自宅で育てよう! ネモフィラの種類や育て方についての5ポイント

小さく可憐なネモフィラが絨毯を敷き詰めたように群生している姿を見たことがあるでしょうか。


茨城県の「国立ひたち海浜公園」や東京都の「国営昭和記念公園」などの公共施設では、毎年ネモフィラが一面にわたって咲き誇る様子を見られます。


「自宅でもネモフィラを育てたい」
「ネモフィラの栽培は難しい?」


そこで今回は、一年草「ネモフィラ」の種類や育て方についてご紹介します。

1 ネモフィラの種類

ネモフィラといえば水色の花色が有名ですが、他にもさまざまな種類があります。


ここでは主な品種を解説していきます。

・ネモフィラ・メンジェシー(インシグニス)

ネモフィラの中でも一番有名な品種。

花弁の外側はブルー、中央は白で構成されています。

・ペニー・ブラック

小ぶりで中央は黒に近い紫、縁は白で構成されています。
シックな雰囲気にお庭にマッチします。

・マクラータ

白を基調として、縁の一部に紫色が入ります。


別名「ファイブスポット」ともいいます。

・スノーストーム

この投稿をInstagramで見る

. 白いネモフィラ⋆*❁* . 小さな白い花びらに細かい黒い斑点があって、なんだか繊細そう(*¨*) . 風にゆれている姿がとてもかわいい⸜❤︎⸝‍ . . . . . . . #ネモフィラ#スノーストーム#春#春の花 #花#花が好き #お花#お花好き #花のある暮らし #花が好きな人と繋がりたい #お花のある暮らし #お花のある生活 #お花好きな人と繋がりたい #お花好き #リメ鉢 #ガーデニング#ガーデニング初心者 #ガーデニング初心者🔰 #ガーデニング好きな人と繋がりたい #ナチュラルガーデン#ナチュラルガーデンが好き#ナチュラルガーデン目指して #ナチュラルガーデンに憧れる

sachi⋆*❁*(@sachi.363)がシェアした投稿 –

白が基調で、小さな黒紫の斑点が入ります。

2 ネモフィラの好む環境

ネモフィラの原産地は北アメリカ。


そのため、涼しい気候を好みます。生育適温は約15~20℃。


4~5月に花を咲かせ、気温が上昇する初夏になると株全体が枯れていきます。


ガーデニングに取り入れるなら日当たり、水はけのよい場所を選びましょう。

3 ネモフィラの種まき

春になるとネモフィラの苗の販売が始まりますが、移植を嫌う植物なので特にガーデニング初心者なら、直まきで種からの栽培をおすすめします。


ネモフィラの種は9月下旬~10月下旬の秋蒔きが基本。


発芽温度は20℃前後です。


ただしネモフィラは寒地や寒冷地で越冬できない植物なので、年の平均気温の低い地域であれば気温との兼ね合いを見ながら3月中旬~5月中旬に種を蒔きましょう。


プランターや鉢を利用する栽培での土は、草花用培養土でも構いません。


また地植えをするなら、排水性がよく肥料が少ない土質であれば特にこだわる必要はないでしょう。


種を植える間隔は約10センチ。


土は軽くかぶせる程度にとどめ、発芽までの約7~10日間は土が乾燥しないように水やりをしてください。

◆ネモフィラの苗を購入した場合は?

春に苗を購入した場合は植え付け作業が必要です。


ネモフィラが移植を嫌うのは、環境の変化に弱く、茎や葉が華奢なことが理由です。


そのため植え付けは、株にストレスやダメージを与えないように根を崩さず注意しておこないましょう。


植え付けは浅植えを基本とし、地植えの場合は10~20センチ間隔、鉢植えの場合は3号サイズ(直径9センチ)に3株を目安に植えましょう。

4 ネモフィラの栽培管理

・水やり

ネモフィラは乾燥気味に育てるのが基本です。


鉢植えでの水やりは、土がしっかり乾燥したのを確認してからたっぷりと与え、鉢皿にたまった水は忘れずに捨てましょう。


地植えの場合は水やりの必要はなく、降雨のみで育ちます。

・肥料

肥料やりでは、多肥は禁物。


鉢植えは様子を見ながら適宜液体肥料を与え、地植えならほぼ与える必要はありません。

・花がら摘み

ネモフィラを広い敷地に植えたなら花がら摘みは難しいかもしれませんが、鉢やプランター栽培であれば開花後の花がら摘みは欠かさずおこないましょう。


こまめに花がらを摘むと「必要とされる場所に栄養がいき渡る」「景観を保てる」などのメリットがうまれます。

・間引き

多湿に弱いネモフィラは風通しのよい環境を好みます。


日頃、株の様子を観察して「密集しているな」と感じるようであれば、間引きをしておきましょう。

・種の採取

ネモフィラは1年草なので翌年に花を咲かせるなら、再度種を蒔いたり、苗を購入したりする必要があります。


開花時期が終了したネモフィラの子房(しぼう)の中には種が入っているので、次の年に植えるなら花がら摘みはせずに種を採取して活用しましょう。


種を採取する手順は次の通りです。

1 花が咲いた後のネモフィラを放置しておく
2 株が全部枯れたら。土の中から株を抜き取って完全に乾燥させる
3 乾燥後、子房から種を取り出す

なおネモフィラのこぼれ種でも増えることがあります。

5 ネモフィラのかかりやすい病害虫

ネモフィラの栽培では、あまり病害虫の心配をする必要はありません。


ただし土の加湿状態が理由の「灰色カビ病」の発生や、春先に出てくる「アブラムシ」などには注意しましょう。


灰色カビ病は密集を避けるための間引き、アブラムシは見つけ次第殺虫剤などで対処していきましょう。

ネモフィラはあまり手をかけずに育てられる植物なので、どのような人でも失敗する可能性は少ないでしょう。


「加湿をさける・間引きをする・肥料を与えすぎない」この3点に気をつければ、きれいな花を咲かせることができます。


今回ネモフィラの品種をいくつかご紹介しましたが、基本的な育て方はみな同じです。


有名なブルー以外にも魅力的な色や柄の品種があるので、是非さまざまな品種のネモフィラ栽培を楽しんでみてくださいね。

Tagged : / /