和風のガーデニングで笹を利用するには? 育て方7つのポイント

和風の空間を作りたいとき、重宝する植物の一つに笹があります。


主役の素材にはならないものの、風をうけてそよぐ様は、庭の景色に動きを与えてくれることでしょう。


そこで今回は、ガーデニングで笹を使用する時の注意点や育て方を7つのポイントに分けてご紹介します。

●笹と竹の違いとは?

笹と竹は、どちらもイネ科タケ亜科に属する植物です。


多くの方は見た目ですぐにどちらか判断ができると思いますが、はっきりとした違いを説明するのは難しいのではないでしょうか。


笹や竹は亜種が多く、明確な区別の定義は諸説あります。


一般的な、笹と竹のそれぞれの特徴は以下のとおりです。

・笹……日本だけに見られる植物・耐寒性があり茎の皮が剥がれない

・竹……熱帯地域やアジアの温帯地域で見られ、茎に節があり成長が早い


多くの種類がある笹ですが、なかには人間の背丈ほどに伸びるものもあります。


ガーデニングの素材として利用するなら、背丈の低い笹を選択しましょう。 

●笹を植える適切な場所

笹の栽培に適しているのは、ほどよく日光が当たる半日陰で、いくらか水分のある土壌です。


笹は生命力の強い植物のため、地下茎をどんどん伸ばしながら成長します。


鉢で育てることもできますが、成長スピードが早いことから、あっという間に笹の根が鉢の中で一杯になり、頻繁に植え替えが必要になります。


そのため、笹の栽培は、鉢植えよりも地植えのほうが、管理がしやすくおすすめです。


なお、地植えで笹を育てるなら、周りの植物への影響を考慮し、広い場所を選択してください。

●笹の植付け

地植えの場合、植付け時期にこだわる必要はありませんが、夏場を避けた春または秋がよいでしょう。


植付け前には土をよく耕し、元肥として有機肥料を混ぜ込んでおきます。


また、植え穴は笹の根回りに対し、ひとまわり大きなサイズの穴を用意します。


株間は約20センチを確保して、植え付けた後は、根付くまで十分に水を与えてください。


鉢栽培の場合は、笹のサイズよりも1~2周り大きなサイズの鉢を用意しましょう。

●笹の水やりと肥料

笹は乾燥に弱い植物ですので、鉢植え栽培では土の表面に乾きが見られたら水を十分に与えましょう。


地植えの笹は、降雨のみで足りますので、特別与える必要はありません。


肥料に関しては、地植えと鉢植えともに、与えなくても十分に育ちます。

●笹の花

笹が花を咲かせるのをご存知でしょうか?


笹は5月から7月にかけて、穂の花によく似た花を咲かせることがあります。


花を咲かせる頻度は約60年ごととの説もあるため、なかなかお目にかかる機会はないでしょう。


実のところ、笹の花を咲かせる周期については、あまりよくわかっていません。


また、笹の花の開花は珍しいため、「不幸や飢餓が起きる前触れ」などと昔から言われてきたようですが、この言い伝えにも確固たる理由はないようです。


笹は花を開花させた後に、実をつけます。


実が熟して種ができ、その種によって翌春に新たな生命が誕生します。


笹が花を咲かせる理由は、笹に寿命がきて枯れる前に、子孫を残すための現象と言われています。

●笹の剪定

笹の軽剪定は1年中いつ行なっても構いません。


笹は他の植物に比べ成長が早いため、高さを調節するための剪定は、年に1度は必ず行なうようにしましょう。
高さ調節のための剪定は3月ころがおすすめです。


また、成長とともに笹が茂ると、日当たりが悪くなったり、見栄えが悪くなったりします。


高さの調節が済んだあと、4月ころに透かし剪定で、風通しのよい環境を作ってあげましょう。

●ガーデニングでおすすめの笹3選

最後に、根締めや生け垣などガーデニングで使用するおすすめの笹を3つご紹介しましょう。

・コグマザサ

クマザサよりも葉が小さく、冬になっても枯れることはありません。


暖かい時期は、葉全体が緑色で覆われますが、冬になると縁が白に変化するため、葉色の変化を楽しめる風情のある笹です。


背丈も低いので扱いやすく、グランドカバーにも適しています。

・クマザサ

人の背丈ほどにも伸びる大型の笹で、日本各地で自生している姿が見られます。


風が当たることで葉の縁が白くなるため、雪に覆われたクマザサは緑を保つことが可能です。


昔から薬草としても利用され、現在では料理の飾り付けとしても使われています。

・ミヤコザサ

細長く薄い葉が特徴のミヤコザサ。


高さは50~80センチほどで収まるため、ほどよい高さの笹を植えたいとお考えの方におすすめです。


多くのミヤコザサは、冬になると枯れてしまいます。


枯れたとしても、翌年新芽を出して新たに生まれ変わります。

●さいごに

お気に入りの笹はありましたか?


笹は頑強な植物のため、暑さにも寒さにも強く、夏越しや冬越しをするための特別な手間はいりません。


また病害虫の心配もほぼないため、日常管理においても適度に剪定を行なっていけば、和風テイストの庭造りに役立つでしょう。


注意すべきは、地植えの際にどんどん成長して広がってしまうこと。


心配であれば、植付けのときに土の中に仕切りを入れて、笹の栽培場所を囲ってあげてくださいね。

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カラフルで丈夫な花を育てたい人必見!メネシアの育て方6ポイント

今回ご紹介する「メネシア」は、花の咲く時期が長く、鉢植え・地植えを問わずに栽培できる植物です。


育て方の基本をおさえ、適切なタイミングで切り戻しを行なえば、夏場を除いて多くの花を鑑賞できます。


今回は、メネシアの育て方や人気品種など、6つのポイントでご紹介します。

●「メネシア」ってどんな花?

