胡蝶蘭は縁起がよく育てやすいことから、お祝い事の贈り物に人気の花です。
花は長期間咲き続けてリビングや玄関を彩ります。
しかし、「胡蝶蘭を枯らしてしまった」「花が咲き終わったあとはどうしたらいいの?」と困っている方も多いはず。
こちらの記事では胡蝶蘭の育て方や管理方法まで、上手に育てる7つのコツをご紹介します。
1.日当たりの良い環境で育てよう
胡蝶蘭は熱帯地方の植物で、木の上に根を張って育ちます。
そのため、あたたかい環境を好み、寒さを苦手とします。
室内で育てる場合、室温が5度を下回ると胡蝶蘭が枯れてしまうことがあるので、エアコンで温度を調節しましょう。
ただ、エアコンの風が当たったり、暖房器具の近くに置いたりすると、胡蝶蘭が乾燥してしまうので、置き場所に注意してください。
また、胡蝶蘭は直射日光にも気をつける必要があります。
強い直射日光に当たると葉焼けを起こし、葉が枯れ落ちてしまいます。
窓際の日当たりの良い場所は、胡蝶蘭の生育環境に適していますが、さらにレースのカーテンを活用し、日差しをやわらげることで、胡蝶蘭が生き生きと育つでしょう。
2.水やりは7日〜10日に1回
胡蝶蘭の水やりは7日〜10日に1回の水やりが基本です。
胡蝶蘭は土ではなく、バークチップや水苔を使っているので、水の量はコップ1杯で足ります。
一つの鉢に2〜3株の胡蝶蘭が入っている場合は、それぞれの株元にコップ1杯ずつの水を与えましょう。
水やりは気温が下がってきたら、昼間のあたたかい時間帯に行うように心がけてください。胡蝶蘭は冷たい水も苦手です。
冬場の水やりは常温の水を使い、昼間の時間に与えるようにするのも大切なポイントです。
葉がシワシワになっている時は、水不足も考えられます。
バークチップや水苔が乾いているのが確認できたら、あたたかい時間に水やりをしましょう。
水が浸透するように少しずつ、時間をかけて水やりをしてください。
3.水受け皿に水を溜めない
胡蝶蘭を枯らしてしまう方の多くは、水のあげ過ぎであったり、水受け皿に溜まった水をそのままにしたりして、加湿にしてしまうことがほとんどの原因です。
一度根腐れをすると復活は厳しく、そのまま枯死してしまいます。せっかく頂いた胡蝶蘭を枯らしてしまうのは、もったいないですよね。
胡蝶蘭の根腐れを防ぐためにも水やりが終わったら、水受け皿に溜まっている水を必ず捨てるように心がけましょう。
丁寧に育てれば、胡蝶蘭もきっと答えてくれるはずですよ。
4.乾燥には葉水が効果的
胡蝶蘭の乾燥が気になる場合には、霧吹きを使って葉水をかけるのが効果的です。
水受け皿に水が溜まる心配もないので、気軽にできるのもうれしいですね。
一枚ずつ葉水をし、積もったホコリを流して病害虫のチェックも一緒に行いましょう。
葉の裏側や茎、株元など、いつもと変わった様子がないか、隅々まで確認してください。
5.病気の葉は切り取る
健康的な胡蝶蘭の葉は、少しずつ黄色くなって枯れ落ちていきます。この場合、特に剪定は必要ないので、自然と枯れ落ちるのを待ちましょう。
葉が茶色や白っぽくなってしまった時は、直射日光による葉焼けを起こしている可能性が高いです。
早期に置き場所を変えるか、レースのカーテンや遮光ネットを使い、直射日光を遮ってください。
茶色くなった部分が少しの場合はそのまま様子を見ますが、葉の大部分が茶色くなってしまったら切り落としてください。
胡蝶蘭の葉がその他の色に変色したり、斑点ができたりした場合、病気や害虫が考えられます。
衛生的なハサミを使って、変色や斑点ができた箇所を大きく切り取りましょう。
ハダニやカイガラムシがいないか、置き場所に問題はないかなど、原因を探って対処することが大切です。
6.花が咲き終わったら2番花の準備
胡蝶蘭の花が全て咲き終えたら、2番花を咲かせる準備をしましょう。
まずは、支柱やテープから胡蝶蘭の茎を丁寧に外します。
支柱は抜いても抜かなくてもどちらでも構いません。
次に、胡蝶蘭の茎を剪定します。
下から3〜5節ほど残して、ハサミを使って切り取りましょう。
節から2〜3cm上を剪定するのがポイントです。
剪定が終わったら2番花が咲くまで、室温や水やりに注意しながら管理します。
2番花が開花するまで数ヶ月かかることもあるので、気長に待ちましょう。
7.株を休ませよう
2番花も咲き終わったら、茎を株元で剪定し、胡蝶蘭をゆっくり休ませます。
こうすることで、胡蝶蘭が栄養をたくさん蓄えて、充実した株へと生長します。
次の花芽をつけるためにも重要なポイントです。
花がないと寂しげですが、上手に育てれば再び花を咲かせてくれますよ。
まとめ
胡蝶蘭の花が咲いている間は、室内の直射日光や寒い場所を避けて飾り、花を楽しみましょう。
全ての花が咲き終わったあとは、2番花を咲かせて楽しむのもおすすめです。
胡蝶蘭は適切な環境で育てれば何年も育てられる植物なので、育て方や管理の方法を参考に、上手に育ててくださいね。