気楽にガーデニングを楽しもう!植えっぱなしOKの手間いらず花6選

水やりや肥料、剪定など、何かと手間のかかるガーデニング作業。


「少しでも楽に草花を育てたい」

「手間いらずの花ってある?」


そうお悩みではありませんか?

あまりに手間がかかる草花ばかりを育てていると、疲れてしまうこともありますよね。


今回は、庭植えで手間のかからない宿根草を6つご紹介しましょう。

芝桜

芝桜といえば、一面ピンクの絨毯のように咲き誇っている姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

4~5月の1~2週間と花期が短い芝桜は、青・白・紫・復色とピンク以外の花色も多数。

広い面積に芝桜を植えるなら、どの品種や色を選ぶかによって庭の雰囲気が大きく変わります。

活用方法はグランドカバーや花壇などですが、もちろん小さなスペースでプランター栽培を楽しむことも可能。

地植えの芝桜は、日当たりの良い場所と排水性に優れた土を利用し、根づいた後なら水やりの心配もありません。

また、かかりやすい病気や害虫がほぼないのも、手間いらずで育てやすい花の大きな理由となるでしょう。

特に必要な作業は「花がら摘みと目土」。

株元の土が少なくなってきたら、土や砂を足しましょう。

目土で株と土の活着が進むことによって、新芽が増加します。

シュウメイギク

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#しゅうめいぎく 華奢な感じが好きです。

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シュウメイギクの開花時期は8月下旬から11月まで。

可憐な白やピンクの花姿は、秋の訪れを感じさせます。

保水性かつ排水性のある土と程良く日光のあたる場所を好み、耐陰性と耐寒性に優れているのが特徴。

そのため、植える場所は株元に直射日光が当たるような場所は避けましょう。

水やりは降雨のみで大丈夫。

あまりにも日照りが続くようであれば、十分な水分を与えてください。

肥料を与えるなら春と秋の2回。植えてから数年経過し、株が混み合ってきたら株分けをしてあげましょう。

また、草丈が高くなったシュウメイギクには支柱を添えてあげると茎が折れたり、倒れたりするのを防げます。

切り花としても活用ができるので、たくさんの花が咲いたら水揚げをして家の中でも開花を楽しんでくださいね。

宿根アスター

直径1~3㎝の花を咲かせる宿根アスターは、キクの縮小版のような形をしています。

クジャクが羽を広げた姿から名付けられた「白孔雀」が有名ですが、白・ピンク・紫・青・赤など花色があり、草丈も30~180㎝とバラエティに富んでいるため、お気に入りを見つけるのも楽しいでしょう。

日光を好むので、1年中日が当たる場所に植えるのが鉄則。

水やりは降雨のみで十分です。植えるときに緩効性化成肥料を元肥として土に入れておけば、追肥の必要もほぼありません。

花数を増やしたいなら、春先に摘芯をおこないましょう。

また、寒冷地で育てるなら冬が来る前に株元に藁を敷いたり、土を盛ったりして凍結防止につとめましょう。

クリスマスローズ

寒さが到来し、殺風景になった庭に彩りを添えるのがクリスマスローズの存在です。

冬から春にかけて咲く花なので耐寒性に優れていますが、10~5月の寒い時期には土中での凍結を防ぐため、水やりはお日様の出ている午前中にたっぷりと与えてください。

夏場の水やりは基本的に降雨のみでまかない、高温多湿を防ぐために乾燥気味で育てるのがポイントです。

植える場所は直射日光の当たらない「明るい日陰」を選び、肥料は10月に緩効性肥料を1回施しましょう。

クリスマスローズの最大の魅力は、種で増やすと1株ずつの花色が違うこと。

開花するまでどんな花を咲かせるのか分からないため、沢山植えることで自分の好みの花に出会える可能性が高くなりますよ。

シラー

シラーは南アフリカやユーラシア大陸を原産地とする、球根から育てる宿根草です。

開花時期は3~6月上旬の春で、夏になると休眠期に入ります。

程良い日なたとアルカリ性の土を好むため、植える前に土の酸度調整をしておきましょう。

水やりは球根の植え付け時と冬場乾燥した時。

夏の休眠期は水やりをする必要はありません。

シラーの球根は土の中で自然分球しますが、特に増やす予定がないのであれば、土から球根を掘り起こす必要はありません。

必要な作業は、花が咲いた後の始末。

花が全て咲き終わったら、剪定バサミを利用して花茎(かけい)の基部から切断しておきましょう。

ツルニチニチソウ

ツルニチニチソウはその名の通りツルを伸ばす植物です。

地面を這いながら生長するツルはグランドカバーにも使えますし、株分けしたツルニチニチソウをハンギングバスケットにして上から垂らしても素敵です。

主な花色は白・青・紫の3種類。春から初夏にかけて爽やかな雰囲気の庭づくりにピッタリの植物です。

日なたから半日陰を好み、根付いた後の水やりは不要。

元肥に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおけば、追肥をする必要もありません。

想像した以上にツルの生長が早いときは、間引きや切り戻しをして形をコンパクトに仕上げましょう。


気になる植物はありましたか? 