メネシアは、南アフリカを原産地とするゴマノハグサ科に属する植物です。


草丈は15~30センチとコンパクト。


花の咲く時期は、真夏を除く3~12月までと長期に渡り、室内栽培では冬期も花を楽しめる開花時期の長さが魅力です。


ただし、基本的には丈夫なメネシアでも、高温には弱いため、夏季は花が枯れやすい特徴も。


メネシアは、品種によって一年草と多年草の両方があり、花色の数の多さや、かわいらしい花の形によって、多くは鉢植えや寄植えの素材として使われています。

●メネシアの好む環境

メネシア栽培の場所選びで注意するのは、「雨が当たらない場所に植える」ということです。


理由は、メネシアに雨が当たってしまうと、花の色が変色したり、華奢な花びらが落ちたりするからです。


高温期は直射日光の当たる場所は避け、半日陰になるような場所に移動させてあげるとよいでしょう。


前述のとおり、メネシアは丈夫な植物ですので、夏季以外は日光が当たり、風通しの良い場所で育てるのが基本です。


また、土は排水性の良いものを好みます。市販の土を使うなら、「草花用培養土」を利用しましょう。

●メネシアの植え付け

メネシアの種の植え付け適期は、以下のとおり場所によって異なります。


・関東より西……9月~10月

・関東より東……春


種からの栽培では、育苗ポットに浅植えを基本にして植えます。


育苗ポットでは日陰で水分を与えて育てますが、秋に植えたメネシアは、翌年の春が到来してから植え替えを行ないましょう。


市販されている苗を購入して育てる場合、購入時に気をつけるポイントは次のとおりです。


・葉の色艶がよい

・徒長していない

・茎がしっかりしている


メネシアは日光が不足すると、茎がひょろひょろと成長する「徒長」しやすい特徴があります。


徒長しているメネシアは、あまり丈夫ではない証拠ですので、なるべく避けたほうがよいでしょう。

●メネシアの日常管理

メネシアの基本的な日常管理について見ていきましょう。

・水やり

鉢植え栽培では、土の表面が乾いたら水を十分に与えます。


地植え栽培の場合、基本的には降雨のみで育つため、水を与える必要はありません。


本来メネシアは、乾燥した地域で育つ植物のため、夏は加湿に注意が必要です。


特に鉢植えでは、冬場は水やりの回数を減らしながら育ててください。

・肥料

植え付け時の元肥は、粒状の緩効性肥料を与えます。


追肥は、最も花が咲く3月~6月、9月~10月に2週間に1回の頻度で、液体肥料を与えましょう。


地植え栽培では、肥料の量は鉢植えよりも控えめが基本。


いずれの方法においても、肥料が多いと葉ばかりに栄養がいってしまうため、適量または少なめの量を意識しましょう。

・植え替え

鉢で育てたメネシアの根を観察し、窮屈そうに感じたら、3~4月に植え替えしましょう。

・切り戻し

開花時期の長いメネシアは、1つの株にたくさんの花が咲きます。


多くの花を咲かせたいなら、花が先終わった株の上部から2節目を切り戻しておくと、そこからさらに新芽が成長して、2番花を楽しむことができます。


花後に下に落ちてしまった花びらは、病害虫の防止や景観を保つためにも、都度処分するようにしてください。

●メネシアのかかりやすい病害虫

メネシアに発生しやすいのは、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシです。


病気は、風通しの悪さや加湿が原因で、灰色かび病が発生しやすくなります。


花がらの処理で防げる場合がありますので、花がら摘みは怠らないようにしてください。

●メネシアの人気品種2選

洋風の庭にマッチするメネシアには、たくさんの品種があります。


ここでは、人気品種を2つご紹介します。


お庭の雰囲気にあうメネシアを見つけてくださいね。

・サンサシアプラス・チェリーオンアイス

チェリーオンアイスは、メネシアのなかでも耐暑性に優れたバイカラーが魅力のシリーズ。


宿根草と一年草の掛け合わせにより作られた、サンサシアプラスの一種です。


チェリーオンアイスの花弁は、1つの花に赤と白が入りますが、赤とピンクの組み合わせの「ベリーデライト」も人気。


にぎやかで活力あふれる寄植えをつくりたい人におすすめできるメネシアです。

・大輪ネメシア

豪華で落ち着きのある雰囲気のメネシアを育てるなら、宿根草の大輪メネシアがおすすめです。


その名のとおり、一般的なメネシアよりも花弁が大きく、分枝がよいため、たくさんの花を咲かせます。


シックな花色が多く、耐寒性に優れる特徴があります。

●さいごに

メネシアは一年草や宿根草など、品種による栽培の違いはほぼありません。


かわいらしい見た目の印象とは異なり、強い植物のため、加湿や雨に注意すれば、失敗することはないでしょう。


開花時期も長く、花数も多いため、庭の主役になる花をお探しの方は、ぜひメネシア栽培にチャレンジしてみましょう。

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キンモクセイ(金木犀)の育て方は?鉢植えやベランダ栽培など7つのコツを解説!

キンモクセイ(金木犀)は三大香木の1つで人気のある庭木です。


そんなキンモクセイを「鉢植えで育てたい」「ベランダ栽培をしたい」という人も多いはずです。


こちらの記事ではキンモクセイについて育て方のコツを紹介。


鉢植えやベランダ栽培にも触れていくので、詳しく知りたい方は必見です。

1.キンモクセイの基本情報

キンモクセイは中国が原産地で、江戸時代に日本へ渡来してきたと言われています。


別名ギンモクセイ、ヒイラギ、ヒイラギモクセイなどと呼ばれ、庭木や公園、街路樹など、多くの場所で植えられている人気の常緑樹です。


主な特徴はキンモクセイの花の香り。


9月〜10月ごろに開花期を迎え、あたりに強い香りを漂わせます。


花言葉は「謙虚」「気高い人」「真実」「陶酔」など。


強い印象を残す香りがある一方で、控えめに咲く小さなオレンジ色の花から、このような花言葉がつけられたそう。


性質は暑さに強いものの、寒さにはやや弱い傾向にあるので、寒冷地での栽培は難しいです。


耐陰性はありますが、花木は日当たりのいい場所の方が花付きがよくなるので、用途に合う場所で育ててください。

2.鉢植えやベランダ栽培はできる?

