バジルはハーブの一種で、トマト料理に添えたりバジルソースにしたりと、さまざまな料理に使うことができます。
フレッシュなバジルをいつでも収穫ができるように、家庭菜園で育ててみてはいかがでしょうか。
今回はバジルの育て方と収穫方法について詳しく解説していきます。
これからバジルを育てようと考えている方は必見です。
1.バジルの基本情報
バジルはシソ科に属し、暑さに強く、寒さに弱いハーブです。
葉は5月頃から収穫できますが、霜が降りる頃には弱って枯れてしまうため、10月頃まで収穫が可能です。
7月〜9月には開花時期となり、可憐な白い花が観賞できます。
しかし、花を咲かせると株が弱ってしまうため、葉を収穫するのであれば花は摘み取った方がいいでしょう。
育て方は苗からが一般的ですが、種からも簡単に育てられます。
生育が旺盛なこともあり、初めて育てる方でも育てやすいハーブと言えます。
2.バジルの使い方
バジルは爽やかな香りと、ほろ苦い味わいが特徴のハーブです。
生の葉はピザにのせたり、パスタ料理に使ったりと、イタリア料理で大活躍。
乾燥させた葉は長持ちするため、スープなどに振りかけて彩りをプラスすると、見た目もおしゃれな料理が完成します。
バジルの葉をたっぷり収穫できた時は、オイルに浸してハーブオイルを作ったり、フードプロセッサーで粉砕させてバジルソースにしたりすることも可能です。
さまざまな使い方で料理を楽しみましょう。
3.バジルの収穫方法
バジルは基本的にいつでも収穫できます。
しかし、育てたばかりの時期は背丈が低く、葉数も少ないため、ある程度の大きさに育ってから本格的な収穫をスタートさせましょう。
収穫する時は衛生的なハサミを使い、茎ごとカットするか、葉だけを摘み取ります。
茎をカットする時は、葉が一枚でも残るように切り取ることがポイント。
残した葉の部分から脇芽が伸びて、新しい茎と葉が展開するはずです。
4.バジルの育て方のポイント
ここからはバジルの上手な育て方について、4つのポイントを紹介します。
バジルは家庭菜園やベランダ栽培もできるので、ぜひ育て方を参考にしてみてください。
4-1.日当たりのいい場所で育てよう
バジルが好む環境は、日当たりがよく風通しのいい場所です。
日陰で育ててしまうと葉数が減り、成長が緩慢になったり徒長したりするリスクがあります。
健康的に育てるためにも、日当たり条件は重要なポイントです。
ベランダ栽培などをしている方は、一日を通して日光が当たるように、生育環境を整えてあげましょう。
4-2.保水力のある土作りを目指そう
土作りは保水性を高くすることがコツ。
バジルは水が大好きな植物で、水切れを起こすと株全体が萎れて弱ってしまいます。
水切れを防ぐためにも、保水力のある土作りが肝心。
鉢植えには市販の培養土やハーブ用の土がおすすめ。
庭や花壇に地植えする場合は、堆肥や腐葉土などの有機物をすき込んで、保水力をアップさせてください。
4-3.水やりはたっぷりと与える
鉢植え栽培は水やりを行います。
水やりのタイミングは、土の表面が白っぽく乾いた時に与えるといいでしょう。
この時、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水やりをしてください。
また、夏場は乾燥がはやいため、朝と夕方の涼しい時間帯に1日2回水やりをすると、水切れの心配がありません。
4-4.摘芯でボリュームのある株へ
バジルは摘心をすることにより、株が大きく成長します。
育て始めたばかりの頃は、茎の長さが20cmほど成長したら摘心をして、茎の数を増やしましょう。
全体がこんもりと茂り、葉数も多くなるはずです。
摘心した部分の葉は食べられるので、捨てずに料理で使うといいでしょう。
また、バジルは生育が旺盛なため、葉が茂り過ぎてしまうこともあります。
病害虫が発生したり、風通しが悪くなって蒸れてしまったりするケースもあるため、摘心や剪定をして風通しよく育てましょう。
4-5.緩効性肥料で生育をサポート
肥料は植え付け時に元肥として緩効性肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥は5月〜10月に行います。
緩効性肥料を与える場合は、1ヶ月〜2ヶ月に一度のペースで与えましょう。
液体肥料を与える場合は、一週間〜10日に一度のペースで与えてください。
また、バジルは肥料切れを起こすと、葉の色が薄くなったり、艶がなくなったりします。
このようなサインが見られたら、速効性のある液体肥料を与えて、生育をサポートしてください。
とはいえ、追肥は与え過ぎると肥料焼けを起こしてしまうので、規定の量やペースを守って与えるように注意しましょう。
5.まとめ
今回はバジルの育て方、収穫方法などを紹介しました。
バジルを美味しく育てるためには、上記のポイントを守って育てることが重要です。
摘心をしながら大きく育てれば、バジルをたっぷり収穫できます。
摘みたてのバジルは香りが豊かで、料理を一層美味しく引き立ててくれるはず。
普段の料理にバジルを取り入れ、さまざまなレシピにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。