和風のガーデニングで笹を利用するには? 育て方7つのポイント

和風の空間を作りたいとき、重宝する植物の一つに笹があります。


主役の素材にはならないものの、風をうけてそよぐ様は、庭の景色に動きを与えてくれることでしょう。


そこで今回は、ガーデニングで笹を使用する時の注意点や育て方を7つのポイントに分けてご紹介します。

●笹と竹の違いとは?

笹と竹は、どちらもイネ科タケ亜科に属する植物です。


多くの方は見た目ですぐにどちらか判断ができると思いますが、はっきりとした違いを説明するのは難しいのではないでしょうか。


笹や竹は亜種が多く、明確な区別の定義は諸説あります。


一般的な、笹と竹のそれぞれの特徴は以下のとおりです。

・笹……日本だけに見られる植物・耐寒性があり茎の皮が剥がれない

・竹……熱帯地域やアジアの温帯地域で見られ、茎に節があり成長が早い


多くの種類がある笹ですが、なかには人間の背丈ほどに伸びるものもあります。


ガーデニングの素材として利用するなら、背丈の低い笹を選択しましょう。 

●笹を植える適切な場所

笹の栽培に適しているのは、ほどよく日光が当たる半日陰で、いくらか水分のある土壌です。


笹は生命力の強い植物のため、地下茎をどんどん伸ばしながら成長します。


鉢で育てることもできますが、成長スピードが早いことから、あっという間に笹の根が鉢の中で一杯になり、頻繁に植え替えが必要になります。


そのため、笹の栽培は、鉢植えよりも地植えのほうが、管理がしやすくおすすめです。


なお、地植えで笹を育てるなら、周りの植物への影響を考慮し、広い場所を選択してください。

●笹の植付け

地植えの場合、植付け時期にこだわる必要はありませんが、夏場を避けた春または秋がよいでしょう。


植付け前には土をよく耕し、元肥として有機肥料を混ぜ込んでおきます。


また、植え穴は笹の根回りに対し、ひとまわり大きなサイズの穴を用意します。


株間は約20センチを確保して、植え付けた後は、根付くまで十分に水を与えてください。


鉢栽培の場合は、笹のサイズよりも1~2周り大きなサイズの鉢を用意しましょう。

●笹の水やりと肥料

笹は乾燥に弱い植物ですので、鉢植え栽培では土の表面に乾きが見られたら水を十分に与えましょう。


地植えの笹は、降雨のみで足りますので、特別与える必要はありません。


肥料に関しては、地植えと鉢植えともに、与えなくても十分に育ちます。

●笹の花

笹が花を咲かせるのをご存知でしょうか?