キンモクセイは鉢植え栽培やベランダ栽培といった育て方も可能です。


ただし、樹高が高く成長してくると風の影響を受けやすくなり、鉢植えごと倒れて枝が折れてしまうといったケースも少なくありません。


そのため鉢植えやベランダ栽培では、鉢植えが倒れないように周囲を支えるか、風の影響を受けにくい場所で育てるなど、工夫して育てることが必要になります。

3.【キンモクセイの育て方】7つのコツを紹介

それでは、キンモクセイの育て方を紹介していきます。


7つのコツを解説していくので、上手な育て方の参考にしてみてくださいね。

3-1.環境

暖かい場所を好むキンモクセイは、日当たりがよく風通しのいい場所で育てることがポイントです。


葉が密に茂るので生垣としても活用できますが、道路脇などの大気が汚れた場所では花付きが悪くなるケースもあるので注意が必要です。


また、寒さが厳しい地域では庭植えが難しいので、鉢植え栽培で室内に取り込んでしまうのがおすすめです。

3-2.水やり

地植えでは根がしっかりと張るまで水やりをします。


土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えましょう。


根付いたあとは降雨だけで問題なく育つので、水やりは不要です。


鉢植えの育て方は、水切れをさせないことがポイントです。


特に夏場は水切れを起こしやすく、花数が減ってしまったり葉が枯れ落ちたりする原因となるので気を付けてください。


土の表面が乾いていたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。


冬は休眠期に入るので、水やりは控えめに行いましょう。

3-3.肥料

キンモクセイを植えつける時に、元肥として緩効性肥料を与えておきます。


追肥は2月〜3月ごろに寒肥を施します。有機質の緩効性肥料で、リン酸が多いものがおすすめです。

3-4.植え付け

植え付ける時期は3月〜4月が適期です。


用土は水はけのいい弱酸性の土を好むため、地植えにする際には石灰などが不要です。


赤玉土や腐葉土、堆肥などを混ぜ込んでおくと、土壌改良に繋がります。


鉢植え栽培では市販の培養土を使用するか、赤玉土、腐葉土を7:3の割合でブレンドして植え付けるといいでしょう。

3-5.植え替え

植え替えも3月〜4月が適期になります。


地植えは植え替えが必要ありませんが、鉢植え栽培では根詰まりを防ぐために植え替えをしてください。


植え替えのタイミングは、2年以上1度も植え替えをしていないとき、生育が悪いとき、土がなかなか染み込んでいかないときなどに行います。


一回り大きい鉢を用意して、根を傷つけたりストレスを与えたりしないように注意しながら植え替えを行なってください。

3-6.剪定

剪定は新芽が出てくる前の時期が適期です。


2月〜3月を目安に樹形を整えたり、風通しをよくしたりなどの剪定を行いましょう。


また注意点として、春の新芽が出た後から夏の時期までの剪定は避けるようにします。


花芽を落としてしまうことになり兼ねないので、開花を楽しみにしている方は特に注意してください。

3-7.病害虫

【かかりやすい病気】褐斑病、炭そ病、先葉枯病

【被害に合いやすい害虫】カイガラムシ、ハダニ


病害虫の被害は受けにくいキンモクセイですが、稀に上記のような病害虫の被害を受けることがあります。


基本的には、剪定で風通しをよくしておき、日当たりのいい場所で育てることで病害虫の被害に合いにくくなるでしょう。


予防のために薬剤をサンプしておくのもおすすめです。

4.まとめ

キンモクセイの育て方を解説しました。


キンモクセイは香り豊かで、目隠しとしても活用できる庭木です。


鉢植えやベランダ栽培もできるので、庭がない家庭でも育てられます。


上記の育て方を参考にし、上手にキンモクセイを育ててくださいね。

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ミント栽培に挑戦! 人気品種や栽培方法を7ポイントに分けてご紹介

ハーブの代表、爽やかで清々しい香りが特徴のミント。


ミントは、デザートや肉料理の香りづけ、ハーブティーとして昔から多くの人に愛されてきました。


育てたことはないものの、一度は口にした経験がある方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、ミントの人気品種や育て方を7つのポイントに分けてご紹介します。

●ミント栽培「地植え」の注意点


ミントは繁殖力が強く、地下茎を横に伸ばしながら成長するため、植える場所の選択では十分な考慮が必要です。


というのは、なんの対策も施さずに、ミントをそのまま地植えで栽培すると、素早いスピードで成長するミントが他の植物のスペースを駆逐したり、成長に悪影響を与えたりする可能性があるからです。


ミントの地植え栽培では、次のような工夫を施すことをおすすめします。


・ミントの栽培スペースをプラスチックなどの板で仕切る(土中の深さ30センチ以上が目安)

・底に穴の開いたバケツ・素焼きの鉢でミントを栽培し、鉢を地中へ埋める


また、地下茎や種は隣家のスペースに移動する可能性もあるので、隣家に近い場所での栽培は極力避けましょう。


地植えにこだわりがなく、収穫量が少量でよいのであれば、鉢植えでの栽培を検討しましょう。

●ミントのおもな品種の特徴

ミントには多くの種類があり、変種も含めるとその数は数百種類ともいわれています。


品種によって香りや見た目は異なりますが、すべてのミントには、メントールが含まれている共通点があります。


ここでは、ミントの代表的な品種4つの特徴をご紹介します。

・ペパーミント

スペアミントとウォーターミントを配合してできたミント。


香りが強く、葉の先端がスペアミントよりも尖っている特徴があります。


食用の飾りとしても、多く使われています。

・スペアミント

ペパーミントにくらべ、香りはマイルドです。


葉は丸みを帯び、カクテルのモヒートやハーブティー、デザートの添え物などで使われています。

・アップルミント

その名のとおり、ミント独特の香りに加え、りんごのような香りも持ち合わせています。


草丈は大きくて1メートルほどにもなり、おもにハーブティーとして人気があります。


他に果物の香りを感じさせるミントには、バナナミント・パイナップルミント・グレープフルーツミントなどがあります。

・ニホンハッカ

日本を原産地とし、ミントの中でもメントールの含有量が最も多いことが特徴です。


「ハッカ油」は、このニホンハッカが使われています。

●ミントの好む環境

ミントは適度な日当たりと風通しの良い場所を好みます。


日光が強すぎると、葉の色が悪くなるばかりか、枯れる場合もあるため注意が必要です。


鉢植え栽培で直射日光が当たるなら、適宜場所を移動させてあげましょう。

●ミントの植え付け

ミントは生命力が強いため、土に細かくこだわる必要はそれほどありません。


市販されている土を利用するなら、ハーブ専用や野菜用の培養土を使いましょう。


ミントは、酸性土壌を嫌う傾向にあります。


庭の土をそのまま利用する場合、土が酸性に傾いているようであれば、植え付け2週間前に苦土石灰を施します。


加えて、ミントは乾燥を嫌うため、腐葉土を混ぜ込むなどして、土の排水性と保湿性のバランスに留意しましょう。


ミントの植え付けは、種または苗の2とおりです。


種の植え付けは、春になり気温が上昇してくる3~4月頃、または気温が低下してくる9月頃が適しています。


ポット1つにつき3~5粒の種をまき、発芽するまで乾燥しないように水やりを続け、本葉が5枚出てきたら植え替えを行ないます。


苗から植えるなら、株間は15~20センチを確保し、隙間を作ることなく土を十分に埋めておきましょう。

●ミントの栽培管理

強靭な繁殖力を持つミントは、栽培において手間があまりかかりません。


ここからは、ミントの日常管理について見ていきましょう。

・ミントの水やり

地植えの場合、適度な降雨があれば、植え付け直後を除き、基本的に水やりの必要はありません。


ただし、夏場に日照りが続くのなら、水を与えてください。


鉢植えでは、土の乾燥を確認してから、鉢底から水が溢れ出るくらい十分に水を与えましょう。

・ミントの肥料

地植え、鉢植えともに、ミント栽培では肥料は必要ありません。


与えるなら、植え付け時に元肥として、緩効性肥料を施しましょう。

・植え替え


ミントは成長が早いので、定期的な植え替えが必要です。


地植え栽培においてミントが広がった場合、地表に出ている余分なミントは、適宜抜くなどして処理しましょう。


鉢植えでは、栽培を続けているうちにミントの根が鉢の中でいっぱいになります。


1年に1回の割合で、一回り大きな鉢に移動させるか、株分けやさし芽をして量を調節してください。


なお、植え替えは、植え付けと同様に真夏を避け、春や秋に行ないます。

●ミントの花

ミントの開花時期は7~9月頃。


花色は、薄紫・ピンク・白など品種によって異なります。


ミントは葉や香りに注目がいきがちですが、花が咲いたら葉と一緒に摘み取って、花瓶に生け、かわいらしい花と香りを同時に楽しんではいかがでしょうか。

●ミントは冬になったらどうする?

