ハーブ最大の魅力と言えばもちろん「香り」。
ハーブを育てると、庭に爽やかな香りが舞い、ついつい顔がほころびます。
今回は料理に使ったりハーブティーにしたりできるおすすめのハーブをご紹介します。
育て方や使い方の参考にしてみてください。
1.バジル
1-1.バジルの育て方
バジルは寒さに弱いため、戸外で育てるなら一年草として扱いましょう。
植え付け場所や鉢植えの置き場所は、日光がよく当たるところへ。
また、生育が旺盛なので、プランターや鉢には余裕を持って植え付けることがポイントです。
バジルの花は、大体7〜9月ごろに開花しますが、花を咲かせると葉が硬くなってしまいます。
料理に使うのであれば、早めに摘み取りましょう。
1-2.バジルの使い方
バジルとトマトは相性がとても良いので、トマトのスパゲッティーやピザの上に飾ってみましょう。
新鮮なバジルをたくさん収穫し、細かく刻んでバジルペーストを作るのもおすすめ。
フードプロセッサーを使えば、バジルペーストをより簡単に作ることができますよ。
バジルには夏バテ予防に良いとも言われているので、ぜひ夏野菜と一緒にバジルを食べてみましょう。
2.ローズマリー
2-1.ローズマリーの育て方
ローズマリーは常緑低木の種類に分類されます。
木の性質を持つため、丈夫で育てやすいハーブと言えるでしょう。
育て方のポイントは剪定です。
栽培してしばらくすると、徐々に下葉がなくなり、木質化してしまいます。
ある程度大きくなったら、葉を少し残しながら強剪定をすると良いでしょう。
また、ローズマリーは蒸れに弱いので、すかし剪定もおすすめです。
風通しをよくすることで、蒸れや病害虫を予防することができますよ。
2-2.ローズマリーの使い方
ローズマリーには抗酸化作用があり、香りが強いハーブでもあります。
おすすめの使い方は肉料理。
肉料理にローズマリーを入れると、肉のくさみがなくなり、ローズマリーの良い香りが立ち上ります。
摘みたてのフレッシュなローズマリーを使って、料理に活かしてみましょう。
3.パセリ
3-1.パセリの育て方
パセリは直根性です。
苗を購入して植え付ける時には、根を痛めないよう十分に注意しましょう。
基本的には日当たりの良い場所で育てますが、夏の直射日光は強すぎて葉焼けしてしまうことも。
夏は半日陰で育てるか、遮光できるよう工夫してあげましょう。
水やりの時に泥はねしないよう、ジョウロにハスロをつけて、根元に優しく水やりをしてください。
水やりのタイミングは、土の表面が乾燥してからがポイントです。
タイミングが分かりづらいようであれば、土を指で触って確かめてみましょう。
3-2.パセリの使い方
パセリは料理の飾り付けにおすすめのハーブです。
収穫したら、フードプロセッサーで細かく刻みます。
保存袋に入れて、冷凍庫で保存し、約1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
パセリは鉄分とビタミンCが豊富なハーブなので、貧血の方には特におすすめです。
生の状態で食べれば、より効果的に栄養素が摂取できるので、さまざまな料理にパセリをふりかけて食べてみましょう。
4.ディル
4-1.ディルの育て方
ディルも直根性の根なので、植え替えはあまりおすすめできません。
大きくなると高さが1m以上になるので、鉢植えで栽培するなら、あらかじめ大きめの鉢に植え付けておくといいでしょう。
高さが出てきたら倒れてしまわないよう、早めに支柱を立ててください。
寒さには強いディルですが、暑さには弱いため、5月〜7月の開花時期を終えたら枯れてしまいます。
種を採取しておけば、9月から10月ごろに種まきができるので、翌年もディルの栽培にチャレンジしてみましょう。
4-2.ディルの使い方
ディルは魚料理との相性が良いので、カルパッチョなどの料理の上に、新鮮なディルを飾りましょう。
サラダにして、他の野菜と合わせる使い方もおすすめです。
胃腸の消化をサポートしてくれる効果が期待できるので、野菜と一緒にディルを積極的に食べていきましょう。
また、ディルは葉の他に花・種も食べることができます。
花は卵料理に飾られることが多く、種はオイルやビネガーに使われます。
ディルを育てたらぜひ、葉・花・種を使って、料理に入れて味わってみてくださいね。
5.ジャーマン・カモミール
5-1.ジャーマン・カモミールの育て方
ジャーマン・カモミールは、カモミールのもっとも代表的な種類です。
5月ごろに可愛らしい花が株いっぱいに咲きます。
花をたくさん咲かせるためには、3月ごろに肥料を与えることがコツ。
リン酸が多めの液体肥料を水に薄めて与えましょう。
また、日光も花を咲かせるためには重要です。
基本的には日当たりの良い場所で育てます。
しかし、夏の暑さは苦手なので、6月〜7月ごろは半日陰で涼しく育てましょう。
5-2.ジャーマン・カモミールの使い方
カモミールを育てたら、ぜひハーブティーを作って飲んでみましょう。
ハーブティーから漂う香りで心も体もリラックス。就寝前に飲めば安眠効果が期待できます。
ハーブティーを作るには、まずカモミールの花を摘み取ります。
次に、新聞紙やザル、キッチンペーパーなどの上にカモミールを広げて、直射日光が当たらない風通しの良い場所で乾燥させます。
カラカラになるまで乾燥したら完成です。
ポットにカモミールと熱湯を入れて、少し経ってからティーカップに注ぎ入れましょう。
6.まとめ
今回は食べて・飲んで楽しめるハーブ5種類をご紹介しました。
ハーブは肉や魚のくさみを消し、香りで料理をより一層引き立てることができる植物です。
ハーブティーは、ハーブならではの香りが堪能できるので特におすすめ。
こちらの記事を参考に、ぜひハーブを育てて、料理やハーブティーへと使ってみてはいかがでしょうか?