笹は5月から7月にかけて、穂の花によく似た花を咲かせることがあります。


花を咲かせる頻度は約60年ごととの説もあるため、なかなかお目にかかる機会はないでしょう。


実のところ、笹の花を咲かせる周期については、あまりよくわかっていません。


また、笹の花の開花は珍しいため、「不幸や飢餓が起きる前触れ」などと昔から言われてきたようですが、この言い伝えにも確固たる理由はないようです。


笹は花を開花させた後に、実をつけます。


実が熟して種ができ、その種によって翌春に新たな生命が誕生します。


笹が花を咲かせる理由は、笹に寿命がきて枯れる前に、子孫を残すための現象と言われています。

●笹の剪定

笹の軽剪定は1年中いつ行なっても構いません。


笹は他の植物に比べ成長が早いため、高さを調節するための剪定は、年に1度は必ず行なうようにしましょう。
高さ調節のための剪定は3月ころがおすすめです。


また、成長とともに笹が茂ると、日当たりが悪くなったり、見栄えが悪くなったりします。


高さの調節が済んだあと、4月ころに透かし剪定で、風通しのよい環境を作ってあげましょう。

●ガーデニングでおすすめの笹3選

最後に、根締めや生け垣などガーデニングで使用するおすすめの笹を3つご紹介しましょう。

・コグマザサ

クマザサよりも葉が小さく、冬になっても枯れることはありません。


暖かい時期は、葉全体が緑色で覆われますが、冬になると縁が白に変化するため、葉色の変化を楽しめる風情のある笹です。


背丈も低いので扱いやすく、グランドカバーにも適しています。

・クマザサ

人の背丈ほどにも伸びる大型の笹で、日本各地で自生している姿が見られます。


風が当たることで葉の縁が白くなるため、雪に覆われたクマザサは緑を保つことが可能です。


昔から薬草としても利用され、現在では料理の飾り付けとしても使われています。

・ミヤコザサ

細長く薄い葉が特徴のミヤコザサ。


高さは50~80センチほどで収まるため、ほどよい高さの笹を植えたいとお考えの方におすすめです。


多くのミヤコザサは、冬になると枯れてしまいます。


枯れたとしても、翌年新芽を出して新たに生まれ変わります。

●さいごに

お気に入りの笹はありましたか?


笹は頑強な植物のため、暑さにも寒さにも強く、夏越しや冬越しをするための特別な手間はいりません。


また病害虫の心配もほぼないため、日常管理においても適度に剪定を行なっていけば、和風テイストの庭造りに役立つでしょう。


注意すべきは、地植えの際にどんどん成長して広がってしまうこと。


心配であれば、植付けのときに土の中に仕切りを入れて、笹の栽培場所を囲ってあげてくださいね。

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カラフルで丈夫な花を育てたい人必見!メネシアの育て方6ポイント

今回ご紹介する「メネシア」は、花の咲く時期が長く、鉢植え・地植えを問わずに栽培できる植物です。


育て方の基本をおさえ、適切なタイミングで切り戻しを行なえば、夏場を除いて多くの花を鑑賞できます。


今回は、メネシアの育て方や人気品種など、6つのポイントでご紹介します。

●「メネシア」ってどんな花?