ミントは寒さに強い植物なので、多年草のミントの場合、地植えにしても越冬が可能です。


冬に成長することはありませんが、再び春がきたら、新芽をどんどん出し始めます。


葉の収穫期はおよそ4~10月ですので、収穫期が終了したら、茎を地際部分でカットしておき、来年に備えましょう。

●さいごに

ミント栽培では、他の植物に悪影響を及ぼさないように、植え付け場所に注意を払いましょう。


ミントの生命力の強さは、デメリットもある反面、乾燥を避ければ、少々放任しておいても十分に育つメリットもあります。


葉を収穫して楽しむなら、一鉢からでもミント栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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カンパニュラ(フウリンソウ)を植えよう!人気品種や育て方6つのコツを解説


華奢で涼しげ、夏の庭を彩るのにぴったりなカンパニュラは、鐘のような花を多く咲かせることから「ツリガネソウ」や「フウリンソウ」などの和名を持ち合わせています。


カンパニュラは優しい色合いの花色や形が多く、柔らかな雰囲気のガーデニングを楽しみたい人におすすめできる植物です。


今回は、カンパニュラの人気品種や育て方のポイントを6つに分けてご紹介しましょう。

●カンパニュラ(フウリンソウ)のおもな4種類

一口にカンパニュラといっても、その品種は300を超えるといわれています。


それぞれに花の形や咲く方向、草丈、色が異なるため、自分好みの品種を見つける楽しさもカンパニュラ栽培の醍醐味といってよいでしょう。


ここでは、数多くあるカンパニュラの品種から代表的な4つをご紹介します。

・ホタルブクロ

下をむいて咲く釣鐘状の花が特徴的なホタルブクロ。


宿根草で地下茎を横にのばして成長します。

・グロメラーダ

多年草でリンドウに似た花を咲かせることから「リンドウ咲きカンパニュラ」ともいわれ、「八代草」の和名もあります。


茎の咲きに約10輪の花が集合し、上を向いて咲きます。

・カンパニュラ・メディウム

カンパニュラのなかで最もメジャーなヨーロッパが原産の品種です。


ピンクや紫、白と花の色も多く、5センチから7センチ程の花が上をむいて咲くので、見た目の華やかさも特徴といえるでしょう。

・カンパニュラ・ラプンクロイデス

ラプンクロイデスは、5裂の花冠、それぞれの花びらが尖り、反り返った形をしているのが特徴です。


こぼれ種でも発芽するほど丈夫なので、一度植えたら毎年花を楽しめる可能性は高いでしょう。

●カンパニュラ(フウリンソウ)の好む環境

耐暑性に優れるカンパニュラは、日当たりの良い場所を好みます。


加えて風通しが良く、湿気の高くない場所が栽培に適しています。


ただし、夏の直射日光が強すぎると枯れる可能性もあるため、できれば時間帯によっては適度に日陰になる場所を選ぶとよいでしょう。

●カンパニュラ(フウリンソウ)の植え付け

カンパニュラは種から育てることも可能ですが、手間を省くなら苗の購入から始めるとよいでしょう。


苗は虫がついていなく、葉の発色がきれいで茎がしおれていないものをポイントに選びます。


鉢やプランターで栽培するなら、市販されている園芸用の用土が利用可能です。


地植え栽培では、小玉赤玉土と腐葉土の割合を6対4で混ぜ込み、栄養素として元肥を追加しておきましょう。


またカンパニュラは酸性土壌を嫌う性質のため、できれば事前に土壌測定器で計測をしておくことをおすすめします。


土が酸性寄りであれば、植え付け2週間前に苦土石灰を混ぜ込み、酸度調整をしておきましょう。


では、カンパニュラの植え付けポイントを見ていきましょう。


 植え付け時期は9月~10月

 春植えができる品種なら3月~4月

 株間は20~25センチを確保し、深植えにならないよう配置する


基本的にカンパニュラは冬の寒さに当たることによって花芽をつけます。


秋植えの品種では冬の寒さが到来する前に、土の中でしっかりと根が張れるように植え付け時期を意識してください。

●カンパニュラ(フウリンソウ)の水やり

水やりの方法は鉢植えと地植え栽培では異なります。


鉢植え栽培では、乾燥気味に育てるのがポイント。


土の表面の乾燥を確認して、数日経過してから水を十分に与えてください。


カンパニュラは高温多湿を嫌う植物なので、水やり後は受け皿に溜まった水は必ず捨てるのも忘れずに。


また根腐れを防ぐため、時間帯は気温の高い日中は避け、午前中や夕方の涼しい時間帯を選びましょう。


冬の時期は夏よりも頻度を控えめにし、与える際は気温の高い日中に水やりを行ないましょう。
地植え栽培では定期的な水やりは基本的に必要ありません。


ただし日照りが続き、茎や葉に活力が見られないようであれば適宜水を与えます。

●(フウリンソウ)の肥料

カンパニュラを植え付けする際に施した元肥の他に、成長期には月に2回~3回の追肥を行ないます。


肥料は緩効性化成肥料が適していますが、あまり与えすぎると栄養が葉ばかりにいきがちになり、花つきに影響が出るため、量に十分に注意してください。

●カンパニュラ(フウリンソウ)の花がら摘み

花が咲き終わったら、適宜花がらは処分します。


花がら摘みをすることで見た目の美しさを保つと同時に、病害虫発生の抑止にもつながります。


咲き終わった花を放置しておくと種をつけるために、株がエネルギーを消費するため、株の衰えが進み、花数が減少する可能性もあります。


花後はすみやかに、茎は残して花の付け根部分からカットしておきましょう。

●カンパニュラ(フウリンソウ)がかかりやすい病害虫

乾燥した気候が続くとハダニが発生しやすくなります。


ハダニは定期的に葉水で予防しましょう。他には根腐病・白絹病・灰色かび病・ヨウトムシ・ナメクジなどに注意が必要です。

●さいごに

楚々とした雰囲気のカンパニュラは洋風、和風を問わず、どのような庭づくりにもマッチする植物です。


花自体は小さいですが、たくさん植えれば華やかな雰囲気の庭造りが可能です。


また、ポイントとして鉢植えやハンギングバスケットで楽しむなど用途も多彩。


カンパニュラは基本的に丈夫で育てやすい植物なので、ガーデニング初心者の方も栽培に是非チャレンジしてみてくださいね。

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クリ好きの方必見! 庭でクリを育てるコツ7ポイントをご紹介

秋の味覚の代表選手とも言えるクリ。


日本においては、縄文時代のものとされるクリの実が青森県の三内丸山遺跡から出土されるほど、クリは太古から日本人に馴染みの深い果樹です。


クリの木といえば大木を想像する方も多いかと思いますが、鉢植え栽培でも楽しめるのをご存知でしょうか?


