植物を種から育てることで、コストの削減と多くの苗が手に入るというメリットがあります。
しかし、「種から育てるのは自信がない」「発芽せずに失敗してしまう」この様な声が多いのも事実です。
今回は種まきに失敗しない6つのポイントを解説していきます。
こちらの記事を参考にして、ぜひ種まきにチャレンジしてみてくださいね!
発芽温度
最初のポイントは、種の発芽温度です。
種にはそれぞれ発芽に適した温度があります。
冬を代表する一年草、パンジーを例に挙げましょう。
パンジーは気温が20度前後で発芽しますが、25度を超えてしまうと暑さによって発芽が厳しくなってしまいます。
よって、気温が下がってきた9月〜10月くらいに種まきをしてあげると、発芽率が上がります。
また、時期を逃してしまい11月〜12月にまいた場合は、気温が下がり種の発芽は厳しくなってしまいます。
今回はパンジーを例に挙げましたが、植物によって適した発芽温度は異なります。
種を購入する時には、商品パッケージに種まきの時期が記載されているので、そちらをチェックするようにしましょう。
自分で種を採取した場合には、必ず種まきに適した時期や発芽温度を調べ、確認してください。
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好光性種子か嫌光性種子か?
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2つ目のポイントは、好光性種子・嫌光性種子のどちらのタイプなのかを知ることです。
ほとんどの種は嫌光性種子なので、土を上に被せることで発芽させることができます。
しかし、夏を代表とするペチュニア、金魚草などは、光がないと発芽しない光好性種子です。
このような光好性種子をまく場合、覆土してしまうと光が当たらずに発芽してくれなくなってしまうので、
土の上にパラパラとまいて光に当ててあげるといいでしょう。
水やりの際には、種が流されないようにジョーロにハスロを付けて水やりをするか、
霧吹きでスプレーするように水をかけてあげるのがおすすめです。
種まきの仕方
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種まきの仕方を解説する前に押さえておきたいポイントは、種まきをする植物が直根性の植物であるかというところです。
直根性の植物は根を下に伸ばし、移植を嫌います。
せっかく発芽したのに植え替えをしたら枯れてしまった。
このような時は、植物が直根性であった可能性があります。
茨城のひたち海浜公園で一躍人気になったネモフィラも直根性の植物。
これらの直根性の植物を種まきする場合は、直まきと言って植えたい場所にそのままパラパラと種まきするのがおすすめです。
こうすることで移植による根のダメージを避け、植え替えをする手間もなくなります。
直根性の植物は、なるべく直まきにするということを押さえておきましょう。
それ以外の植物は、ポットやプランター、育苗箱に種まき用の土を入れて種をまきます。
光好性種子以外は、種をまいて軽く土を被せ覆土し、水やりをしたら終了です。
管理の仕方
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発芽するまでは、乾燥させないように水やりをするのがポイントです。
常に土の状態を観察し、乾燥していないかチェックしましょう。
底面吸収トレーを使うと、常に水を張っておけばいいだけなので便利です。
また、嫌光性種子の場合は暗くしてあげることで、発芽率をあげることができます。
育苗箱やポットの上に、日光を遮る工夫をしてあげるか、日陰に置くといいでしょう。
種が発芽したら日よけを取り、明るい場所へ置いて管理するようにします。
間引き
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種が発芽してくると密集した状態になるので、間引きをしましょう。
間引きでのポイントは、健康な苗を選定することです。
・葉が黄色い
・貧弱なもの
・葉が揃っていない
上記のようなものは、ピンセットを使って引き抜いていきます。
この時、健康な苗を一緒に引き抜いてしまわないように気をつけてください。
土が掘り起こされてしまうような場合には、ハサミを使って上部を切り取ってしまうといいでしょう。
植え替え
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本葉が4枚くらいになったら、植え替えをしましょう。
植え替えでのポイントは、事前に土を湿らせておくことです。
土を湿らせておくことで、根についた土が落ちにくくなり、痛めてしまうことを防ぎます。
小さいポットを用意して、苗を1本ずつ植え替えていきます。
この時も手で扱うのが不安であれば、ピンセットや箸を使ってあげるといいでしょう。
植え替え後の管理は、土の表面が乾いてから水やりをするようにします。
液体肥料を1週間〜10日に一度あげて、苗の成長を助けましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
種まきは主に6つのポイントを押さえることで発芽率をあげ、上手に健康な苗を作ることができます。
今まで種まきに失敗してしまっていた方は、
特に発芽温度、光好性種子・嫌光性種子、直根性の植物であるかを必ず確認してから、種まきをするようにしましょう。
こちらの種まきの仕方を参考に、ぜひガーデニングに役立ててくださいね!