秋からはワケギを育てよう! 育て方ポイント8つ

薬味として多く使われる「ワケギ」は、玉ねぎとネギを交雑して生まれた香味野菜。


ネギの仲間であるにもかかわらず刺激臭がほぼないため、あえもの・味噌汁の具材・サラダ・炒めものなど、さまざまな料理で使われています。


ワケギの収穫は秋と春の2回。


「秋以降のガーデニングで何を植えようか」とお考え中の方にぜひおすすめしたい野菜です。


そこで今回は、プランターを活用したワケギの栽培方法をポイント8つにまとめてご紹介したいと思います。

●ワケギ植え付けは8月~9月

ワケギは寒さに弱い野菜なので、その多くが西日本で栽培されています。


関東より以西にある地域の場合は、8月~9月が植え付け適期。


東北地方より北の地域での植え付けは、8月中に済ませましょう。


植え付けの時期が近くなると市場では球根(種球)が流通します。


チェックしてみましょう。


良質なワケギの球根には次のような特徴があります。


・ハリがあってしっかりとしている
・枯れていない
・大きさがある
・病害虫にかかっていない

●ワケギは日光が好き

球根の準備と同時に、土やプランターの準備もはじめましょう。


ワケギは日光が当たり、風通しのよい場所を好みます。


置き場所は最低でも数時間はしっかりと日の当たる場所、蒸れを避けるために風通しのよい場所を選択しましょう。


またワケギのプランター栽培では野菜用培養土を利用すると、土作りの手間が省けます。

●ワケギは浅植えが基本

全ての準備が整ったら、植え付けの開始です。


ワケギの植え付けポイントは以下のとおりです。


・くっつき合っている球根があれば、剥がして1つずつにしておく
・球根の株間は10~15センチ
・球根の尖ってる方を上にする
・球根の先端が土から顔が出る程度の浅植えにする

●ワケギの水やり・肥料

プランター栽培でのワケギの水やりは、土の表面が乾燥したら十分に与えます。


茎が成長して約10センチの高さになったら、転倒を防ぐために株元に土を寄せますが、その後2週間に1度の割合で土寄せを続けましょう。


また肥料は茎の高さが約20センチになった頃に液体肥料を施し、以後1週間に1度の割合で追肥してください。

●ワケギを収穫しよう

ワケギの収穫は茎の高さが20~30センチになった頃。


収穫方法によって収穫できる回数が変わるので覚えておきましょう。


・根から収穫する………1回で収穫は終わり
・株元(約3センチ)を残して収穫する………何回か収穫できる


ワケギは株元を残しておくと再度成長を続けます。


冬期は成長がストップしますが、春になると再び成長がはじまるため、秋と春の2回が収穫期です。


株元を残せば何回か収穫はできますが、あまり獲りすぎると茎の細いワケギしか生えてこなくなるため、良質なワケギを収穫するなら、秋と春の2回程度にとどめておくとよいでしょう。

●ワケギは病害虫に強い

ワケギはネギ科の植物なので、病害虫に強いといわれています。


かといって全く病害虫にかからないという訳ではなく、べと病・黒斑病・ネギアザミウマ・アブラムシなどに注意が必要です。


害虫を発見したらワケギに悪影響を及ぼさない薬剤を散布しましょう。


またべと病や黒斑病にかかったワケギは除去または焼却処分し、周辺に菌を残さないように処理します。


プランター内に枯れ葉や雑草がある場合、病害虫が発生しやすくなるので早めに取り除くことが大切です。

●収穫後のワケギの球根はどうする

翌年以降もワケギの栽培を続けるなら、一度球根を掘り上げて別の場所に植え替えをしましょう。


同じ場所で栽培栽培し続けることもできますが、茎や葉が次第に細くなるので、美味しいワケギが収穫できなくなります。


また株が増えて混み合ってくると、それぞれにいき渡る栄養分が減るため、収穫量も同時に減っていきます。


球根を掘り上げるタイミングや方法は次のとおりです。


・球根を掘り上げるのは6月~7月(ワケギの葉が枯れる頃)
・球根は一つずつに分けておく
・日光の当たらない風通しの良い場所でネットなどに入れ乾燥させる
・植え付けの時期がきたら、良い球根を選んで植える