そこで今回は、クリの育て方のポイントを7つに絞り、鉢植えでの栽培方法を交えながらご紹介します。

●クリの好む環境と一年の流れ

クリが好む環境は、保湿性と排水性に富んだ土壌、風通しがよく、日光が当たる場所です。


クリは樹勢が強く、痩せた土地でも成長できるので、粘土質や砂土などでない限り、土質に関してそれほど気にする必要はないでしょう。


クリは落葉性なので、一年を通してさまざまな変化が見られる樹木です。


春になると新葉が芽吹き始め、5月から6月にかけて開花時期を迎えます。


9月から11月にかけては実の収穫ができるようになり、その後冬が近づくとともに落葉します。

●クリの植え付け

クリにはたくさんの品種があります。


国内で栽培されているクリは、多くがニホングリで、チュウゴクグリやヨーロッパグリなどの外国種は育てるのが難しいため、ほとんど栽培されていません。


クリの品種は国内で栽培されているだけでも40種類以上。


利平・筑波・銀寄・ぽろたんなど、それぞれが粒の大きさ、甘さ、粘質などに異なる特徴を持っています。
クリの植え付け適期は11月から12月の落葉後の時期。


この時期を逃した場合は厳寒期が過ぎた3月に行なうと良いでしょう。


クリ栽培の植え付け時の注意ポイントは、実の収穫を確実にするなら、異なる品種を複数植えること。


うまくいけば1本でも受粉しますが、自家不和合性の性質が強いクリは1本だけ植えても実が成りづらいので注意してください。 


苗を購入後、地植えの場合の手順は以下のとおりです。


1 植え穴は最大で深さ90センチ、直径1メートル

2 元肥や有機物を入れる

3 苗を植えたら、高さ40から50センチを残して切断し水やりをする



つづいて、鉢植え栽培での植え付け方法を見ていきましょう。


1 8号サイズの植木鉢を用意し、鉢底石を敷く

2 鉢の高さ半分くらいまで土を入れる

3 根を広げながらクリの苗を入れる

4 支柱をそえ、枝の先端を切断、十分に水を与える

●クリの植え付け後の作業と水やり

植え付け後のクリは、3、4週間経過したころに根が付き、成長をはじめます。


全ての穂木の芽の中から、生育のよいものだけを4~5本だけ選別し、残りはかきとっておきましょう。


地植えしたクリの水やりは、植え付け直後でない限り、よほど乾燥が続かなければ特別必要ありません。


鉢に植えたクリの場合は、土の表面が白っぽくなったら、鉢穴から水が出るくらいに十分に与えましょう。


また鉢植えの場合は、成長にともなって定期的な植え替えが必要です。


一般的な植え替えの頻度は2年に1回。


苗が窮屈そうに見える、鉢穴から根が出ているなど様子が見られたら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

●クリの肥料やり

地植え、鉢植えに関わらず、即効性化成肥料または有機質肥料を与えます。


地植えは2月・5月・10月、鉢植えなら2月・10月に適量を施しましょう。

●クリの仕立てと剪定

クリは地植え、鉢植えともに「変則主幹形仕立て」が良いとされています。


これは側枝を伸ばしながら、主幹を定期的に切り戻して形をつくる方法です。


主幹を切り戻すことにより、大木になりがちなクリの木に日光が当たりやすくなると同時に、管理がしやすくなるメリットもうまれます。


剪定は収穫が終わった冬の時期がおすすめ。


下向きに伸びている枝や枯れた枝などの不要なものは取り除き、コンパクトな形を維持できるように剪定していきましょう。


剪定後、残った枝は先端5分の1程を切り詰め、太い枝を切断したなら菌が入らないように癒合促進剤を塗布してください。

●クリの収穫

夏ごろ出てきた緑のイガが秋になると茶色に変化します。


収穫は実が熟し、イガが裂けて地上に落ちたものを拾いましょう。


1つのイガには、1~3個の実が入ってますので、収穫後は風通しのよい場所で保存してください。

●クリがかかりやすい病害虫

クリは害虫の発生が比較的多いので注意が必要です。


発声しやすい害虫には、カミキリムシ・クリミガ・クリオオアブラムシ・モモノゴマダラノメイガなどがあります。


害虫によって対処法は異なり、薬剤の散布、捕殺などの方法がありますので、見つけ次第早めの対応が必要です。


病気は菌が原因で、若い木に発生しやすい胴枯病が見られます。


胴枯病を避けるには、密植しない、菌の繁殖原因となる剪定枝や古い枝を近くに放置しないなどが重要です。


病気が発生したら、発生場所は切断または削るなどで処理し、切り口に広がりの予防として保護剤をぬっておきましょう。

●まとめ

大木になりやすいクリをうまく育てるには、剪定作業と病害虫の発生を抑えることが重要なポイントです。


クリの木の寿命は長いと100年にも及びますので、美味しいクリが収穫できるように、若いうちからしっかりと管理して育てましょう。

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どのカランコエが好み? 品種や育て方のコツ8つをご紹介

カランコエは品種の多さ、可愛らしい小さな花が特徴の多年草の多肉植物です。


開花時期が長く花の色や形も豊富、ガーデニング初心者でも育てやすいことから、室内外問わず多くの場所で栽培されてきました。


そこで今回この記事では、カランコエの育て方を8つのコツにわけてご紹介していきたいと思います。

●カランコエってどんな植物?

カランコエはマダガスカル・アラビア半島・東南アジアなどが原産地とされる多年草の多肉植物です。


草丈は約5センチから1メートルと品種によって開きが大きいですが、基本的にはどれも厚さに強く、寒さと日陰に弱い特徴があります。


カランコエは開花時期が12月から6月にかけてと冬の時期に花を楽しめる貴重な植物。


葉や花の形もバラエティに富むため、複数の品種を組み合わせて植えて楽しむこともできます。

●カランコエの人気品種は?

