方など、育て方のコツを見ていきましょう。
2-1.環境
基本的には日当たりがよく風通しのいい場所で育てます。
しかし、真夏の直射日光下ではコリウスの葉色が薄くなったり、品種によっては葉焼けしたりするケースがあるので、鉢植えなどで育てている方は半日陰の環境に移動するのがおすすめです。
霜が降りる頃には枯れてしまいますが、室内に取り込んでおけば冬越しも可能。
翌年も育てたいという方は、霜が降りる前に冬越しの準備をしておくといいでしょう。
2-2.水やり
コリウスの水やり方法は、土の表面が乾いたタイミングで与えます。
気温が高い時期は昼間の水やりが厳禁なので、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをしてください。
茎や葉が萎れたりダランと下がったりしていると水切れの合図。
鉢植えなら日陰に移動して休ませ、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。活力剤を与えるといち早く元気を取り戻し、夏バテを防げます。
2-3.肥料
生育旺盛なコリウスは、定期的に追肥が必要です。
肥料切れを起こすと葉色が薄くなったり成長が緩慢になったりするので、緩効性化成肥料なら1月に1回、液体肥料なら1週間から10日に1回希釈したものを与えましょう。
2-4.植え付け
コリウスは通気性、水保ち、水はけのいい土作りがポイントです。
地植えする場合は赤玉土、腐葉土、堆肥などをすき込んでから植え付けてください。
鉢植えでは市販の培養土を使うか、赤玉土、腐葉土、堆肥などをブレンドして作ります。
どちらでも問題なく育てられるので、やりやすい育て方や植え付け方法を選んでください。
2-5.手入れ
摘心を行うことでコリウスの葉が多く茂り、全体が美しくまとります。
特に植え付け当初の小さいうちはこまめに摘心をしておくと、少しずつボリュームのある株へと成長していきます。
切り戻しはコリウスを一通り鑑賞し終え、下葉が少なくなって見栄えが悪くなってきた頃に行うのがおすすめです。
株を1/2から1/3くらいの高さまで切り戻すと新たな脇芽が出てきます。
葉をメインで鑑賞したい方は、花が咲く前に摘み取ってください。
花が咲くと養分を取られ、葉色が薄くなってしまいます。
花を鑑賞したりタネを採取したい方は、そのまま花を咲かせて問題ありませんが、それ以外の方は花を咲かせないように注意しましょう。
2-6.病害虫
梅雨の時期はナメクジが発生しやすいため、葉に被害が見られたら駆除剤を撒くなどの対策をとりましょう。
夏場になるとハダニの発生がピークを迎えます。
ときどきホースを使ってコリウスの葉裏にまでシャワーをかけると効果的です。
3.コリウスの増やし方
コリウスは生育旺盛なので、挿し木や水挿しなどの増やし方で簡単に増やせる植物です。
それぞれの増やし方を紹介するので、ぜひチャレンジしてみてください。
3-1.挿し木
コリウスの脇芽や新芽を10cmくらいにカットし、葉を2〜3枚ほど残して他は摘み取ります。
湿らせた清潔な用土に挿し木をし、発根するまで約1ヶ月ほど待ちます。場所は明るい日陰で、なおかつ風通しがいいところで管理しましょう。
土の表面が白っぽく乾いたら水を与え、乾燥に気をつけます。発根後は鉢上げをして挿し木の完了です。
3-2.水挿し
水挿しは挿し木と同様、コリウスの茎を10cmほどにカットしたものを水挿しするだけ。
ガラス容器に水挿ししておけば、発根するまでの様子を楽しめます。
水挿しでは、水をこまめに変えることが管理方法においてもっとも大切なポイントです。
4.まとめ
コリウスの育て方と増やし方について解説しました。
コリウスはカラーリーフの中でも大変人気のある植物で、花にも引けを取らない葉の美しさが魅力です。
初心者でも簡単に育てることができ、増やすことも容易なので、ぜひ夏から秋の期間にコリウスを育てて、庭を賑やかに飾りましょう。