メネシアは、南アフリカを原産地とするゴマノハグサ科に属する植物です。


草丈は15~30センチとコンパクト。


花の咲く時期は、真夏を除く3~12月までと長期に渡り、室内栽培では冬期も花を楽しめる開花時期の長さが魅力です。


ただし、基本的には丈夫なメネシアでも、高温には弱いため、夏季は花が枯れやすい特徴も。


メネシアは、品種によって一年草と多年草の両方があり、花色の数の多さや、かわいらしい花の形によって、多くは鉢植えや寄植えの素材として使われています。

●メネシアの好む環境

メネシア栽培の場所選びで注意するのは、「雨が当たらない場所に植える」ということです。


理由は、メネシアに雨が当たってしまうと、花の色が変色したり、華奢な花びらが落ちたりするからです。


高温期は直射日光の当たる場所は避け、半日陰になるような場所に移動させてあげるとよいでしょう。


前述のとおり、メネシアは丈夫な植物ですので、夏季以外は日光が当たり、風通しの良い場所で育てるのが基本です。


また、土は排水性の良いものを好みます。市販の土を使うなら、「草花用培養土」を利用しましょう。

●メネシアの植え付け

メネシアの種の植え付け適期は、以下のとおり場所によって異なります。


・関東より西……9月~10月

・関東より東……春


種からの栽培では、育苗ポットに浅植えを基本にして植えます。


育苗ポットでは日陰で水分を与えて育てますが、秋に植えたメネシアは、翌年の春が到来してから植え替えを行ないましょう。


市販されている苗を購入して育てる場合、購入時に気をつけるポイントは次のとおりです。


・葉の色艶がよい

・徒長していない

・茎がしっかりしている


メネシアは日光が不足すると、茎がひょろひょろと成長する「徒長」しやすい特徴があります。


徒長しているメネシアは、あまり丈夫ではない証拠ですので、なるべく避けたほうがよいでしょう。

●メネシアの日常管理

メネシアの基本的な日常管理について見ていきましょう。

・水やり

鉢植え栽培では、土の表面が乾いたら水を十分に与えます。


地植え栽培の場合、基本的には降雨のみで育つため、水を与える必要はありません。


本来メネシアは、乾燥した地域で育つ植物のため、夏は加湿に注意が必要です。


特に鉢植えでは、冬場は水やりの回数を減らしながら育ててください。

・肥料

植え付け時の元肥は、粒状の緩効性肥料を与えます。


追肥は、最も花が咲く3月~6月、9月~10月に2週間に1回の頻度で、液体肥料を与えましょう。


地植え栽培では、肥料の量は鉢植えよりも控えめが基本。


いずれの方法においても、肥料が多いと葉ばかりに栄養がいってしまうため、適量または少なめの量を意識しましょう。

・植え替え

鉢で育てたメネシアの根を観察し、窮屈そうに感じたら、3~4月に植え替えしましょう。

・切り戻し

開花時期の長いメネシアは、1つの株にたくさんの花が咲きます。


多くの花を咲かせたいなら、花が先終わった株の上部から2節目を切り戻しておくと、そこからさらに新芽が成長して、2番花を楽しむことができます。


花後に下に落ちてしまった花びらは、病害虫の防止や景観を保つためにも、都度処分するようにしてください。

●メネシアのかかりやすい病害虫

メネシアに発生しやすいのは、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシです。


病気は、風通しの悪さや加湿が原因で、灰色かび病が発生しやすくなります。


花がらの処理で防げる場合がありますので、花がら摘みは怠らないようにしてください。

●メネシアの人気品種2選

洋風の庭にマッチするメネシアには、たくさんの品種があります。


ここでは、人気品種を2つご紹介します。


お庭の雰囲気にあうメネシアを見つけてくださいね。

・サンサシアプラス・チェリーオンアイス

チェリーオンアイスは、メネシアのなかでも耐暑性に優れたバイカラーが魅力のシリーズ。


宿根草と一年草の掛け合わせにより作られた、サンサシアプラスの一種です。


チェリーオンアイスの花弁は、1つの花に赤と白が入りますが、赤とピンクの組み合わせの「ベリーデライト」も人気。


にぎやかで活力あふれる寄植えをつくりたい人におすすめできるメネシアです。

・大輪ネメシア

豪華で落ち着きのある雰囲気のメネシアを育てるなら、宿根草の大輪メネシアがおすすめです。


その名のとおり、一般的なメネシアよりも花弁が大きく、分枝がよいため、たくさんの花を咲かせます。


シックな花色が多く、耐寒性に優れる特徴があります。

●さいごに

メネシアは一年草や宿根草など、品種による栽培の違いはほぼありません。


かわいらしい見た目の印象とは異なり、強い植物のため、加湿や雨に注意すれば、失敗することはないでしょう。


開花時期も長く、花数も多いため、庭の主役になる花をお探しの方は、ぜひメネシア栽培にチャレンジしてみましょう。

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アイビーを育てよう! 植え付けから増やし方までの6つのポイント

観葉植物のなかでもメジャー、育てやすさ抜群のアイビー。


星型やハート型の可憐で小さな葉が集合している見た目で、インテリア性の高さからも人気です。


そこで今回はアイビーの植え付けから増やし方まで、ポイントを6つに分けてご紹介しましょう。

●アイビーの魅力とは?