ここではカランコエの人気品種をご紹介します。


同じカランコエでもそれぞれ特徴や魅力が異なりますので、お気に入りを見つけてみましょう。

・クィーンローズ

バラのような八重咲き品種。


華麗かつ豪華な見た目で花は約1ヵ月咲き続けます。

・ピトン

星型の花びら、覆輪(ふくりん・花弁の周りが本来と異なる色が入る)が特徴。

市場にはあまり出回っていない珍しい品種です。

・ミリオンスター

小さく繊細な花が魅力。カランコエの中でも手に入りやすい品種です。

・カランディーバ

極小輪の八重咲き品種。


多くの花を密集して咲かせ、高い気温のもとでは次々と花が咲きます。

●カランコエは鉢植えがおすすめ!

寒さに弱いカランコエが耐えられるのは約5度。


日本国内での地植えは冬期に株が弱ってしまいますので鉢植えで育てましょう。


日光を好むため暖かい時期は戸外で育て、気温が低下してきたら室内に取り込んで育てるのがベストです。


ただし夏季の強い直射日光は葉焼けの原因となるため避け、真夏は明るい日差しの元、風通しのよい環境で管理してください。

●カランコエは短日植物

短日植物とは、日光が出ている昼の時間が短くなるにつれて花を咲かせる植物をさします。


カランコエの他に、ポインセチア・アサガオ・コスモス・キクなどが短日植物の仲間です。


日光が当たる時間が短くになるにつれて蕾が出て花が咲く仕組みなので、戸外の適切な自然環境の中で育てているなら、自然に花は咲くでしょう。


ただし一年中室内で夜間に人工照明に照らされていると、花が咲きづらくなりますので短日処理が必要です。


秋以降に花を咲かせるなら、夏に短日処理を開始させるのが基本。


鉢をすっぽり覆うことができるダンボールを用意して、17時から翌日7時くらいまでのあいだ照明の当たらない環境を作ってあげてください。


短日処理が上手にいけば、30~40日ほどで蕾がでてくるので、それまで毎日欠かさずに短日の状態を維持し続けることが大切です。

●カランコエの土・水やり・肥料

土は排水性の良いものを選択しましょう。


市販されている土を利用するなら、サボテン用または多肉植物用培養土が適しています。


また配合するなら小粒または中粒の赤玉土、ピートモス、川砂を5:2:3の割合で作るとよいでしょう。


カランコエの水やりは季節による調節が必要です。


頻度とポイントは次のとおりです。


・春から秋……土の表面が乾燥したら水やり

・冬……土の表面が乾燥してから2~3日後・乾燥気味がポイント

・傷む原因となるため、葉に水がかからないようにする

・冬期は室内の暖房が直接当たらないようにする


また肥料が必要になるのは真夏を避けた成長期の5~9月にかけて。


半月に1回のペースで適量の液体肥料を与えますが、冬期は必要ありません。

●カランコエの剪定・切り戻し・花がら摘み・摘心

剪定の頻度は2年に1度くらい。徒長している部分や葉が混み合っている部分は開花時期の終了後に剪定しておきましょう。


花がら摘みは、花が咲いて約3割枯れたら花茎の付け根からカットします。


カランコエは次々と花茎ができるので、花がら摘みをしておくと次の花茎の成長促進につながります。

●カランコエの増やし方

カランコエは挿し芽をして増やすことができます。


用意するものは、挿し木用の土またはバーミキュライト。


清潔な環境がうまくいく条件ですので、使い古しの土は避けてください。


使う部分は4枚の葉がついている茎の部分で、土に挿しておくと約30日で根が出てきます。

●カランコエの病害虫

気をつける病害虫は、灰色かび病・うどんこ病・アブラムシ・カイガラムシなどです。


うどんこ病やカイガラムシは風通しの悪い環境で発生しやすいので、空気の流れの良い場所での管理がポイントです。


また灰色かび病は気温が低く多湿の状態で発生しやすいので、こちらもカランコエの適する環境での栽培を心がけましょう。

●まとめ

多くの品種、カラフルな花色が楽しめるカランコエ。


栽培で特別難しいことはありませんが、花を咲かせるためには自然の摂理に見合った日光量のもと育てるのが重要です。


「室内栽培で蕾が出てこないな」と思ったら、今回ご紹介した短日処理を施してあげてくださいね。

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センリョウの育て方5つのポイント 挿し木の方法もご紹介

濃い緑の葉に赤い実をつけ、縁起の良い木として知られるセンリョウ。


樹高は高くても1メートルほどで、庭木はもちろん鉢植えでも栽培を楽しめる扱いやすい常緑樹です。


また花瓶に飾った実をつけたセンリョウなら、花より長持ちする点が魅力。


そこで今回は、センリョウの基本的な育て方5ポイントと、挿し木で増やす方法などについてご紹介しましょう。

●センリョウの栽培に適する環境

日本の庭木として馴染み深いセンリョウは、東アジアの暖かい地域を原産地とする常緑性の低木です。


関東以西の地域であれば地植えが可能ですが、寒さにはあまり強くないため関東より東の地域なら鉢植え栽培をおすすめします。


耐陰性のあるセンリョウの好む置き場所は、ほどよく日光の当たる明るい日陰。


置き場所は、夏の直射日光と冬の寒風の当たらない場所を選択してください。

●センリョウの植え付け

センリョウの植え付けに使用する土は、赤玉土と腐葉土をおよそ8:2の割合が適しています。

・種から育てる

冬の時期では、店頭で販売されている赤い実のついた切り枝を購入する方も多いのではないでしょうか。


センリョウの実は3月から4月ごろまで楽しめますが、実が黒く変色しないうちに果肉の中にある種で栽培をはじめましょう。


1 果肉から種を取り出し水洗いする

2 水はけのよい土を用意して、深さ1センチ以上を確保して埋める

3 発芽するまでは乾燥しないように水やりをする

4 発芽後は日陰で育て、約1年後に根にダメージを与えないように注意して定植する

・苗木から育てる

園芸店などで苗木を購入した場合の植え付け手順は以下のとおりです。


1 ポットより1周り大きな深鉢を用意

2 鉢底石を敷き、腐葉土を多めに含んだ排水性の良い土に入れる

3 転倒しそうなら支柱を添える


地植えのときの注意ポイントは、深植えにしないようにすること。


また苗木の定植の適期は4月から5月、9月から10月です。

●センリョウの日常管理

センリョウの植え付け後の日常管理を見ていきましょう。

・水やり

鉢植え……湿った土を好むため、土の表面が乾燥したら水を与える

地植え……植え付け後に根が定着するまでは水やりが必要、その後は降雨のみで足りる

・肥料

基本的にほぼ必要はありません。


大きく育てるなら緩効性肥料などを5月から6月に少量与えましょう。

・剪定

センリョウはほぼ枝分かれをせずに成長するため樹形が乱れにくく、若い木なら放任しておいても問題はありません。


ただし3年以上経過したころから枝が込み入り、茂る様子が見られたら、風通しを良くするために剪定が必要です。


・実のつかない枝や込み入っている枝は切る

