ペチュニアは夏のペチュニアに欠かせない代表的な花です。
豊富な花色が魅力で、八重咲きのタイプも人気が高く、秋まで長く花を咲かせます。
しかし、長く育てていると「中心がハゲてしまった」「下葉が茶色くなってしまった」など、トラブルも多く起こります。
こちらの記事では、ペチュニアの花を長く咲かせるコツと育て方を解説するので、ぜひ参考にしてみましょう。
1.ペチュニアの花を長く綺麗に咲かせる4つのコツ
ペチュニアは花付きが良く、一株でも華やかな雰囲気になる草花で、庭や花壇に植えたり、鉢植えやハンギングバスケット、寄せ植えにしたりと楽しみ方もたくさんありますよね。
ただ、花を長く綺麗な状態で咲かせるためにはコツがいります。
それでは、ペチュニアの花を長く咲かせる秘訣をご紹介しましょう。
1-1.花がら摘みをしよう
花がら摘みは、ペチュニアの花を長く咲かせるために重要なポイントです。
枯れた花をそのままにしておくと、次第に種を作って株の栄養が奪われてしまいます。
その結果、ペチュニアに花を咲かせる養分が行き渡らなくなり、花数が少しずつ減ってしまうのです。
また、落ちた花がらをそのままにしておくのもNGです。
雨や湿気により、枯れた花がらがカビを発生させ、灰色かび病を引き起こしてしまうケースがあるからです。
手入れをしっかり行って、次の花をどんどん咲かせましょう。
1-2.切り戻しをする
ペチュニアを育てて一通りの花が咲いたら、必ず切り戻しをしてください。
切り戻しをせずいると、先端部分にしか葉や花が咲かなくなり、中心部分が寂しくなってしまいます。
綺麗に育てるためにも、5月〜9月の間に1〜2回ほど切り戻しをするといいでしょう。
切り戻しをするときは、株のボリュームを1/2〜1/3になるよう剪定します。
このとき、必ず葉を残して切り戻すことが大切です。
1-3.高温多湿に気をつける
近年は品種改良により、高温多湿にも強いペチュニアが出てきていますが、ブランド苗や栄養系のペチュニアであっても、高温多湿の環境は避けた方が無難です。
種子系のペチュニアの場合、梅雨の時期や高温多湿の環境に置かれると、カビや病気を発生させて枯れることも多くあります。
鉢植え栽培なら、軒下などの雨がかからない場所へと、置き場所を変えてあげましょう。
庭植えや花壇の場合は、風通しのいい場所に植え付けたり、泥はねを対策をしたりと、できる限り高温多湿に注意して育ててください。
1-4.追肥を与える
ペチュニアは多くの花を付けるので、肥料切れを起こすと花付きが悪くなります。
花を長く咲かせるために、必ず追肥を与えましょう。
緩効性化成肥料を1ヶ月〜2ヶ月に一度、株元に規定の量を与えてください。
葉色が黄色っぽくなったり薄くなったりする場合は、すぐに栄養を補給できる液肥を併用しましょう。
2.ペチュニアの育て方
続いて、ペチュニアの基本的な育て方をご紹介します。
花を長く咲かせるコツと合わせて覚えていきましょう。
2-1.水やりの仕方
鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いてから水やりをします。
水やりは株の根元に与えるのがポイントです。
また、ペチュニアは乾燥に強い草花ですが、水切れを起こすと下葉が枯れて見た目が損なわれてしまうので注意しましょう。
花壇や庭に地植えしている場合は、植え付け後1ヶ月間、土の表面が乾いたら水やりをします。
その後は降雨だけで問題ありませんが、雨が長く降らなかったり、ペチュニアが萎れたりしてきたら水やりをしてください。
2-2.環境と置き場所
ペチュニアは日向が大好きな草花です。風通しがよく、一日中日光が当たる場所で育てましょう。
雨の日は軒下へと鉢植えを移動させると、傷みが少なく済みます。
2-3.用土
水はけがよく、肥沃な土で育てます。鉢植えは市販の培養土がおすすめです。
自分でブレンドする場合は、赤玉土、腐葉土、ピートモスを使って混ぜ合わせるといいでしょう。
また、ペチュニアは連作を嫌うナス科の草花です。
花壇や庭で同じ場所に植え付けたい時は、少なくとも1〜2年は期間をあけて栽培するよう注意しましょう。
腐葉土、堆肥をすき込み、有機物に富んだ土作りをしてから植え付けてください。
2-5.病害虫
アブラムシは排泄物からウイルスを媒介します。
ペチュニアはアブラムシの被害に合いやすいため、発見したら薬剤を散布して対処しましょう。
大量に発生する前に、手をうつことが大切です。
灰色かび病は梅雨の時期や、長雨が続くと発生しやすくなるので、日々のお手入れが肝心です。
花がら摘みや枯葉摘みをこまめにしておくといいでしょう。
3.まとめ
ペチュニアの花を長く咲かせるコツと、基本的な育て方をご紹介しました。
ペチュニアは暑い夏の時期に絶え間なく、たくさんの花で庭や花壇を彩ってくれます。
花がら摘みと切り戻しの手入れで美しく保ち、追肥を与えることで長く咲き続けます。
高温多湿にも気をつけると、晩秋まで長く花を楽しめるでしょう。
今回の記事を参考にぜひペチュニアを育てて、夏のガーデニングに華やかさと彩りをプラスしてみませんか?