なお翌年度の栽培に備えて良い球根を育てるためには収穫は秋の1回で終わらせ、春には収穫せずに土の中で球根を成長させてあげましょう。

●収穫後のワケギの保存方法

ワケギは傷みやすい野菜です。したがって、収穫後は早めに使用するのが鉄則です。


すぐに使わずに冷蔵保管するときは、新聞紙に包んで立てて保存します。


またカットしたワケギを保存するなら、冷蔵庫なら約3日、冷凍庫なら約1ヶ月を目安に使い切りましょう。

さいごに

ワケギはプランターで育てられるので、スペースを取らずに栽培が楽しめます。


また夏や秋の植え付け後は、寒い冬を除いて長期に渡って少しずつ収穫ができ、常備野菜としての役割も果たします。


栽培の手間もかからず、失敗がほぼないワケギは家庭菜園やガーデニング初心者におすすめです。


秋から家庭菜園をするなら、ワケギに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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プランターで育てよう!イチゴ栽培の植え付けから収穫までのコツ6つ

ジャムやケーキ、ジュースなど子供から大人まで人気のイチゴ。


日本国内では越冬が可能、手軽に育てられる果物として家庭菜園で人気があります。


でもいざ収穫してみると「甘くない」「実が小さい」「かたい」などの上手くいかないことも。


そこで今回は、美味しいイチゴを収穫するための育て方を6つのポイントに分けてご紹介します。

1 イチゴの種類と苗の購入

家庭菜園で育てるなら、ホームセンターなどで販売されている苗を購入するのが一般的。


ここで一度、イチゴの種類について確認しておきましょう。


・一季成り品種

1年の中で収穫時期が1回(春から初夏)のイチゴを「一季成り品種」といいます。


代表的な品種は、女峰・とちおとめ・紅ほっぺ・とよのか・章姫など。


よく耳にするイチゴの品種の多くが一季成り品種で、家庭菜園でも育てやすいとされています。

・四季成り品種

収穫が春と秋の2回できるイチゴを「四季成り品種」といいます。


代表的な品種は、桃娘・夏姫・ルビーアン・天使のイチゴなど。


以前は一季成りイチゴよりも収穫量やランナーが少ない、味が劣る、実が小さいとされていましたが、品種改良によって一季成りイチゴに劣らず美味しい品種が誕生しています。


店頭で苗を選択するときのポイントは以下の通りです。


・葉に色艶がある
・株や根がしっかりしている
・クラウン(葉柄の付け根)が大きい
・病害虫が発生していない


苗は晩秋(10月中旬~11月上旬)に出回りますが、春先に花の咲いた苗を購入してもよいでしょう。

2 イチゴのプランターへの植え付け

苗が用意できたら、早速植え付けていきましょう。


苗(花の咲いていない)の植え付け適期は10~11月頃


イチゴが好むのは肥料持ちと水はけの良い土ですが、プランターで育てるなら野菜用培養土を利用すると手間がかからず便利です。


苗は約60センチのプランターで1~2株、鉢栽培をするなら7号サイズで1株が目安。苗をプランターに植え付けるときのポイントは以下の通りです。

・ウォーターベースを残すようにして土を入れる
・イチゴのクラウンが少し見える状態になるように植える


なおイチゴ栽培は日光に当てることが大切なので、午前中に日がしっかりと当たる場所に置きましょう。


ただし、夏場の直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は厳禁。


移動させて、株や葉が弱らないように注意してください。

3 イチゴの水やりと追肥

晩秋に植え付けたイチゴは冬になると休眠します。


「水やりは必要ないのでは?」と思われがちですが、春が近づくにつれて成長するので適宜水やりが必要です。


また春以降の成長期は毎日土の表面を観察し、乾いているようであればプランターの底から水が溢れ出るくらいにしっかりと水分を与えましょう。


ポイントは株元に優しく水をかけること。


高い位置から水やりをすると土が跳ね返って病害虫を引き起こすことがあるので、注意が必要です。


野菜用培養土を利用した場合は、土に元肥が含まれているので植え付けからしばらくの間は追肥をする必要がありません。


元肥の効き目が切れる目安は約1ヶ月ですが冬場のイチゴは休眠しているので、成長を始める2~3月ころと花が咲き始めるころの2回、液体肥料、固形肥料など使いやすいもので追肥してあげましょう。