学名「ヘデラ」の名でも呼ばれる、常緑性のつる性樹木アイビー。


鉢植え・地植え・水耕栽培などで育てられ、頑強な特性をもつため、誰もが育てやすい植物です。


アイビーは単体での栽培はもちろん、グランドカバーや寄植えの材料としても活躍するので、他の植物との組み合わせを楽しむことも可能。


くわえて品種の多さ、百均やホームセンターなどでいつでも入手できるのも、日常にアイビーを手軽に取り入れられる魅力といえるでしょう。

●アイビーの植え付け

アイビーを育てるなら、ビニールポットに入っている苗の購入が一般的です。


店頭で品質の良いアイビーを選ぶには、葉に厚みとツヤがあるものを選びましょう。


鉢そこから根が出ているアイビーは、根詰まりを起こしている可能性があるので極力さけるようにしてください。


購入したアイビーを鉢や地植えにするなら、適期は春から秋にかけて。


植え付けの注意点として、地植えにするなら繁殖した場合を想定して場所を選択しましょう。


なぜならアイビーは繁殖力が強い植物のため、土の中で根がどんどん広まるからです。


また周辺の壁などをつたって伸びることも想定されるので、まわりの植物や建物の環境も考慮してください。

●アイビーの好む用土・温度・日光量

室内でアイビーを育てるなら、市販されている観葉植物用の培養土が最も手間がかかりません。


自分で作るなら通気性や排水性を考慮し、小粒赤玉土と腐葉土を6対4で配合させておきましょう。


地植えの場合は植える場所の土をしっかりと耕した後に、腐葉土を混ぜてください。


アイビーの耐寒温度は0~3℃と低いため、暖かい地域なら外での冬越しが可能です。


寒地または寒冷地での栽培なら、鉢植えにして冬の到来とともに室内にアイビーを入れてあげましょう。


日光量に関しては、日の当たる場所で育てるのが基本です。


ただし季節や環境によっては、以下のような注意点に気をつけてください。


・夏の直射日光は葉焼けの原因になるので避ける

・耐陰性はあるものの、葉の色艶の悪化や徒長の原因となるため、定期的に日に当てる

●アイビーの日常のお手入れ

環境が整えば、グングンと成長を続けるアイビー。


日常のお手入れについて見ていきましょう。

・水やり

アイビーは乾燥すると下に位置する葉から枯れていきます。


春から秋にかけての成長期は、土の表面が乾いたら十分に水を与えます。


成長が穏やかになる冬の時期は水やり頻度を控えめにし、乾燥気味に育てましょう。


またハダニの発生をおさえるために、定期的な葉水が効果的です。

・肥料

肥料やりは絶対に必要とされるものではありませんが、与えた方が、成長速度が早くなる効果が期待できます。


与える時期は春から秋にかけて。


固形の緩効性肥料を2ヵ月に1度の割合で少量与えましょう。


適度な量であれば液肥でも構いません。

・剪定と切り戻し

アイビーが成長を続けると思った以上にツルが伸び、見た目のバランスが悪くなることがあります。


強い植物なので、ツルの生え際でなければどの場所で切っても大丈夫です。


剪定するのはバランスが崩れている場所のほかに、古く色が悪くなっている葉、混み合って邪魔になっている葉などです。


注意するのはアイビーの成長期にあたる春から秋にかけておこなう点。


また剪定で使うナイフやハサミなどの道具は、切れ味がよく清潔なものを使用してください。


剪定で切り落としたアイビーは捨てずに、小さな花瓶に入れて水耕栽培も楽しめますので、お部屋のインテリアとして活用してみましょう。

・植え替え

アイビーを鉢で育てるなら、1~2年に1回の割合で一回り大きな鉢への植え替えが必要です。


というのは、アイビーは成長が早く、鉢の中で根がパンパンになって根詰まりをおこしやすくなるからです。


植え替えの適期は春から秋にかけての暖かい時期。


植え替えでの注意点は次のとおりです。


・植え替え前は水やりを控え、土を乾燥させておく

・鉢から出したアイビーの根が変色または傷んでいるならカットする

・根が鉢一杯に詰まっていたら、根鉢を少し崩す

・新しい鉢への植え替え後は、水やりを十分におこなう 

●アイビーを増やすには?

可愛らしい見た目、手間のかからない日常管理で難なく育てるアイビーを増やしたいと思いませんか?