・若返りをはかるなら、3月に実のついている枝を付け根ギリギリで切る

・病害虫

センリョウは病害虫にかかりにくい植物なので、心配の必要はほぼないでしょう。

●センリョウの花

センリョウは実に注目がいきがちですが、6月ころになると花びらのない黄緑色の小さな花を咲かせます。


見た目は少し地味ですが、「可憐」「財産」「富」「祝福」「恵まれた才能」などの縁起のよい花言葉があります。

●センリョウを挿し木にするなら

センリョウは種から育てることもできますが、切り取った枝から増やす挿し木も可能です。


挿し木の適期は新芽が出る前の3月から4月にかけて。


手順は次のとおりです。


1 センリョウの枝の先端から2~3節を切り落とす

2 残す葉は先端から4枚で、他の葉は取り除く

3 約1時間給水させる

4 挿し木用土または赤玉土を含む土に挿す

5 日の当たらない場所に置いて乾かさないように水やりをする


切り取った枝についている葉が大きい場合は、水の発散を防ぐために葉の3分の1を切断しておきましょう。


挿し木をして順調にいけば、2~3ヶ月で発芽します。

●センリョウ栽培のQ&A

ここではセンリョウ栽培でよく見られる疑問、またその回答についてみていきましょう。

Q センリョウに実がつかない原因は?

細い枝や古い枝をそのままにしているなら、地際から剪定をしましょう。


また窒素分の多い肥料を与えているのが原因で、開花せずに実がならない場合もあります。


花が咲いたにもかかわらず実がならないのは、夏の直射日光や西日、寒風が原因かもしれませんので、適切な場所への移動が必要です。


反対に日陰などの日光量が少なすぎる場合も、実のなりが悪くなる傾向があります。

Q マンリョウとの違いはなに?

センリョウとマンリョウの見た目は似ていますが、主に次のような違いがあります。


・センリョウはセンリョウ科の常緑低木、マンリョウはサクラソウ科(ヤブコウジ科)の常緑低木

・センリョウの実は葉の上につくのに対し、マンリョウは葉の下につく

Q センリョウにはどんな品種がある?

今回ご紹介したセンリョウ以外の有名な品種に、「キノミセンリョウ」という実の黄色いセンリョウがあります。


育て方は赤い実をつけるセンリョウと同じです。

●さいごに

センリョウは置き場所や水やりに気をつければ、病害虫の心配もほぼないので、育てやすい植物といえるでしょう。


和風の庭造りで植物をお考えの方、鉢植えでセンリョウを楽しみたい人など、気軽にセンリョウ栽培をはじめてみてはいかがでしょうか。

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ゼラニウムの鉢植え栽培にチャレンジ! おぼえておきたい10のコツ 

気温が上昇し暖かい季節が到来すると、1年の栽培計画を立てる方も多いかと思います。


「長い期間花が咲く植物は?」
「初心者でも育てやすいのはどれ?」


南アフリカを原産地とするゼラニウムは、春から秋にかけてと開花時期が長いのが特徴です。


手間もそれほどかからず育てやすいため、個人的に楽しむガーデニングはもちろん、街路や公園などの公共施設など多くの場所で栽培されています。


そこで今回は、ゼラニウム栽培のコツを10ポイントに絞ってご紹介したいと思います。

●ゼラニウムはどんな植物

赤・ピンク・オレンジ・紫・複色など、多彩な花色をもつ多年草のゼラニウム。


多くの品種が存在し、花びらの形や香りなどもそれぞれ異なります。
草丈は高くなっても1mほど。


暑さに強く、半耐寒性植物のため冬越しも可能です。


ゼラニウムの品種の中にハーブに分類される「センテッドゼラニウム」と呼ばれるものがあります。


センテッドゼラニウムには、ローズゼラニウム・アップルゼラニウム・レモンゼラニウムなどの種類があり、栽培だけでなく、化粧品・香水・お菓子などの香料としても利用されています。


一般的に想像されるゼラニウムよりも華奢で異なった印象があるため、ナチュラルガーデンを作りたい人におすすめです。

●ゼラニウムに最適な環境とは

ゼラニウムは日光・風通し・水はけの良い場所を好みます。


ただし夏や冬の気温、雨などが原因で花つきや葉の色に影響が出ますので、以下の点に注意して場所を移動させるなどの工夫を施しましょう。


・夏の暑さや西日を苦手とするため、夏は半日陰で育てる
・梅雨の時期は水分によって腐敗しやすいので軒下へ移動
・関東より西の地域では防寒対策をした上で越冬が可能
・寒冷地では冬は室内に移動させる

●ゼラニウムの土作り

市販されているものを利用するなら、ハーブ用培養土が適しています。


また草花用培養土に苦土石灰を混ぜても使えます。


苦土石灰を入れる理由は、ゼラニウムは弱アルカリ性の土を好むため。


土壌酸度はpH7.0以上で調節しましょう。

●ゼラニウムの植え付け

植え付けに適した季節は、程よく暖かい気候の春または秋。


春なら3月から5月、秋なら9月頃がよいでしょう。


店頭で苗を購入するなら色艶の良いものを選択し、植え付けが終了したら十分に水を与えてください。

●ゼラニウムの水や

ゼラニムは過湿を嫌うため、乾燥気味に育てるのが基本です。


夏は気温が高いので、土の表面が乾燥したら十分な水やりが必要です。


日によっては朝と夕方の2回与えてもよいでしょう。


冬場は土が乾燥してから約3日以上経過してから与えます。


いずれの季節も水が花にかからないように注意し、茎の根元に水を注ぐように心がけましょう。

●ゼラニウムの肥料

ゼラニウムの肥料は、カルシウムを含む緩効性肥料が適しています。


肥料を与えるタイミングは次のとおりです。


・元肥として用土に入れておく
・春または夏・秋の2回追肥する

●ゼラニウムの切り戻し・花がら摘み

ゼラニウムは小さな花を長期間咲かせるので、切り戻しや花がら摘みの作業が欠かせません。


ほとんどの品種はそれほど大きくならないため頻繁に切り戻し作業は必要ありませんが、大きすぎる・形が悪い・コンパクトに仕立てたいと感じたときは、わき
芽の節の上の部分をカットしておきましょう。


また咲き終わった花がらを処理する花がら摘みも忘れずに。


花がらの処分は、ゼラニウムの景観を良くするだけでなく、清潔な環境が保てるため病害虫やカビの防止にも役立ちます。


花がら摘みでは、枯れた葉や花のガクも全て取り除くようにしてください。

●ゼラニウムの植え替え

ゼラニウムの植え替えは、植え付け時期と同じ夏と冬を避けておこないます。


植え替え時のゼラニウムをもっと大きくしたいのなら、2まわり大きな鉢へ移し替えましょう。


そのままの大きさでキープしたいのなら、根詰まりや根腐れを防ぐためにも古い根はカットして同じ大きさの鉢へ植え直します。

●ゼラニウムの増やし方

ゼラニウムを増やすなら挿し木をしましょう。


挿し木に使うのは、剪定時や切り戻し時にカットした部分で構いません。


挿し木の簡単な手順は次のとおりです。


1 葉が4~5枚付いたものを挿し木用に用意する
2 先端部分の葉3枚を残し、下の葉は根元からカットする
3 さし穂の根元をくさび形にカットし、土に挿しておく
4 翌日に水を与える