4 イチゴの人工受粉

3月中旬ごろになるとイチゴは白くて小さな花を咲かせます。


地植え栽培であれば風や昆虫などが花粉を運んでくれることがありますが、特にベランダ栽培では自然受粉が期待できないので人工受粉をした方が確実です。


人工受粉のポイントは次の通りです。

・時間帯は花粉が出やすい午前中におこなう
・柔らかい筆や綿棒を使う
・花の中心にあるのが雌しべ、雌しべを囲んでいるのが雄しべ
・筆などで花粉をとり雌しべにつけるときは、丁寧にまんべんなく当てる

5 イチゴのランナー処理

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#家庭菜園徒然トピックス pic① イチゴ🍓のランナー整理 目印に子苗に白ビニールテープ、孫苗に赤ビニールテープ、ひ孫はテープ無し 子苗が11、孫苗が19、ひ孫が3、締めて33苗 ランナー伸びたらポットに誘引してたらこんなに増えてしまった😅 どうしよう pic② カボチャ🎃にうどん粉病発生😱 前の日は何も異常が無かったのに翌朝見ると、葉が真っ白 😨 広がる前に抑えるべく何度も薬まいた 今は小康状態 早く晴れ間☀️が欲しい pic③ 中玉フルーツトマト🍅の袋栽培チャレンジ しばらく芽🌱が出ず諦めてたのが発芽 トマト🍅は飽和状態なのでどうしようかと思案してた 植える場所もないし、ポットを買うのも💴がかかるから袋栽培に 初挑戦👊 #家庭菜園 #夏野菜栽培 #袋栽培 #袋栽培トマト #イチゴのランナー #イチゴ増殖中 #うどん粉病との闘い #homegrownvegetables #homegarden #vegetablegardening

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人工受粉が終了したら収穫といきたいところですが、その前にランナー(株元から出ている細い茎)をチェックしておきましょう。


というのは、ランナーの数が多いと栄養分が実に行き渡らずに収穫量が減る原因になるからです。


伸びたままになっているランナーはハサミを使って株元近くでカットしておきましょう。


元気な苗であれば収穫後にもランナーは伸びてきます。


ランナーには親株(元になる株)から発生する、子株・孫株・曾孫株・玄孫株がありますが、孫株と曾孫株の本葉が3~4枚になったら切り落とし株ごとポットに植え付けて増やしていきましょう。


