ハーブの代表、爽やかで清々しい香りが特徴のミント。
ミントは、デザートや肉料理の香りづけ、ハーブティーとして昔から多くの人に愛されてきました。
育てたことはないものの、一度は口にした経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ミントの人気品種や育て方を7つのポイントに分けてご紹介します。
●ミント栽培「地植え」の注意点
プランターのミントを剪定して家の裏に捨てただけなんだ……
— モーモー🌸2期おめでとう㊗☀ (@883264) May 5, 2016
……捨てた…だけ……ほぼ土のない岩だらけの場所にポイッと……………
ミントは地植えにしちゃあならんよ
雑草もはえん…… pic.twitter.com/0iFcyVViIb
ミントは繁殖力が強く、地下茎を横に伸ばしながら成長するため、植える場所の選択では十分な考慮が必要です。
というのは、なんの対策も施さずに、ミントをそのまま地植えで栽培すると、素早いスピードで成長するミントが他の植物のスペースを駆逐したり、成長に悪影響を与えたりする可能性があるからです。
ミントの地植え栽培では、次のような工夫を施すことをおすすめします。
・ミントの栽培スペースをプラスチックなどの板で仕切る(土中の深さ30センチ以上が目安)
・底に穴の開いたバケツ・素焼きの鉢でミントを栽培し、鉢を地中へ埋める
また、地下茎や種は隣家のスペースに移動する可能性もあるので、隣家に近い場所での栽培は極力避けましょう。
地植えにこだわりがなく、収穫量が少量でよいのであれば、鉢植えでの栽培を検討しましょう。
●ミントのおもな品種の特徴
ミントには多くの種類があり、変種も含めるとその数は数百種類ともいわれています。
品種によって香りや見た目は異なりますが、すべてのミントには、メントールが含まれている共通点があります。
ここでは、ミントの代表的な品種4つの特徴をご紹介します。
・ペパーミント
スペアミントとウォーターミントを配合してできたミント。
香りが強く、葉の先端がスペアミントよりも尖っている特徴があります。
食用の飾りとしても、多く使われています。
・スペアミント
ペパーミントにくらべ、香りはマイルドです。
葉は丸みを帯び、カクテルのモヒートやハーブティー、デザートの添え物などで使われています。
・アップルミント
その名のとおり、ミント独特の香りに加え、りんごのような香りも持ち合わせています。
草丈は大きくて1メートルほどにもなり、おもにハーブティーとして人気があります。
他に果物の香りを感じさせるミントには、バナナミント・パイナップルミント・グレープフルーツミントなどがあります。
・ニホンハッカ
日本を原産地とし、ミントの中でもメントールの含有量が最も多いことが特徴です。
「ハッカ油」は、このニホンハッカが使われています。
●ミントの好む環境
ミントは適度な日当たりと風通しの良い場所を好みます。
日光が強すぎると、葉の色が悪くなるばかりか、枯れる場合もあるため注意が必要です。
鉢植え栽培で直射日光が当たるなら、適宜場所を移動させてあげましょう。
●ミントの植え付け
今日はミントを植えた。袋の裏に「非常に細かい種です」と書いてあったけど… これ粉やん😂 pic.twitter.com/JCkZwX1avc
— milco@UpSet! (@milco1101) August 29, 2021
ミントは生命力が強いため、土に細かくこだわる必要はそれほどありません。
市販されている土を利用するなら、ハーブ専用や野菜用の培養土を使いましょう。
ミントは、酸性土壌を嫌う傾向にあります。
庭の土をそのまま利用する場合、土が酸性に傾いているようであれば、植え付け2週間前に苦土石灰を施します。
加えて、ミントは乾燥を嫌うため、腐葉土を混ぜ込むなどして、土の排水性と保湿性のバランスに留意しましょう。
ミントの植え付けは、種または苗の2とおりです。
種の植え付けは、春になり気温が上昇してくる3~4月頃、または気温が低下してくる9月頃が適しています。
ポット1つにつき3~5粒の種をまき、発芽するまで乾燥しないように水やりを続け、本葉が5枚出てきたら植え替えを行ないます。
苗から植えるなら、株間は15~20センチを確保し、隙間を作ることなく土を十分に埋めておきましょう。
●ミントの栽培管理
ミントの為にフォークリフトの上で水やりをする日がくるとは思わなかった~ #うまいづる #舞鶴砲雷 #艦これ #舞鶴 #舞鶴はいいぞ #縦で写したので見切れた pic.twitter.com/ZGaDhancFn
— 森本隆@大好きな舞鶴を良くするために頑張っています (@diystylejapan) July 8, 2019
強靭な繁殖力を持つミントは、栽培において手間があまりかかりません。
ここからは、ミントの日常管理について見ていきましょう。
・ミントの水やり
地植えの場合、適度な降雨があれば、植え付け直後を除き、基本的に水やりの必要はありません。
ただし、夏場に日照りが続くのなら、水を与えてください。
鉢植えでは、土の乾燥を確認してから、鉢底から水が溢れ出るくらい十分に水を与えましょう。
・ミントの肥料
地植え、鉢植えともに、ミント栽培では肥料は必要ありません。
与えるなら、植え付け時に元肥として、緩効性肥料を施しましょう。
・植え替え
ミントは成長が早いので、定期的な植え替えが必要です。
地植え栽培においてミントが広がった場合、地表に出ている余分なミントは、適宜抜くなどして処理しましょう。
鉢植えでは、栽培を続けているうちにミントの根が鉢の中でいっぱいになります。
1年に1回の割合で、一回り大きな鉢に移動させるか、株分けやさし芽をして量を調節してください。
なお、植え替えは、植え付けと同様に真夏を避け、春や秋に行ないます。
●ミントの花
ミントの開花時期は7~9月頃。
花色は、薄紫・ピンク・白など品種によって異なります。
ミントは葉や香りに注目がいきがちですが、花が咲いたら葉と一緒に摘み取って、花瓶に生け、かわいらしい花と香りを同時に楽しんではいかがでしょうか。
●ミントは冬になったらどうする?
去年から育ててるミントも冬を越して、また伸び始めた✨
— 青月 (@ao0805tuki) June 3, 2020
噂?!には聞くけど、ミント本当に強い!
今年は、朝顔やひまわりもあるから、庭🌱がなかなか賑やか😊 pic.twitter.com/XUqXGCBQZP
ミントは寒さに強い植物なので、多年草のミントの場合、地植えにしても越冬が可能です。
冬に成長することはありませんが、再び春がきたら、新芽をどんどん出し始めます。
葉の収穫期はおよそ4~10月ですので、収穫期が終了したら、茎を地際部分でカットしておき、来年に備えましょう。
●さいごに
ミント栽培では、他の植物に悪影響を及ぼさないように、植え付け場所に注意を払いましょう。
ミントの生命力の強さは、デメリットもある反面、乾燥を避ければ、少々放任しておいても十分に育つメリットもあります。
葉を収穫して楽しむなら、一鉢からでもミント栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。