観葉植物にはお部屋の空気清浄や湿度調整、ストレス軽減やリラックスなどの効果があります。
お気に入りの植物に囲まれた生活は楽しみや癒しを与えてくれますが、育てているうちに想像以上に大きくなってしまうことも。
観葉植物の生長がはやいと、頻繁に鉢の植え替えが必要になったり、部屋の空きスペースを圧迫したりと手間や置き場所の工夫が必要になることもあるでしょう。
そこで今回は生長が遅めの観葉植物5つを厳選して、各植物の特徴や大きくなりすぎない管理方法などについてご紹介します。
ガジュマル
「幸福の木」としても有名なガジュマルは独特な幹と光沢のある深緑色の葉が特徴です。
好む栽培環境は直射日光の当たらない日なたの暖かな場所。
気温の高い季節は土の表面が乾燥したらたっぷりと、気温の低い季節は土が乾燥して2~3日経過してから水を与えましょう。
また、アブラムシやハダニなどの害虫を防ぐためにも毎日葉水をするのも忘れずに。ガジュマルは1~2年に1度植え替えをしないと根詰まりを起こします。
定期的に植え替えをするとその分大きく生長することがありますが、徒長枝、黄色に変化したり混み合ったりしている葉を5~7月の間に剪定しておくと、コンパクトな形をキープできます。
多少切りすぎたと感じてもガジュマルは生命力が強いのであまり気にしなくても大丈夫です。
ドラセナ・コンパクタ
50種類以上の園芸品種があるドラセナには「ドラセナ・ワーネッキー」「ドラセナ・コンシンネ」「ドラセナ・フラグランス」などの名の知れた種類があります。
特徴は横に広がらず、上に向かって成長すること。
これらのドラセナは全て生長速度が早いのが特徴ですが、ドラセナの中でも小型品種「ドラセナ・コンパクタ」を選べば長期間にわたってコンパクトなドラセナが楽しめます。
適切な置き場所は室温15度以上あるレースカーテン越しに日光の当たる場所。日のあたりが弱いと葉色が薄くなるので注意が必要です。
夏場の水やりは土の表面が乾燥したらたっぷりと与え、秋から春にかけては様子を見ながら控えめに。
また、置き肥や液体肥料での肥料やりも欠かさずおこないましょう。
大きな鉢への植え替え頻度は2~3年に1度。毎年4~5月には伸びすぎた茎を剪定しておきましょう。
ユッカ・デスメティアーナ
ユッカは中央アメリカから来たアメリカ大陸を原産地とする常緑性の低木。
現地では47種類が自生していますが、日本国内においてもさまざまな種類のユッカが販売されています。
その中でも生長速度の遅い「ユッカ・デスメティアーナ」は冬の気温が低い季節になると葉の色が緑から赤紫色に変化するレアな品種。
直射日光や寒さにも強く、約マイナス5度まで耐える力があるため、寒冷地以外での地植えでも十分に育てられます。
室内の観葉植物として育てるなら室温が0度以下にならないように気をつけ、日光の当たる風通しの良い場所に置きましょう。
水やりは土が乾燥したら十分に、冬期は控えめに与えてください。
暖かい季節の生長期には置き肥を施し、葉水を与えてカイガラムシを予防しましょう。
カンノンチク
ツヤッツヤのカンノンチク♪̊̈♪̆̈
— 観葉植物のお店 e-RAN (@eran002) February 27, 2019
福を呼ぶ縁起が良い観葉植物です⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
葉っぱに艶があることから緑の宝石って言われてます( ᵒ̴̶̷ωᵒ̴̶̷ )
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カンノンチク(観音竹)は、葉の形が竹に似ていることから名付けられたヤシ科に属する低木です。
縁起の良い植物としても知られ、その姿形は洋風と和風どちらの部屋にも馴染みます。
大きくなると3メートルほどになると言われていますが、生長速度がゆっくりで横に向かって伸びないため、限られたスペースで栽培するのに適しています。
カンノンチクには耐陰性がありますが、あまり日光が当たらないと枝が徒長することもあるため直射日光の当たらない日なたに置いてあげるのがベスト。
育てるうえで気をつけるのは水やりの分量です。というのは、カンノンチクは水分過多または乾燥のどちらが原因でも、葉の先が枯れる場合があるからです。
水やりは、夏は土が乾燥する前、秋以降は土が乾燥してから3~4日経過してから与えましょう。
トックリヤシ
マスカリン諸島を原産地とするトックリヤシは、その名の通りヤシ科に属する常緑性の高木。
地植えされているトックリヤシは高さ15メートルにもなるほどに生長しますが、国内店舗で販売されているものは小さく、鉢で育てるならまずそこまで大きくなることはありません。
また生長速度が極めてゆっくりであるため、室内で育てる植物として人気があります。管理上気をつけるのは最低でも10度以上の室温を保つこと。
トックリヤシは本来南国の植物なので暑さに強い半面、寒さには弱く10度以下になると枯れてしまいます。
また、コンパクトな形に仕上げるための剪定や切り戻しは厳禁。脇芽が出ない植物なので一度切断した場所から新しい芽は出てきません。
ほどよく日光が当たる場所に置き、水やりは控えめに与えて乾燥気味に育て、あれこれ手を出さずに育てるのがポイントです。
観葉植物を育てるなら長期間大事にお世話したいですよね。
観葉植物を購入するときは、どれくらいの大きさまで生長するか予想を立てて購入しましょう。