移植は植え付けと同様に10~11月ころにおこなってください。

6 イチゴの収穫とその後

一季成りイチゴの収穫時期は5~6月ころ


人工受粉をおこなってから約1ヶ月経過すると実が熟してきます。


赤く変化した実が食べごろになったらヘタの少し上からカットしていただきましょう。


熟した実をそのままにしておくと腐り、病害虫を引き起こす原因になるので注意してください。


イチゴは多年草なので、同じ場所で翌年も栽培や収穫を楽しむことができます。


収穫後は放置したままにせずに、水やり・追肥・日光の当たり具合の観察をしながら夏越しさせてあげましょう。


イチゴは年数が経過するにつれて収穫量が少しずつ減少していきます。


でも今回ご紹介したようなランナーを活用して株を増やしていけば、長年に渡って栽培を楽しめる果物です。


イチゴ栽培で難しい管理はありませんので、家庭菜園でまだ挑戦していない方はイチゴ栽培を試してみてはいかがでしょうか。

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栄養満点!セロリの種蒔きから収穫までの栽培ポイント5点

シャキシャキっとした食感と独特の香りや味が特徴、サラダ・スープの具材・漬け物など多くの料理で大活躍のセロリ。


栽培がそれほど難しくないセロリは家庭菜園初心者でも楽しみながら育てられる香味野菜です。


今回はこの記事で、プランターを活用したセロリ栽培の種蒔きから収穫まで、順を追って5つのポイントにわけてご紹介します。

◆種蒔き

セロリの生育適温は16~21℃のため、春になり暖かくなってから種蒔きをするのが基本です。


ただし日本は南北に長い列島なので、場所によって種蒔きの適期が異なります。

・冷涼地………5月下旬~6月下旬
・中間地………5月上旬~6月上旬
・暖 地………4月中旬~5月下旬

セロリは種蒔きから収穫まで約3~4ヶ月と栽培期間が長いのが特徴。


もちろん園芸店などで購入した苗から栽培をスタートさせても構いませんが、種蒔きからはじめるなら以下手順を踏む必要があります。

1 種蒔きは育苗箱
2 育苗箱で発芽し、本葉が2~3枚出てきたら元気な苗だけ育苗ポットに移動
3 育苗ポットで本葉が7~10枚になったらプランターに移動

セロリの種は発芽しづらいので、種蒔きの前日に一晩水につけておきます。


育苗箱に種をばらまき、土は薄くかぶせるか、かぶせない程度にとどめましょう。


また、種蒔き後の水やりは水流で種が流れてしまわないように、ジョウロのはす口を上向きにしてたっぷり与えるのがポイントです。


発芽までは乾燥を避けるために土の表面に不織布などをかけ、土が乾燥しない程度に水やりを続けて管理してください。


セロリ栽培を成功させるには、この育苗時期にしっかりとした手入れをし、丈夫な大苗をいかに育てるかが鍵となります。

◆植え替え

既述の通り、苗の本葉が7~10枚出てきたらプランターへ移し替えましょう。


季節は6月中旬から8月が適期


用意するのはプランターと土。


セロリは下に向かって延びる野菜なので深型タイプかつ横幅60㎝程度(株間20~30㎝のため苗は2~3株植え付け可能)のプランターが適しています。


また、土は市販されている野菜用培養土を利用すると手間が省けます。


植え替えのポイントは次の通りです。


・プランターに土を入れる時は、容器の縁から2~3㎝のウォータースペースを確保する
・移し替えの前に植え穴を作っておく
・苗の根に傷がつくと生長に影響を与えるので、根鉢は崩さず丁寧に扱う
・深植えは厳禁!根鉢が少し見える程度の浅植えが基本

