栄養満点!セロリの種蒔きから収穫までの栽培ポイント5点

シャキシャキっとした食感と独特の香りや味が特徴、サラダ・スープの具材・漬け物など多くの料理で大活躍のセロリ。


栽培がそれほど難しくないセロリは家庭菜園初心者でも楽しみながら育てられる香味野菜です。


今回はこの記事で、プランターを活用したセロリ栽培の種蒔きから収穫まで、順を追って5つのポイントにわけてご紹介します。

◆種蒔き

セロリの生育適温は16~21℃のため、春になり暖かくなってから種蒔きをするのが基本です。


ただし日本は南北に長い列島なので、場所によって種蒔きの適期が異なります。

・冷涼地………5月下旬~6月下旬
・中間地………5月上旬~6月上旬
・暖 地………4月中旬~5月下旬

セロリは種蒔きから収穫まで約3~4ヶ月と栽培期間が長いのが特徴。


もちろん園芸店などで購入した苗から栽培をスタートさせても構いませんが、種蒔きからはじめるなら以下手順を踏む必要があります。

1 種蒔きは育苗箱
2 育苗箱で発芽し、本葉が2~3枚出てきたら元気な苗だけ育苗ポットに移動
3 育苗ポットで本葉が7~10枚になったらプランターに移動

セロリの種は発芽しづらいので、種蒔きの前日に一晩水につけておきます。


育苗箱に種をばらまき、土は薄くかぶせるか、かぶせない程度にとどめましょう。


また、種蒔き後の水やりは水流で種が流れてしまわないように、ジョウロのはす口を上向きにしてたっぷり与えるのがポイントです。


発芽までは乾燥を避けるために土の表面に不織布などをかけ、土が乾燥しない程度に水やりを続けて管理してください。


セロリ栽培を成功させるには、この育苗時期にしっかりとした手入れをし、丈夫な大苗をいかに育てるかが鍵となります。

◆植え替え

既述の通り、苗の本葉が7~10枚出てきたらプランターへ移し替えましょう。


季節は6月中旬から8月が適期


用意するのはプランターと土。


セロリは下に向かって延びる野菜なので深型タイプかつ横幅60㎝程度(株間20~30㎝のため苗は2~3株植え付け可能)のプランターが適しています。


また、土は市販されている野菜用培養土を利用すると手間が省けます。


植え替えのポイントは次の通りです。


・プランターに土を入れる時は、容器の縁から2~3㎝のウォータースペースを確保する
・移し替えの前に植え穴を作っておく
・苗の根に傷がつくと生長に影響を与えるので、根鉢は崩さず丁寧に扱う
・深植えは厳禁!根鉢が少し見える程度の浅植えが基本

◆栽培管理

ここではセロリの普段の栽培管理で必要な作業を見ていきましょう。

・置き場所

セロリの植え替え後の栽培環境は、1日のうち半分が日陰になるような場所が適しています。


それは、セロリが夏場の暑さには弱いから。


よって、1日中直射日光が当たるような場所は避けてプランターを配置してください。

・水まき

セロリは乾燥を嫌い、湿気を好みます。


植物や野菜の水やりでは「土の表面が乾燥したら水やり」というタイプが多くありますが、セロリの場合は「土の表面が乾燥する前に十分な水やり」を心がけましょう。

・追肥

追肥は植え替え後から収穫の間まで、月に2回が目安です。


セロリは肥料を好む野菜。


肥料切れを起こすと株が大きくならないので注意が必要です。


プランター栽培での追肥は、水やりの際に適量の液体肥料を混ぜて与えましょう。

・下葉かきとわき芽かき

セロリの生長が進むにつれて、多くの葉が出てくるようになります。


葉をそのまま放置しておくと必要な場所に栄養が行き渡らなくなるため、黄色に変化した下葉とわき芽は早めに摘み取っておきましょう。

◆かかりやすい病害虫

セロリ栽培で気をつけるべき病気は、芯腐れ病・班点病・軟腐病・葉枯病など。また、害虫ではナメクジ・ハダニ・ハスモンヨトウ・ハモグリバエなどに注意しましょう。


いずれの病害虫も、ふだんからよくセロリの様子を観察して早期発見をすることが大切です。

病気に関しては、夏以降は直射日光の当たらない涼しい場所での栽培がポイント。


病気発生や拡大予防のために定期的に殺菌剤の散布をするとよいでしょう。


また、害虫に関しては、見つけ次第捕殺するか防虫ネットの利用が効果的です。

◆収穫

プランターに植え替えをして3~4ヶ月経過したら、セロリの収穫時期の到来です。


この時期になると初期は横に延びて生長していたセロリも芯葉が上に向かって立ち上がり、高さが30~40㎝にもなります。


収穫は株ごと切り取るか、外葉から少しずつかきとっていくかの2通り。


少しずつかきとる方法は長期にわたって収穫ができますが、収穫期間が長いとスが入ってしまうのでセロリの様子をよく観察しながらおこなってください。

まとめ

セロリ栽培は、こまめな水やり・追肥・病害虫予防など他の野菜に比べて少し手間がかかる部分もありますが、難しい作業は1つもありません。


地植え栽培はもちろん、今回ご紹介したプランターや鉢での栽培もできるので、庭の敷地やベランダ菜園でセロリ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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