アイビーのおもな増やし方には、水挿しと挿し木の2方法があります。

・水挿し

アイビーは剪定のときに切断した枝、贈り物などの花束などの中に入っているものを、水を入れた容器などに挿しておくだけで、発根したり葉が増えたりします。


直射日光をさけ、できるだけ毎日新鮮な水に取り替えるのがポイントです。


また、水の中に使っている葉は腐敗して水を汚す原因になるので、取り除いておきましょう。


また水挿しである程度まで成長したら、土に移動させた方が葉の色艶がよくなります。

・挿し木

挿し木は真夏を除いた季節におこないます。


挿し木にするアイビーは、10~15cmくらいの長さが適しています。


用土にはきちんと自立できるくらいの深さまで挿し、発根するまでの約1ヵ月間は乾燥気味かつ半日陰で育てましょう。

●アイビーのかかりやすい病害虫

アブラムシ・カイガラムシ・ハダニには注意が必要です。


特にハダニは、気温が高く乾燥している条件が整ったときに発生しやすい特徴があります。


したがって、霧吹きで葉水をかけて潤いを与えるなどの対策が必要です。


もちろん薬剤での駆除もハダニ駆除の効果を発揮します。

●まとめ

地植えでの繁殖力の影響を考慮しておけば、アイビーは誰もが手間なく育てられる観葉植物です。


室内や戸外での寄植えなど、いろいろな楽しみ方ができるので、アイビーを増やしながらガーデニングを楽しんでくださいね。

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可憐なクリスマスローズ!育て方の8つのポイントを紹介

クリスマスローズは冬から春の時期に花が咲き、うつむくような姿が魅力的な花です。


キンポウゲ科の種類で、育てやすく強健な特徴を持ちます。


しかし、「もっとたくさんの花を咲かせたい」と、花付きに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?


クリスマスローズの上手な育て方をヒントに、可憐な花をたくさん咲かせましょう。

クリスマスローズ・育て方のポイント①環境

クリスマスローズは暑さを嫌います。


そのため、夏は半日陰や明るい日陰で育てるようにしましょう。


春、秋、冬の時期は、あたたかい日差しの下で育てると生長がよくなり、花付きも多くなります。


鉢植えで育てる場合は季節に合わせて、置き場所を変えるなどの工夫をするといいでしょう。


地植えで育てる場合は、西日の当たらない場所に植え付けることが大切です。


また、直射日光を防ぐ方法として、植栽を植え付けるのもおすすめ。


葉が生い茂っている木の下にクリスマスローズを植えると、夏場の直射日光を木漏れ日のようにしてくれる効果があります。


落葉樹を選べば、冬場は日が当たるようになるので、クリスマスローズに適した環境づくりができるでしょう。

クリスマスローズ・育て方のポイント②用土

<土のブレンド割合例>

・赤玉土 4
・腐葉土 3
・軽石 2
・その他 1(くん炭、堆肥など)

