植える前に確認! ツタを植えるときに知っておきたいポイント5つ

グランドカバーや外壁装飾でよく目にするツタ。


ツタの醸し出す独特の雰囲気を上手に活用している家を見かけると「素敵だな」と思いますよね。


見た目の美しさに惹かれてガーデニングに即活用したい方も多いかと思いますが、ツタは扱いに注意が必要な植物です。


そこで今回は、ガーデニングでツタを取り入れるときに知っておきたいポイントを5つご紹介したいと思います。

1 ツタを植えるメリット

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ツタの活用で得られるメリットは次のとおりです。
 

・外壁、庭の見た目がオシャレになる
・断熱効果で省エネにつながる
・遮音効果がある
・外壁のひび割れ防止になる


ツタの活用で一番良い効果を感じるのは、なんと言っても緑でオシャレな空間を演出できることでしょう。


表情豊かなツタを利用すると、庭や建物の雰囲気がガラッと変わります。


またツタを外壁に這わせると、外側または内側からの暑い空気を遮断できるため、暖房や冷房を今まで以上に使用する必要がなくなると同時に遮音効果も期待できます。


加えて外壁がツタで覆われていると、日光や雨風の影響が少なくなるため、外壁のひび割れ防止につながります。

2 ツタを植えるデメリット

ツタを植えるメリットと同時に、以下のデメリットもしっかり把握しておきましょう。


・生命力が旺盛なので細やかな手間が必要
・虫が発生しやすい
・外壁を傷める場合がある


ツタは生命力の強い植物です。


そのため放置しておくと、思わぬ場所まで伸びていってしまうことも。


手の届く範囲であれば問題ありませんが、高所や壁と壁などの奥まった場所まで伸びると、手入れが難しくなる場合があります。


美しいツタの景観を保つためには、成長具合の細やかなチェックが必要です。


またツタはムカデ・アリ・毛虫・ゴキブリ・スズメバチなどの虫が生息しやすい植物です。


見た目に美しく涼しげなツタですが、手入れをしないままにしておくと、換気口や窓から虫が建物内に入りやすくなってしまいます。


さらにツタは外壁のコーキングにダメージを与える、外壁の破損部分に入り込んで成長を続ける、付属の住宅設備を破損するなどの悪影響を及ぼす場合があります。


またツタの枯れ葉を放置しておくと、排水溝が詰まる可能性も出てきます。

3 ツタと上手に付き合うためには

ツタのデメリットを知ってしまうと、ガーデニングでの活用を躊躇してしまう方もいるかもしれませんね。


ツタを上手に活用するには、以下の点に気をつけましょう。


・適切な場所に植える
・トレリス、アーチ、ネットを活用


国内で流通しているツタは約400種。


もちろん種類によって、耐寒性、耐暑性、色や形など特性はさまざまです。


そのため壁面に這わせて育てるのが適したものや、グランドカバーに向いているものなど、それぞれの品種の特徴を理解したうえで利用することが大切です。


お手入れの手間を考えて外壁を利用したくないのなら、トレリス、アーチ、ネットなどを活用してみましょう。


外壁への悪影響を減らせると同時に、手の届く範囲でツタを管理できます。

4 外壁に伸びたツタの除去方法

意図せずツタが伸びてしまった場合、除去しなければ景観や外壁などにダメージが発生します。


業者に頼まずツタの除去する場合の方法は次のとおりです。


・手作業で剥ぎ取る
・除草剤で根を根絶される
・ガスバーナーやライターであぶる


不必要なツタを目の前にしたら、手で引っ張って壁から引き剥がしたくなりますよね。


若いツタであれば容易に手で剥がせますが、ある程度成長したツタの場合、力をかけて剥がすと壁に跡が残ります。


壁に残る跡の多くは「気根」と呼ばれるツタの根。


壁や木にツタが伸びてはえるのは気根があるためで、気根が壁面に残るとそこから水分を得て再び成長します。


そのため手作業でツタを除去するなら、事前にホースなどで水をまいて柔らかくしておき、鍬やハサミを利用して茎を切断しましょう。


壁面に気根が残った場合は、外壁にキズをつけないように注意しながら、ヘラで削ぐかブラシでこすりましょう。


ツタを根本から除去したいなら除草剤の利用や火で炙る方法がありますが、周りの植物や壁の塗装などの影響を考慮して注意しながらおこないましょう。

5 目にする機会の多いツタ3つ

・ナツヅタ

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ツタ(蔦)別名ナツヅタ(夏蔦)、アマヅラ(甘葛)は、本州、四国、九州に分布し、山野では樹木や岩壁を這い登って生育する、ブドウ科の蔓性落葉性藤本です。 ツタの名は、他の植物な岩などに「伝って」伸びることから名付けられ、ナツヅタという別名は、ウコギ科キヅタ(木蔦)をフユヅタ(冬蔦)と呼んだため、その対比で呼ばれました。 日本では、古来、蔦の茎から採取した樹液を煮詰めてアマヅラ(甘葛)と呼ばれる甘味料を作り、砂糖の代用品として利用したそうです。 #ツタ #蔦 #ナツヅタ #夏蔦 #筑波実験植物園 #autumnleaves #bostonivy #japanesecreeper #parthenocissustricuspidata

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コンクリートや石ばかりでなく、ガラスでも吸着して成長します。秋には紅葉する姿が見られます。生命力が強く放置していてもどんどん育つため、壁面緑化に多く使われています。

・フユヅタ

一年中緑色を保ち、ナツヅタのように紅葉はしない常緑品種です。日当たりを好みますが、日陰でも育ち乾燥に強い特徴があります。

・ヘデラ(アイビー)

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半日陰を好む常緑品種。強い日光はあまり得意とせず、特に斑入り品種は葉焼けしやすいので注意が必要です。

さいごに

ツタの栽培で注意すべき点は、成長が早いゆえに放置しておくことで引き起こすデメリットでしょう。


ただし、しっかり管理をおこなえば、美しい景観の維持や省エネなど十分なメリットを受けられます。


ツタをガーデニングに活用するさいは、今回ご紹介したような注意点に十分留意して植えてくださいね。

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