勿忘草(ワスレナグサ)の育て方!種まきから開花まで7つのポイントを解説

春に青い花を咲かせる勿忘草(ワスレナグサ)の花。


ガーデニング初心者でも簡単に育てられる草花ですが、「種から育てたい」「詳しい育て方を知りたい」という方も多いはずです。


そこで今回は勿忘草(ワスレナグサ)の育て方をご紹介。


種まきの仕方や開花までの管理方法も詳しく解説します。

1.勿忘草(ワスレナグサ)の基本情報

勿忘草(ワスレナグサ)はヨーロッパ原産の草花で、日本でもさまざまな地域で自生しています。


本来は多年草に分類されますが、日本では暑さに弱いため一年草として植えられており、夏を迎える前には枯れてしまいます。


花色は青が人気ですが、青以外にも白、ピンク、紫色の種類もあり、庭や花壇の雰囲気に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。


開花期は3月の中旬ごろから6月まで小さな花を咲かせ、素朴な美しさを楽しめるでしょう。


増やし方は種まきから育てるのが一般的。こぼれ種でもよく増えるので、群生させて花を咲かせるとより一層美しいです。

2.勿忘草(ワスレナグサ)の育て方は?7つのポイントを紹介

それではさっそく、勿忘草(ワスレナグサ)の育て方を7つのポイントごとに紹介していきます。


勿忘草(ワスレナグサ)の育て方を知り、綺麗な花を咲かせてください。

2-1.日当たりと環境

勿忘草(ワスレナグサ)は日当たりがよく、風通しのいい環境を好みます。


花付きを考慮すると、できるだけ一日中日が当たる場所で育てることをおすすめしますが、半日陰の環境下でも元気に育ちます。


また、勿忘草(ワスレナグサ)は暑さや加湿を嫌い、夏が来るまでには枯れてしまうので、特に夏越しをする必要はありません。


寒さには強いものの、幼苗を冬に植え付けるようなことは避けた方が無難です。

2-2.水やりの仕方

水やりの仕方は鉢植え栽培の場合、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまで水やりをしてください。


地植えした場合、植え付け後1ヶ月間は土の状態を見ながら水やりを行います。


だいたい1ヶ月を経過すると、根がしっかり地中に張るため、降雨がない日が続く時以外は水やりをしなくても育つでしょう。

気をつけて欲しいポイントは、勿忘草(ワスレナグサ)は水切れを嫌うことです。


「くたっとなって元気がない…」「葉が傷んでいる」といったケースは、水切れを起こしている可能性があります。極端な水切れには注意し、土の様子などをよく観察しつつ、水やりをすることが大切です。

2-3.肥料

肥料は元肥に緩効性化成肥料を与えます。


追肥は3月から5月の生育期に希釈した液体肥料を与えますが、窒素が多いと葉ばかりが茂ってしまうため、リン酸が多めの肥料を選ぶことをおすすめします。


液体肥料を与えるペースは1週間〜10日に一度が基本です。

2-4.植え付け

加湿と水切れを嫌う勿忘草(ワスレナグサ)。


そのためには、水はけと水もちがいい土作りをすることがポイントです。


水はけと水もちのよさは一見相反してみえますが、草花に必要な水分だけを保ち、不必要な水分を外に逃がすことができれば、水はけと水もちのいい用土が完成します。


草花用の培養土を使うか、赤玉土6:腐葉土4でブレンドすると、勿忘草(ワスレナグサ)に適した土作りができるでしょう。


植え付けの適期は3月〜4月です。秋に植える場合は、9月〜11月上旬までには植え付けるようにしてください。

2-5.種まきの仕方

勿忘草(ワスレナグサ)の発芽適温は15〜20度。


種まきは10月の時期に行います。発芽率をあげるためには種まきをする前に、水で濡らしたキッチンペーパーで種を一晩吸水させておくといいでしょう。


また、勿忘草(ワスレナグサ)の種は嫌光性種子といい、発芽に光を必要としないことから、種まきをしたあとに3cmほどしっかりと覆土することも種まきを成功させるポイントです。

2-6.手入れ

花が咲き終わったあと、そのままにしておくとやがて種をつけます。


種をつけると株が弱ってしまうので、綺麗な花を長くさかせるためにはこまめに花がら摘みを行うことが大切です。


ある程度の花が咲き終わったら、茎の付け根をカットするといいでしょう。


ただし、翌年のために種を取りたい場合は花がらを摘み取らず、種ができるまで待ちましょう。

2-7.病害虫

アブラムシの被害や、加湿によって灰色カビ病を発生させてしまうケースがあります。


アブラムシは見つけ次第、早めに駆除することが重要です。


大量に発生してしまった時は殺虫剤を使って駆除してください。


灰色カビ病が発生した箇所は、周りに伝染しないようすぐに取り除きます。


灰色かび病予防に薬剤を散布しておくのもおすすめ。

3.まとめ

今回は勿忘草(ワスレナグサ)の育て方を紹介しました。


勿忘草(ワスレナグサ)は丈夫に育つ草花で、こぼれ種でもどんどん増えていきます。


花を楽しんだあとは種を収穫し、翌年以降も可愛い花をたくさん咲かせてみてくださいね。

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