クリスマスローズは排水性や通気性のいい土を好むため、市販の培養土を使用するか、土をブレンドして適したものをつくりましょう。


地植えする場合は石灰を撒いておき、土の酸度を調節しておきます。


初めて育てる方はクリスマスローズ専用の培養土がおすすめ。


肥料や土がちょうどよくブレンドされているので、安心して育てられるでしょう。

クリスマスローズ・育て方のポイント③植え付け

クリスマスローズは秋から春の時期が、植え付けに適しています。


秋に購入したクリスマスローズは、これから見頃になる株です。


古い根や土を十分に落としてから植えつけてください。


冬に植え付ける場合は、霜や寒風によるストレスが加わるため、強く根をいじると弱ってしまうケースがあります。


なるべく根を痛めないように、そのまま植え付けるといいでしょう。


春の時期も冬同様です。


花を咲かせることに養分を使っているので、根を優しく扱いましょう。

クリスマスローズ・育て方のポイント④水やり

水やりは鉢植えで育てている時に限り必要になります。


地植えしているクリスマスローズは雨だけで十分に育つので、特に必要ありません。


鉢植えの水やり方法は、土の表面が乾いてから与えましょう。


水やりのやり過ぎは、根腐れや病気の原因となります。


しかし、水が乾きやすい夏場は、1日に1〜2回の水やりが必要になることもあります。


昼間に水やりをすると、高温多湿の環境をつくりだしてしまうため、朝と夕方の涼しい時間帯にあげるように注意しましょう。

クリスマスローズ・育て方のポイント⑤肥料

クリスマスローズの花を上手く咲かせるには肥料が必要です。


地植えは9〜10月ごろに追肥を与えましょう。


緩効性化成肥料は肥料効果が長続きするので、1度与えれば十分です。


ただ、肥料をあげ過ぎると肥料焼けを起こしてしまうので、必ず規定の量を与えるように注意しましょう。


液体肥料を与えるときは、水で希釈したものを1週間に1度のペースで与えます。


開花が終わる4月ごろには液体肥料をストップしてください。

クリスマスローズ・育て方のポイント⑥植え替え

地植えの場合、植え替えの必要は特にありません。


けれど、クリスマスローズが混み合ってくると風通しが悪くなり、病害虫が発生するリスクも少なくありません。


こういった場合はクリスマスローズを掘り上げて、植え替えの検討をおすすめします。


鉢植えで育てている場合は、植え替えをしないでいると、根詰まりを起こしてしまいます。


根詰まりを起こすと生育が止まってしまうためため、1年に1回は植え替えをしましょう。


すると、生育がよくなり、花数も自然と増えていきます。

クリスマスローズ・育て方のポイント⑦株分け

クリスマスローズは株分けで増やすことができます。


株分けをおこなう時期は、クリスマスローズの生育が盛んな10〜11月くらいが目安です。


株分けをするために、まずはクリスマスローズを掘り上げます。


株元を見ると、自立した株が数本あることが分かると思います。


だいたい2〜3本を目安に、ナイフを使って株分けをおこないましょう。


株分けしたものは古い根や土も一緒に取り除き、新しい土に植え替えます。

クリスマスローズ・育て方のポイント⑧手入れ

クリスマスローズの手入れは、古くなった葉と花がらを摘み取ること。


新しい芽が出始めた10〜12月ごろに、ハサミを使って葉を地際まで剪定します。


黄色や茶色くなった葉や、傷んでいる葉は、見つけ次第剪定をしたり、摘み取ったりして取り除きましょう。


また、咲き終わった花はそのままにしておくのではなく、摘み取ってあげると景観を美しく保てます。


クリスマスローズの花は長持ちするので、切り取って室内に飾るのもおすすめですよ。

まとめ

今回はクリスマスローズの育て方について、ポイントごとに詳しく解説しました。


上記を参考に、クリスマスローズの可憐な花をたくさん咲かせてみましょう。

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栄養満点!セロリの種蒔きから収穫までの栽培ポイント5点

シャキシャキっとした食感と独特の香りや味が特徴、サラダ・スープの具材・漬け物など多くの料理で大活躍のセロリ。


栽培がそれほど難しくないセロリは家庭菜園初心者でも楽しみながら育てられる香味野菜です。


今回はこの記事で、プランターを活用したセロリ栽培の種蒔きから収穫まで、順を追って5つのポイントにわけてご紹介します。

◆種蒔き

セロリの生育適温は16~21℃のため、春になり暖かくなってから種蒔きをするのが基本です。


ただし日本は南北に長い列島なので、場所によって種蒔きの適期が異なります。

・冷涼地………5月下旬~6月下旬
・中間地………5月上旬~6月上旬
・暖 地………4月中旬~5月下旬

セロリは種蒔きから収穫まで約3~4ヶ月と栽培期間が長いのが特徴。


もちろん園芸店などで購入した苗から栽培をスタートさせても構いませんが、種蒔きからはじめるなら以下手順を踏む必要があります。

1 種蒔きは育苗箱
2 育苗箱で発芽し、本葉が2~3枚出てきたら元気な苗だけ育苗ポットに移動
3 育苗ポットで本葉が7~10枚になったらプランターに移動

セロリの種は発芽しづらいので、種蒔きの前日に一晩水につけておきます。


育苗箱に種をばらまき、土は薄くかぶせるか、かぶせない程度にとどめましょう。


また、種蒔き後の水やりは水流で種が流れてしまわないように、ジョウロのはす口を上向きにしてたっぷり与えるのがポイントです。


発芽までは乾燥を避けるために土の表面に不織布などをかけ、土が乾燥しない程度に水やりを続けて管理してください。


セロリ栽培を成功させるには、この育苗時期にしっかりとした手入れをし、丈夫な大苗をいかに育てるかが鍵となります。

◆植え替え

既述の通り、苗の本葉が7~10枚出てきたらプランターへ移し替えましょう。


季節は6月中旬から8月が適期


用意するのはプランターと土。


セロリは下に向かって延びる野菜なので深型タイプかつ横幅60㎝程度(株間20~30㎝のため苗は2~3株植え付け可能)のプランターが適しています。


また、土は市販されている野菜用培養土を利用すると手間が省けます。


植え替えのポイントは次の通りです。


・プランターに土を入れる時は、容器の縁から2~3㎝のウォータースペースを確保する
・移し替えの前に植え穴を作っておく
・苗の根に傷がつくと生長に影響を与えるので、根鉢は崩さず丁寧に扱う
・深植えは厳禁!根鉢が少し見える程度の浅植えが基本