◆栽培管理

ここではセロリの普段の栽培管理で必要な作業を見ていきましょう。

・置き場所

セロリの植え替え後の栽培環境は、1日のうち半分が日陰になるような場所が適しています。


それは、セロリが夏場の暑さには弱いから。


よって、1日中直射日光が当たるような場所は避けてプランターを配置してください。

・水まき

セロリは乾燥を嫌い、湿気を好みます。


植物や野菜の水やりでは「土の表面が乾燥したら水やり」というタイプが多くありますが、セロリの場合は「土の表面が乾燥する前に十分な水やり」を心がけましょう。

・追肥

追肥は植え替え後から収穫の間まで、月に2回が目安です。


セロリは肥料を好む野菜。


肥料切れを起こすと株が大きくならないので注意が必要です。


プランター栽培での追肥は、水やりの際に適量の液体肥料を混ぜて与えましょう。

・下葉かきとわき芽かき

セロリの生長が進むにつれて、多くの葉が出てくるようになります。


葉をそのまま放置しておくと必要な場所に栄養が行き渡らなくなるため、黄色に変化した下葉とわき芽は早めに摘み取っておきましょう。

◆かかりやすい病害虫

セロリ栽培で気をつけるべき病気は、芯腐れ病・班点病・軟腐病・葉枯病など。また、害虫ではナメクジ・ハダニ・ハスモンヨトウ・ハモグリバエなどに注意しましょう。


いずれの病害虫も、ふだんからよくセロリの様子を観察して早期発見をすることが大切です。

病気に関しては、夏以降は直射日光の当たらない涼しい場所での栽培がポイント。


病気発生や拡大予防のために定期的に殺菌剤の散布をするとよいでしょう。


また、害虫に関しては、見つけ次第捕殺するか防虫ネットの利用が効果的です。

◆収穫

プランターに植え替えをして3~4ヶ月経過したら、セロリの収穫時期の到来です。


この時期になると初期は横に延びて生長していたセロリも芯葉が上に向かって立ち上がり、高さが30~40㎝にもなります。


収穫は株ごと切り取るか、外葉から少しずつかきとっていくかの2通り。


少しずつかきとる方法は長期にわたって収穫ができますが、収穫期間が長いとスが入ってしまうのでセロリの様子をよく観察しながらおこなってください。

まとめ

セロリ栽培は、こまめな水やり・追肥・病害虫予防など他の野菜に比べて少し手間がかかる部分もありますが、難しい作業は1つもありません。


地植え栽培はもちろん、今回ご紹介したプランターや鉢での栽培もできるので、庭の敷地やベランダ菜園でセロリ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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パクチーの栽培から収穫へ!5つの作業をご紹介