手間のかからない花を植えると、庭作業にかける時間や手間を今よりも省くことができます。

また、手間いらずの宿根草はガーデニング初心者にも難しい栽培管理がないため、気軽にチャレンジができるでしょう。

これからガーデニングプランを立てる予定があるなら、是非参考にしてみてくださいね。

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庭植えを楽しむなら土が基本!土作りの基本ポイント5つをご紹介

寒い冬が終わり気温も段々と上昇してくる中、ガーデニングに最適な季節が到来しましたね。
春は「何を植えようかな?」と考えを巡らすのも楽しい季節。
植える植物が決定したら、その前に「土作り」をしておきましょう。
土は花や野菜が育つ上でとても重要な要素。
7今回は、土作りの5つのポイントについてご紹介します。

どうして「土作り」が重要?

園庭や鉢で植物を育てるとき、日光や水分と同様に土はとても重要な役割を果たします。植物にとって土は人間の「住居」と言うことができるでしょう。
土質の善し悪しは、水分の吸収・排出・養分の摂取・根の安定など植物の生長に大きな影響を与えます。
植物にとって「良い土の条件」とはどのようなものか4つのポイントに絞って見ていきましょう。

・保水性
土の中に水分を含む度合いを指します。
保水性を保つことで植物は水を吸収して生長することができます。
・排水性
土の中の不必要な水分を排水する力を指します。
排水性がないと、いつまでも余分な水が土の中にとどまり、根が腐ったり新鮮な空気が土の中に入ってきたりするのを邪魔します。
・通気性
新鮮な空気が土の中に入り込む度合いを指します。
植物は葉以外に根からも酸素を吸収しますが、通気性のない土では根が窒息して根腐れの原因になることもあります。
・保肥性
土の中に肥料を蓄える力を指します。
保肥性がないといくら肥料を施しても植物が栄養を吸収しないので、与える意味がなくなります。

このように元気な野菜や花を育てるためには、最初の作業項目である「土作り」が重要なことがお分かり頂けると思います。
まず植物を植える場所が決定したら、枝・石・雑草などの余分なモノを取り除いておきましょう。

土の酸度を調べる

植えたい花や野菜が決まったら、土壌酸度計を使って土壌酸度を測ってみましょう。
土壌酸度はpH で表し、7が中性・7以上は酸性・7以下はアルカリ性と判断します。
以下のように花や野菜によって好む土壌酸度は異なります。

トマト6.0~6.5pH
ソラマメ6.5~7.0 pH
大根5.0~7.0 pH
スズラン・キキョウ 5.5 pH以下
サクラ・ライラック 6.5~7.5 pH

一般的な植物であれば5.5~7.0 pH位であれば育つことが可能ですが、スズランやキキョウのようにアルカリ性の土壌を好む植物もあるので、事前に調べておくことが重要です。
日本は雨が多いので、放置しておくと土が酸性に傾きやすくなる傾向にあります。
基本的には植え付けをする2~3週間前(土を耕した後)に苦土石灰などの施して植える植物にとって適正な土壌になるように調整しておきましょう。

土を耕す

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冬の間、雪に埋もれていた土やしばらく使用していない土は硬くなっている傾向にあります。
ふかふかとした柔らかい土を作るためには、スコップや鍬を使って土を耕していきましょう。
耕す深さは約30㎝位。大きな土の塊などは、通気性を阻む原因になるので細かく砕いておきましょう。

堆肥・肥料を施す

土を耕し、酸度調整のための苦土石灰などを施して最低1週間が経過したら、堆肥と肥料を施します。
有機質(落ち葉や家畜のふん)を発酵させた堆肥を使う目的は土壌改良をするため。
堆肥は良い土のポイントとなる保湿性・排水性・通気性の質を高め、微生物を増やし、柔らかい土になるように導いてくれます。
基本的には1㎡に2~3㎞の堆肥が適量ですが、種類によって量は異なるので、よく確認してから蒔くようにしてください。
散布方法は植える場所全体に均等に行き渡るように施すこと。
蒔いた後は鍬を使って耕して土に馴染ませるようにします。

堆肥を施したら次のステップは肥料です。
肥料には固形と液体、化成肥料と有機肥料があります。
土作りの段階では固形タイプの肥料を使い「窒素・リン酸・カリ」の植物に必要な3要素がしっかりと配合されている化成肥料を使うと良いでしょう。
堆肥と同じく、まんべんなく適量を散布したらスコップなどで耕して土と馴染ませるようにしてくださいね。

畝を作る

畝とは家庭菜園で野菜などを育てる時に作る「土が盛り上げられたところ」を指します。
畝を作る理由には、雑草が生えづらくなる・栽培管理や作業がしやすい・排水性が良くなることなど。
畝を作る時はスコップや鍬、半月鍬などを使います。
畝は植物に日光がまんべんなく当たるように、東西に延びるように設置しましょう。
畝の幅や高さは植える野菜などによって異なります。
野菜の大きさや必要な株間を事前に調べておくようにしましょう。
一般的には、幅が肩幅から1m位、高さが20㎝位のものを作ると、多くの野菜に適用することができますよ。
大きく育つ野菜を育てる時は、畝と畝の間隔を広く確保しておくことも忘れずに。
また、畝にマルチングをする時は、畝幅に合わせてマルチのサイズを選んでおくことも大切です。

花や野菜の生長は、土の質に大きく左右されます。
小さいスペースでの土作りは人の手で行うことができますが、広い場所では耕耘機などの機械の力を借りた方が楽かもしれませんね。
植物の種類によって細かなポイントは違いますが、土作りは一度覚えてしまえば難しいことはありません。
植え付けの前に行う土作りをしっかりと行うことで、綺麗な花を咲かせたり、栄養価のたっぷりある元気な野菜を収穫したりしてガーデニングを楽しみましょう。

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