◆栽培管理

ここではセロリの普段の栽培管理で必要な作業を見ていきましょう。

・置き場所

セロリの植え替え後の栽培環境は、1日のうち半分が日陰になるような場所が適しています。


それは、セロリが夏場の暑さには弱いから。


よって、1日中直射日光が当たるような場所は避けてプランターを配置してください。

・水まき

セロリは乾燥を嫌い、湿気を好みます。


植物や野菜の水やりでは「土の表面が乾燥したら水やり」というタイプが多くありますが、セロリの場合は「土の表面が乾燥する前に十分な水やり」を心がけましょう。

・追肥

追肥は植え替え後から収穫の間まで、月に2回が目安です。


セロリは肥料を好む野菜。


肥料切れを起こすと株が大きくならないので注意が必要です。


プランター栽培での追肥は、水やりの際に適量の液体肥料を混ぜて与えましょう。

・下葉かきとわき芽かき

セロリの生長が進むにつれて、多くの葉が出てくるようになります。


葉をそのまま放置しておくと必要な場所に栄養が行き渡らなくなるため、黄色に変化した下葉とわき芽は早めに摘み取っておきましょう。

◆かかりやすい病害虫

セロリ栽培で気をつけるべき病気は、芯腐れ病・班点病・軟腐病・葉枯病など。また、害虫ではナメクジ・ハダニ・ハスモンヨトウ・ハモグリバエなどに注意しましょう。


いずれの病害虫も、ふだんからよくセロリの様子を観察して早期発見をすることが大切です。

病気に関しては、夏以降は直射日光の当たらない涼しい場所での栽培がポイント。


病気発生や拡大予防のために定期的に殺菌剤の散布をするとよいでしょう。


また、害虫に関しては、見つけ次第捕殺するか防虫ネットの利用が効果的です。

◆収穫

プランターに植え替えをして3~4ヶ月経過したら、セロリの収穫時期の到来です。


この時期になると初期は横に延びて生長していたセロリも芯葉が上に向かって立ち上がり、高さが30~40㎝にもなります。


収穫は株ごと切り取るか、外葉から少しずつかきとっていくかの2通り。


少しずつかきとる方法は長期にわたって収穫ができますが、収穫期間が長いとスが入ってしまうのでセロリの様子をよく観察しながらおこなってください。

まとめ

セロリ栽培は、こまめな水やり・追肥・病害虫予防など他の野菜に比べて少し手間がかかる部分もありますが、難しい作業は1つもありません。


地植え栽培はもちろん、今回ご紹介したプランターや鉢での栽培もできるので、庭の敷地やベランダ菜園でセロリ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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パクチーの栽培から収穫へ!5つの作業をご紹介

