9月に入り、まだまだ暑さは続きますが、暦の上では秋の季節になりました。
庭や花壇、鉢に植える花は、残暑に耐え、晩秋まで咲き続ける花がおすすめです。
こちらの記事では、開花期が長く、晩秋まで簡単に育てられる花6選をご紹介していきましょう。
1.ガウラ
まるで蝶のような花が咲くガウラ。長い茎に次々と花をつけ、風に揺れる様子はとても可憐です。
白やピンクの花色で、花壇や庭、鉢植えにしても綺麗に映える花です。
ガウラは開花期が5月頃から晩秋までと長く、耐暑性・耐寒性ともに強いことから、ガーデニング初心者でも簡単に育てることができます。
多年草なので数年に渡り、花を楽しむこともできるので、植え付ける前に植栽計画をしっかり立てておくといいでしょう。
開花期の長い花を鉢植えで育てる場合には、肥料切れをさせないことが花を長く咲かせるコツです。
鉢の中では養分が水で流出したり、養分が根から吸収されて失われやすくなったりするため、定期的に追肥をしましょう。
ゆっくりと長く効く緩効性肥料を2ヶ月に一度与えてください。
花付きや葉色が悪くなってきた場合には、速効性のある液体肥料を希釈して与えるといいでしょう。
ガウラを地植えしている場合には、ほとんど肥料は必要ありませんが、生育期に緩効性肥料を施すと、生長がよくなります。
2.バコパ(ステラ)
小さな可愛い白やピンク、紫の花をつけるバコパ。
学名は「Sutera」なので、ステラとも呼ばれ、親しまれています。
横や下に垂れていくように生長するので、鉢植えの縁を隠すように植えたり、ハンギングバスケットの隙間を覆ったりするような役目で植えられることが多いです。
中には、立ち上がるように生長するタイプもあるので、植える場所によって、生長の仕方を考慮するようにしましょう。
バコパは開花期がとても長く、夏の高温期には少し花が休まることがありますが、ほとんど一年を通して咲き続けます。
簡単な剪定や手入れで、形良くまとまるので、寄せ植えやハンギングバスケットには、特におすすめです。
カラーリーフや一年草と合わせて、素敵な寄せ植えを作りましょう。
晩秋まで花が咲き続けますが、霜や強い凍結に合わなければ、戸外で越冬も可能です。
多年草は数年間育てられることが最大の魅力なので、ぜひ、晩秋の時期に冬越し対策をして、バコパの花を翌年も開花させてみてはいかがでしょうか?
3.ペンタス
ペンタスは、星のような形の小さな花が密集して咲く花です。
春から晩秋までと、開花期が長いのも特徴です。
白やピンク、赤や薄紫色などの花色があり、淡い色合いでまとめると、優しい雰囲気が楽しめます。
夏の暑さにはとても強いので、残暑が厳しい9月の時期も気にせず育ちます。
花が咲き終わったら摘み取ってあげると、次の花が開花しやすくなりますよ。液体肥料を7日〜10日
に一度、希釈したものを与え、しっかりと日光に当てて育てます。
そうすると、開花が促進され、絶え間なく花を咲かせてくれるでしょう。
晩秋までは花が楽しめますが、気温が5度を下回ると萎れて枯れてしまいます。晩秋まで十分に鑑賞したら鉢上げをし、全体を切り戻して室内に取り込むと、簡単に冬越しができますよ。
4.ランタナ
ランタナは暑さにとても強く、夏の花といったイメージですが、秋にもまだまだ花をたくさん咲かせてくれます。
手入れをしなくてもよく育ち、生育が旺盛なので、庭や花壇に植えるのもおすすめです。
秋に植えるなら、オレンジや黄色の秋らしい色合いのものを選ぶといいでしょう。
反対色の紫色の花を一緒に植えれば、ランタナが引き立ち、ハロウィン向けの花壇にもなりますよね。
また、ランタナは低木なので、病害虫の被害が少なく、丈夫に育ってくれるのもガーデニング初心者には嬉しいメリット。
ただ、冬の寒さは苦手です。
しかし、軒下の霜が降りない場所に移動するだけで、簡単に冬越しができたという声を多く耳にするので、秋までの鑑賞期間をすぎたら、冬越しにもチャレンジしてみるといいかもしれませんよ。
5.ベゴニア・センパフローレンス
ベゴニア・センパフローレンスは、春から秋にかけて、開花期がとても長く、馴染みのある花の種類です。
よく公園や公共施設に植栽されているのを見かけますよね。
以前は一重のベゴニア・センパフローレンスが一般的でしたが、品種改良により、八重咲きのベゴニア・センパフローレンスもボリュームがあり、人気が高まっています。
自分好みの花色で選ぶのもいいですし、銅葉を選び、カラーリーフとして使うのもおすすめ。
緑葉と銅葉の組み合わせて、奥行きを出すことも可能です。大きく生長するので、庭や花壇に間隔を空けて、ゆったりと植え込みましょう。
育て方の注意点としては、夏場の強い直射日光で葉焼けを起こしてしまうケースがあります。
秋から育てる場合、まだまだ日差しが強い日もあるので、半日陰で育てるようにするといいでしょう。
寒さに弱い一年草なので、晩秋まで存分に花を楽しんでくださいね。
6.アメリカンブルー
青い花色が目をひくアメリカンブルー。
しなやかに伸びる茎や柔らかな質感が印象的です。
開花期が長く、春頃から霜の降りる晩秋まで、青い花を咲かせてくれます。
花壇や庭に植えるのも素敵ですが、白い鉢に植えると、青い色味が引き立ち、より爽やかなアメリカンブルーを鑑賞できます。
鉢植えの水やりは、基本的に土の表面が乾いてから行います。
しかし、アメリカンブルーの場合、加湿を嫌うので、鉢を持ってみて軽くなってきたなと感じたら、水やりをするといいでしょう。
乾燥気味に育てるのがアメリカンブルーを育てるコツです。
寒さは苦手なので、冬場は室内に取り込むか、一年草と割り切って育てましょう。
暖地なら、戸外での越冬も可能です。
秋の時期がすぎたら、マルチングを施し、軒下に移動させて霜よけ等で冬越し対策をしてくださいね。
7.まとめ
今回は、晩秋まで咲く、開花期の長い花をご紹介しました。
どれも簡単に育てられる花ばかりなので、ぜひ庭や花壇、鉢に植えて、晩秋まで育ててみてくださいね。