なお湿度の高い梅雨の時期の挿し木は、挿し穂が腐ってしまう場合があります。


1日日陰で乾かした後、翌日に挿し木しましょう。

●ゼラニウムの病害虫

・モザイク病

葉や花びらにモザイク型の黒い斑点を見つけたら、モザイク病を疑いましょう。


この病気はウイルスが原因となるため、治療で治すのは困難です。


病気に侵されている場所はすぐに処分し、その際に利用したハサミなどはきちん
と洗浄しておきましょう。


・ヨウトムシ

ヨウトムシは葉を食べる害虫です。


大きく成長すると殺虫剤の効果があまり出ませんので、幼虫のうちに薬剤を利用して退治しましょう。

さいごに

ゼラニウムは開花時期の長い植物ですが、中には4月から6月に花を咲かせる一季咲きの品種も存在します。


色や形も豊富ですので、洋風だけでなく和風の庭にマッチするゼラニウムも存在します。


いろいろなゼラニウムを試して、お気に入りの品種を見つけてくださいね。

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クリスマスの寄せ植えや冬の花壇におすすめの草花10選

出せていない方も多いはず。


そんな時におすすめしたいのが、クリスマスの寄せ植えやクリスマスにぴったりの花。


こちらの記事では12月のクリスマスの時期におすすめの草花を紹介していきます。

1.ポインセチア

ポインセチアはクリスマスの代表的な花のひとつです。


鮮やかな赤と緑のクリスマスカラーで、家の中を一気にクリスマスムードにしてくれます。


ほかに、白やピンク、淡いグリーンのカラー、キラキラのラメをつけたポインセチアなどの種類も人気です。


ただし、ポインセチアは寒さに弱い草花のため、屋外では育てられません。家の中のあたたかい場所で育てるように注意しましょう。

2.ガーデンシクラメン

クリスマスの寄せ植えで活躍するガーデンシクラメン。


普通のシクラメンとは違い、寒さに強く改良されたもので、屋外で育てることが可能です。


白、ピンク、赤など、鮮やかな花色がクリスマスの寄せ植えにぴったり。


次々と花を咲かせてくれるので、庭や花壇をパッと華やかな雰囲気にしてくれます。


ガーデンシクラメンの品種は多岐にわたるので、ぜひお気に入りの品種をみつけてください。

3.ハボタン

ハボタンはキャベツのようなイメージを持っている方が少なくありません。


しかし、今は品種交配により、バラのような美しさを持ったもの、レースやフリルのゴージャスなタイプ、アンティークカラーのハボタンなど、魅力的な品種が豊富にあります。


ブラック系のハボタンもクリスマスの寄せ植えの引き締め役にもってこい。


寒さに強く、長く楽しめるので、庭や花壇の草花にもおすすめです。

4.ビオラ・パンジー

11月にもなると、ホームセンターや園芸店には数多くのビオラ・パンジーが陳列されています。


カラーが非常に豊富なため、クリスマスにぴったりの品種も必ず見つかるはずです。


おすすめの品種は、フリル咲やアンティークカラーのもの。


特徴的なカラーや個性のあるビオラ・パンジーを選べば、いつもの寄せ植えや花壇と庭も、普段とは異なる印象的な雰囲気を楽しめるでしょう。

5.クリスマスローズ

「クリスマスの花」といえば、クリスマスローズを思い浮かべる方も多いと思います。


クリスマスローズは冬の時期に花を咲かせ、うつむくように咲く可憐な姿が可愛いと、人気を博している草花です。


おすすめポイントは、寒さに強く、植えっぱなしでも簡単に育つこと。


一度植えてしまえば、その後は放置でも毎年花を咲かせてくれるほど丈夫で育てやすい特長があります。


クリスマスローズ寄せ植えに使えば、品のある作品の出来上がり。

6.チェッカーベリー

たわわに実った赤い実と、葉の深い緑がクリスマスを連想させるチェッカーベリー。


常緑樹で耐寒性が強く、こんもりと育つことから手入れもラクラク。


リースや鉢植え、ハンギングバスケットなど、クリスマスの寄せ植えにも多く活躍しています。


日陰でも育つため、中高木の足元へ乾燥予防に植え付けるといった方法もおすすめです。

7.コニファー

コニファーはクリスマスの時期、クリスマスツリーやモミの木の代わりに使われます。


オーナメントをつければ、玄関やアプローチ用のクリスマスツリーの完成です。


コニファーはガーデニング初心者でも簡単に育てられるメリットがありますが、成長速度が早く、あっという間に手がつけられないほど大きくなってしまうケースも。


このような状況を防ぐためにも、コニファーは鉢植えで管理するようにしましょう。

8.セイヨウヒイラギ

セイヨウヒイラギは、ちょうどクリスマスの時期に赤い実がなることから、「クリスマスホーリー」と呼ばれたり、クリスマスの装飾として使われたりします。


庭や花壇に植え付ける時は、手袋や軍手をはめ、葉のトゲに注意しましょう。


寄せ植えにする時は、シロタエギクやモクビャッコウなどのシルバーリーフを組み合わせると、冬らしさもプラスできます。

9.スキミア

高級な常緑低木で知られるスキミア。


光沢のある緑の葉と、赤や白、ライムグリーンなどの蕾の色がクリスマスの時期にぴったり。


葉に斑が入るマジックマルローもスキミアの中ではおすすめの品種です。


3月から4月の時期には花も楽しめます。


あまり手をかけずとも丈夫に育つため、ハンギングバスケットや玄関に飾る鉢植えにしてみてはいかがでしょうか。

10.クッションブッシュ

クッションブッシュはカロケファルスとも呼ばれるシルバーリーフです。


全体がシルバーでユニークな姿をしていることから、寄せ植えではアクセントや動きを出すことで主に使われます。


丸みのある可愛い蕾もポイント。


冬を感じさせてくれるクッションブッシュで、庭や花壇を美しく飾ってみましょう。

まとめ

今回はクリスマスの時期におすすめの草花を紹介しました。


クリスマスの寄せ植えや、庭と花壇には、白、赤、緑のカラーを使うと、クリスマスらしい雰囲気になります。


家の中はもちろん、玄関やアプローチ、庭と花壇など、外の雰囲気もぜひクリスマスムードにしてみてくださいね。

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