独特の香りや味で、注目を集めているパクチー。


今や、さまざまな飲食店で使われている食材です。


こちらの記事では、家庭でも簡単に栽培・収穫ができるパクチーの育て方について、土作りや植え付け方法、葉や種の収穫の仕方などを解説していきます。

パクチーの栽培①土作り

【プランター・鉢植え栽培】

パクチーをプランターや鉢植えで栽培する方は、市販の培養土がおすすめです。


適度に保水性があり、通気性や排水性がいいものを選びましょう。


自分で土をブレンドする場合には、赤玉土を6〜7割、腐葉土を4〜3割をブレンドして使います。


プランターや鉢植えでは、栄養素が水やりで流れ出てしまったり、根から吸収されやすくなったりと、肥料が不足しがちです。


緩効性化成肥料を混ぜておくと、肥料効果がじっくりと長く効くため、パクチーがよく育つようになります。

また、プランターや鉢に用土を入れる前には、鉢底石を敷いて根腐れを防ぎ、通気性をよくすることも大切ですよ。

【地植えする場合】

パクチーを地植えで栽培する方は、まず土の酸度調整をおこないましょう。


植え付けの約2週間前に、苦土石灰を撒いて、よく耕しておきましょう。


1〜2週間後には、腐葉土や堆肥を入れて、土を耕しながら混ぜ込んでください。


また、元肥に緩効性化成肥料も混ぜ込んでおくと、土に栄養素を補給できます。

パクチーの栽培②植え付け

【種の植え付け】

パクチーの種まきは、3月〜4月と、9月〜10月の気温が20度くらいの時期がおすすめです。


種から栽培をスタートするなら、まずは下処理をしましょう。


パクチー丸い種を、指を使って半分に割ります。


次に、種を一晩ほど水につけておきましょう。


パクチーの種は固いので、こうすることで発芽率がグンと上がります。


下処理を終えた種は、セルトレイやポット、プランターに撒きます。


土に3〜4mmのくぼみをつくり、種まきをしましょう。


撒き終わったら土をふんわりと被せて、ハスロをつけたジョウロで水やりをして終了です。


早ければ約1週間ほどで発芽します。混み合ってきたら間引きをして、ゆったりと栽培しましょう。

【苗の植え付け】

苗を植え付ける時期も、種まきと同様に3月〜4月、9月〜10月がおすすめです。


パクチーの苗の植え付けは、根の扱いに注意するのがポイント。


直根性の根なので、傷つけると成長が止ってしまいます。


苗をポットから取り出したら、根鉢を崩さずに、できるだけそのまま植え付けるようにしてくださいね。


プランターや鉢植えに植え付けるときは、水やりがしやすいように、ウォータースペースをつくっておきましょう。

パクチーの栽培③日常の手入れ

パクチーは、水が大好きな植物。


そのため、日常の手入れの中で、水やりは特に重要です。


プランターや鉢植えの水やりは、土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをおこないましょう。


夏場は水が乾きやすいので、毎日水やりをしてください。


朝と夕方の1日に2回水やりをしてもいいでしょう。


地植え栽培の方は、追肥をしなくても十分に育ちます。

しかし、プランターや鉢植えは栄養素が流れ出やすいので、2ヶ月に1度、緩効性化成肥料をひとつまみほど与えてください。

5月〜6月ごろには、パクチーの花が咲き出します。


花が咲くと、全体が硬くなったり新芽が出なくなったりするので、開花する前に摘み取りましょう。

また、パクチーは害虫の被害にあうこともあります。


「できる限り無農薬で育てたい」という方がほとんどだと思うので、日常の手入れで害虫がいないかをチェックしておきましょう。


葉の裏や混み合っている部分に隠れているケースもあるので、葉や茎が食害にあっていたら、よく探してみてくださいね。

パクチーの収穫④葉の収穫時期・やり方

パクチーが上手に育ってきたら、いよいよ収穫です!


収穫時期は、パクチーの花が咲く前におこないましょう。


全体が20〜30cm程度になってきたら、ハサミを使って外側の葉から収穫していきましょう。


柔らかそうな茎を選ぶのもポイントです。


また、株ごと収穫もできるので、株元の土を少し掘り、ハサミで大胆に切り取ってください。


パクチーの収穫後は新鮮なうちに、生で食べたり調理したりして、美味しく食べましょう。

パクチーの収穫⑤種の収穫・保存

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* * * * 今日も、鬱陶しい梅雨空😩 キュウリの虫よけに植えたパクチー。花が咲き終わって、種が出来てきました🎶 そのまま枯れる迄置いて、収穫。コリアンダーシードと呼ばれています😃 中国名は香菜(シャンツァイ)ですが、日本ではあの虫の匂いに似ている事から「カメムシ草」とも言うらしいです😱 種はパクチーの嫌な匂いもなくてホッ❗️パウダータイプはカレーを作る時に使うけれど、ホールの使い方は今ひとつ判りません😅 * * * * #キュウリの虫よけ #パクチーの花 #パクチーの種 #コリアンダーシード

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パクチーをまた栽培したい方は、花を咲かせたままにし、実が茶色くなるまで待ちます。



次に、茎ごと切り取り、風通しのいい場所でカラカラになるまで乾燥させましょう。


乾燥が十分でないと、種にカビが生えてしまうことがあるので、しっかりおこなってください。


乾燥し終わった種は、茎から一粒ずつ摘み取り、ガラス瓶や保存容器に入れておきましょう。乾燥剤を入れておくと安心です。


パクチーの種は、調理にも活用できます。


翌年の栽培用と、調理用に種を分けて、ぜひパクチーの種も味わってみてくださいね。

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ラディッシュを育てよう! 種まきから収穫までの3ポイントをご紹介

「小さなスペースで野菜を育てたい」
「種まきから収穫まで時間がかからない野菜はある?」

このような希望や疑問をもつ方にはラディッシュ栽培がおすすめです。
狭い場所でも無理なく栽培が可能なラディッシュは、鮮やかな赤で食卓に彩りを添える存在です。

今回は、ラディッシュ栽培の種まきから収穫までをご紹介しましょう。

●ラディッシュ栽培の準備から種まきまで

ラディッシュは「二十日大根」の和名の通り、種まきから収穫までが約1ヶ月間弱。
生育期間が短いため、病害虫の心配がほとんどありません。

種まき適期は3~11月。約13~30℃の気温であれば数日から1週間程度で発芽します。
生育適温は18~30℃くらいなので、北海道の冷涼地は9月頃までなら種まきが可能です。