独特の香りや味で、注目を集めているパクチー。


今や、さまざまな飲食店で使われている食材です。


こちらの記事では、家庭でも簡単に栽培・収穫ができるパクチーの育て方について、土作りや植え付け方法、葉や種の収穫の仕方などを解説していきます。

パクチーの栽培①土作り

【プランター・鉢植え栽培】

パクチーをプランターや鉢植えで栽培する方は、市販の培養土がおすすめです。


適度に保水性があり、通気性や排水性がいいものを選びましょう。


自分で土をブレンドする場合には、赤玉土を6〜7割、腐葉土を4〜3割をブレンドして使います。


プランターや鉢植えでは、栄養素が水やりで流れ出てしまったり、根から吸収されやすくなったりと、肥料が不足しがちです。


緩効性化成肥料を混ぜておくと、肥料効果がじっくりと長く効くため、パクチーがよく育つようになります。

また、プランターや鉢に用土を入れる前には、鉢底石を敷いて根腐れを防ぎ、通気性をよくすることも大切ですよ。

【地植えする場合】

パクチーを地植えで栽培する方は、まず土の酸度調整をおこないましょう。


植え付けの約2週間前に、苦土石灰を撒いて、よく耕しておきましょう。


1〜2週間後には、腐葉土や堆肥を入れて、土を耕しながら混ぜ込んでください。


また、元肥に緩効性化成肥料も混ぜ込んでおくと、土に栄養素を補給できます。

パクチーの栽培②植え付け

【種の植え付け】

パクチーの種まきは、3月〜4月と、9月〜10月の気温が20度くらいの時期がおすすめです。


種から栽培をスタートするなら、まずは下処理をしましょう。


パクチー丸い種を、指を使って半分に割ります。


次に、種を一晩ほど水につけておきましょう。


パクチーの種は固いので、こうすることで発芽率がグンと上がります。


下処理を終えた種は、セルトレイやポット、プランターに撒きます。


土に3〜4mmのくぼみをつくり、種まきをしましょう。


撒き終わったら土をふんわりと被せて、ハスロをつけたジョウロで水やりをして終了です。


早ければ約1週間ほどで発芽します。混み合ってきたら間引きをして、ゆったりと栽培しましょう。

【苗の植え付け】

苗を植え付ける時期も、種まきと同様に3月〜4月、9月〜10月がおすすめです。


パクチーの苗の植え付けは、根の扱いに注意するのがポイント。


直根性の根なので、傷つけると成長が止ってしまいます。


苗をポットから取り出したら、根鉢を崩さずに、できるだけそのまま植え付けるようにしてくださいね。


プランターや鉢植えに植え付けるときは、水やりがしやすいように、ウォータースペースをつくっておきましょう。

パクチーの栽培③日常の手入れ

パクチーは、水が大好きな植物。


そのため、日常の手入れの中で、水やりは特に重要です。


プランターや鉢植えの水やりは、土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをおこないましょう。


夏場は水が乾きやすいので、毎日水やりをしてください。


朝と夕方の1日に2回水やりをしてもいいでしょう。


地植え栽培の方は、追肥をしなくても十分に育ちます。

しかし、プランターや鉢植えは栄養素が流れ出やすいので、2ヶ月に1度、緩効性化成肥料をひとつまみほど与えてください。

5月〜6月ごろには、パクチーの花が咲き出します。


花が咲くと、全体が硬くなったり新芽が出なくなったりするので、開花する前に摘み取りましょう。

また、パクチーは害虫の被害にあうこともあります。


「できる限り無農薬で育てたい」という方がほとんどだと思うので、日常の手入れで害虫がいないかをチェックしておきましょう。


葉の裏や混み合っている部分に隠れているケースもあるので、葉や茎が食害にあっていたら、よく探してみてくださいね。

パクチーの収穫④葉の収穫時期・やり方

パクチーが上手に育ってきたら、いよいよ収穫です!


収穫時期は、パクチーの花が咲く前におこないましょう。


全体が20〜30cm程度になってきたら、ハサミを使って外側の葉から収穫していきましょう。


柔らかそうな茎を選ぶのもポイントです。


また、株ごと収穫もできるので、株元の土を少し掘り、ハサミで大胆に切り取ってください。


パクチーの収穫後は新鮮なうちに、生で食べたり調理したりして、美味しく食べましょう。

パクチーの収穫⑤種の収穫・保存

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* * * * 今日も、鬱陶しい梅雨空😩 キュウリの虫よけに植えたパクチー。花が咲き終わって、種が出来てきました🎶 そのまま枯れる迄置いて、収穫。コリアンダーシードと呼ばれています😃 中国名は香菜(シャンツァイ)ですが、日本ではあの虫の匂いに似ている事から「カメムシ草」とも言うらしいです😱 種はパクチーの嫌な匂いもなくてホッ❗️パウダータイプはカレーを作る時に使うけれど、ホールの使い方は今ひとつ判りません😅 * * * * #キュウリの虫よけ #パクチーの花 #パクチーの種 #コリアンダーシード

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パクチーをまた栽培したい方は、花を咲かせたままにし、実が茶色くなるまで待ちます。



次に、茎ごと切り取り、風通しのいい場所でカラカラになるまで乾燥させましょう。


乾燥が十分でないと、種にカビが生えてしまうことがあるので、しっかりおこなってください。


乾燥し終わった種は、茎から一粒ずつ摘み取り、ガラス瓶や保存容器に入れておきましょう。乾燥剤を入れておくと安心です。


パクチーの種は、調理にも活用できます。


翌年の栽培用と、調理用に種を分けて、ぜひパクチーの種も味わってみてくださいね。

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