ラディッシュは涼しい気候を好み、猛暑は苦手としますので、なるべくなら春または秋に栽培をはじめるとよいでしょう。

それでは、プランター栽培でラディッシュを育てるときに必要なものからご紹介していきます。

・プランター
ラディッシュの株自体は小さいので、大型サイズはもちろん小型サイズのプランターでも栽培ができます。
また、植木鉢での代用も可能です。

・土
ラディッシュのプランター栽培では市販されている野菜用培養土の利用が便利です。
湿った環境を嫌うため、プランターの底に発泡スチロール・鉢底石・赤玉土などを敷きましょう。
培養土はウォータースペースを確保するためにも、プランターの約8分目までに留めておいてください。

・種
ラディッシュは品種が多く、一般的にイメージされる「赤くて丸いラディッシュ」以外にも、白・薄桃・ピンク・紫・白など色が豊富な「カラフルファイブ」や、直径が約8ミリしかない「マイクロラディッシュ」など、さまざまな種が販売されています。

古い種で育てたラディッシュは「ス」が入る場合があるので、なるべく新しい種を使用しましょう。

種まきのポイントは次の通りです。

1 種まきは「すじまき」
2 種と種の間は1センチ・深さは1センチ・条間は10~15センチ
3 種まき後は、土を5ミリから1センチかぶせる
4 最後にしっかりと水やりをする

「すじまき」とは、土の表面に溝をつくり、その中に種を撒く方法を指します。支柱などを使って軽く土をおさえると上手く作ることができますよ。

また「条間」とは、溝と溝の間を指します。
ラディッシュ栽培で奥行きのある大きなプランターを利用するなら、二条植えも可能です。

発芽するまでの間は、土が湿っている状態を保たせるためにも、乾燥させないように水やりをおこなってくださいね。

●ラディッシュ栽培3つの栽培管理

種まきを終えた後の栽培管理をご紹介しましょう。

・水やり
発芽した後の水やりは、土の表面が乾燥したのを確認してから十分に与えましょう。ラディッシュは、土の中の水分が多すぎると生長が遅れ、少なすぎると根が固くなりやすくなるので、適度な湿度を与えることが大切です。水やりの時間帯は午前中がベストです。

・間引き
質の良いラディッシュを収穫するために、間引きは2回おこないます。
・1回目 全ての種が発芽したあたり
・2回目 本葉が3~4枚揃ったあたり

病害虫の被害にあっているものや、小さくて生育状態が悪い芽を間引きましょう。
1回目は3~4センチ、2回目は4~5センチの株間が取れるようにおこなってください。
間引きをした後は土の表面がえぐれて、根が表面に出てしまうことがあります。そのままの状態にせずに、必ず「土寄せ」をして、最後に水やりを忘れずにおこないましょう。
間引きしたラディッシュの葉は「ベビーリーフ」として活用できます。
サラダの具材などで楽しみましょう。

・追肥
野菜用培養土を利用した場合のラディッシュ栽培では、元々土に栄養が含まれており、生育期間も短いために、基本的に追肥の必要はありません。
もし与える場合は、液体肥料を希釈して(規定濃度よりも薄くする)与えましょう。
追肥の与えすぎはアブラムシの発生につながりますので、注意してください。

●ラディッシュの収穫

収穫の見極めポイントは、土の表面にラディッシュの根(赤い部分)が2センチくらい見えてきたあたり。
その頃になると、根全体の大きさも直径3~4センチまで生長し、収穫適期となります。
「もっと根が大きくなってから収穫しよう」と放置しておくと、スが入ったり、割れたりするので注意してくださいね。

収穫したてのラディッシュは、葉の部分もサラダ・ナムル・煮浸しなどで食べられますので、全体をしっかりと洗っておきましょう。

まとめ

収穫した後、ラディッシュの生育期間内であれば、使用したプランターに再び種を撒いて育てることができます。

ただし、ラディッシュは連作障害を起こす可能性のある野菜です。
2~3回繰り返して土を利用する分においては問題ないと考えられていますが、それ以上の土の利用は病害虫や生育異常を引き起こす原因になります。

再び種をまくときは、新しい土や完熟肥料を混ぜて連作障害の発生を防ぎましょう。

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